おとのくに♪♪

生徒さんのピアノレッスンで感じたこと、考えたこと、コンサートの感想などポツポツ綴っています。

何か一言ある

2022年08月31日 | レッスン

おもしろい生徒さんがいます。

何か一言指摘せずにはいられないようで。


今春、他の先生から引き継いだ生徒さんです。小学1年生。

今日は、不思議下巻のミケランジェロの章のレッスンでした。

ギターが得意というミケランジェロ。
しかし、ギターを弾くミケランジェロの絵はひとつもなく、あるのはフェンシング姿のミケランジェロ。

「どうして、ギターを弾く絵がなくてフェンシングの絵があるの?」

―「乗馬したらフェンシング、って歌にあるからじゃないの?」

「でも、ギターが得意って言ってるのにギターを弾く絵がないって」

ー「そうだね。私も変だと思うよ」


連弾曲集おとのくにへでは、”おほしさま、ありがとう”、”さみしがり屋のオレ”を弾きました。

「ありがとうって、なんで?なににありがとうって言ってんの?」

―「この曲を作った子の話じゃ、夜に星を見てたら急に、ありがとうって気持ちになったって言ってたよ」

「・・・」

ー「その日いいことがあったのかもしれないよ」


さみしがり屋のオレを弾く時に挿絵を指さして、この子の気持ちになって弾いて、と私は言いました。

どういうこと?という顔をしていたので、夕陽を見てるこの男の子がなんか寂しい気持ちになってるんじゃない?と話しました。

「なんで?」

ー「たとえば、夏休み最後の日で、明日から学校が始まるから、もう夏休み終わっちゃうのか~、と思っているとか」

「〇〇ちゃんはもう学校始まってるけど。木曜日から学校行ってる」

ー「そうね、〇〇ちゃんはもう学校始まってるけど、この子は明日から学校なんじゃない?」

「えっ、そんなとこあるの?」

話がだんだん逸れていきます
なのに私も私で、

ー「同じ東京でも、世田谷区は9月から学校だって。ここは学校始まるの早いみたいだよ」

「この子、学校でいじめられてるの?」

―「そういうのじゃないよ。もしかしたら、今日は友だちと遊ぶ約束してたけど、友だちが来れなくなっちゃって、さみしいなって思ってるかもしれない」

これでやっと納得した様子で、弾いてくれました。
しかも、雰囲気のある音で。


今日、スタッフから聞いた話では、この生徒さんは気分の浮き沈みが激しくレッスンが大変だったのだそうです。
私の所では今のところそのようなことはないので、ずいぶん安定したのかもしれません。

もしくは、突っ込みどころ満載の教本が彼女の良いはけ口になっているのかも・・


さみしがり屋のオレ挿絵


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連弾曲集「おとのくにへ」再生リストご紹介

2022年08月30日 | 楽譜の話題

生徒さんが作曲した4小節のメロディーを連弾にアレンジした曲集、「おとのくにへ」

以前録画したものですが、作った本人が演奏した動画で再生リストを作りました。


出版した楽譜とアレンジが多少、異なる曲があります。
また、実は改訂した版を皆様にお届けしておりまして、最初に作った版と現在のもので異なる曲があります。


私は最初の版を使っておりますが、使いながら、終止していない曲が2曲あるので、他の先生方には違和感があるかもしれないと思い、悩みながら1曲差し替えました。



こういう時に、アドヴァイザーが必要なのだと、あとから思いました。

一人で作っていると、何が本当に良いのか分からなくなります。
アレンジの音についてもそうです。何度も聞いていると耳が慣れてきて、どちらが自然か分からなくなります。
その日はこれで良いと思っても、数日経つと違和感を感じてまた直したりして···

作曲家ってこういうことの連続なのだなと、どこかでこれで行こうと決心する必要があるのだなと知りました。


演奏家は解釈が変わっていく事が成長の一つでもありますが、曲を作ったり編曲をする人たちは発表したものが完成なので、演奏家とは異なる世界の音楽家だと今になって思いました。


ブラームスが最初の交響曲に21年かけた。 
ドビュッシーが和声法を逸脱して、見事な音世界を作り出した。
ショパンが生前出版されなかった曲は破棄してほしいと言った。


作曲家の自己との闘いと勇気、信念。

ハァ~、凄い人たち。
尊敬の方向が別の方にも向いてきました。



話が逸れましたが、この曲集を作って一番良かったと思うのは、生徒さんと同じ子供が作った曲なので親近感があるようで、どんな曲だろう、どう弾こう、と生徒さんが自分で考えて弾こうとすることです。

最初の1、2曲は、私が曲名や挿絵から何が表現されているか話していましたが、3曲目ともなると生徒さんが自分で考え始めます。

この経験が、他の教本や曲集でも活かされることを願います。


実際に使って下さった先生方が、生徒さんが「もう1回、もう1回」と弾きたがった、子供さんたちにとって大切な1冊になりそう、と仰って下さったこと、もう感無量 です。

ハーモニーを気に入って下さった先生が多く、難しい曲を弾かせがちだったけれど、ハーモニーを感じることの楽しさを生徒さんが感じたようだと。
ハーモニーに関しては、私が編曲で出来ることはこれしかないので、考えた甲斐がありました

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無理があるのか・・

2022年08月29日 | 作曲家を知ろうシリーズ

反省、反省。

作曲家の作品を聴くシリーズ。
夏休みということもあり、これまで聴いた作曲家についてまとめのクイズを作りました。

結果···

ほとんど覚えていない···


なんと···


昔、生徒さんと一緒に月に1度、レッスンを30分延長して聴いていた頃は割りと覚えていてくれたのですが、今は、ご自宅でインターネットを使って個人個人に任せているので、そのせいかもしれません 💧


書いてきてくれたものに私の感想を書いて戻しているのですが、そんなものでは足りないようです。


一緒に聴いて、直接話す、作曲家やその作品について聞いた話を自分でノートに書き取る。
その経験が記憶に繋がっていたのだと、昔、実践していたことの価値を25年以上経って知りました。


しかし、記憶にないことを自覚した生徒さんがいます。
そして、これまでの曲を聴き直して翌週、クイズに全て答えて来ました。

学校の夏休みの宿題、塾の宿題、テストもあるのに・・
うっ、嬉しい


このような生徒さんはなかなかいません。
良い生徒さんに恵まれています。

この生徒さんは、他のことでもそうやって学んでいるのだと思います。

そして、お母様もご自分のお仕事もあるのに、そうやってお子さんの勉強もサポートされています。

頭が下がります。
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おほしさま、ありがとう

2022年08月27日 | 楽譜の話題

連弾曲集「おとのくにへ」より、”おほしさま、ありがとう”です。

作った生徒さんが弾いています。Saayaちゃんです。

夜に星を見ていたら、「ありがとう」という気持ちになったのだそうです。


Saayaちゃんは、”にゃんにゃんこねこ”も作っています。

この曲は終止していないのですが、子猫がお母さん猫にかまってほしがっているのに、かまってくれず「あ~ぁ」と思っているそうで、その宙ぶらりんな気持ちが終止していない所に表れています。

実はこの曲を作った頃に、彼女に妹ができました。
もしかしたら、子猫は彼女かなと思いました。




連弾曲集おとのくにへ | piano/russianmethod

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ドビュッシー Love ♡

2022年08月25日 | 作曲家を知ろうシリーズ

毎月生徒さんに聴いてもらっている作曲家シリーズ。

今月はドビュッシーでした。


その中で、感想の紙を渡した時から「ドビュッシー大好き」と言っていた生徒さん。

その生徒さんの感想が、どれほどその曲が好きかがバシバシ伝わるものでした。


耳でアナリーゼしながら聴いているようで、何となくキレイなどという感想ではない所が偉いものです。

中学2年生の生徒さんですが、私が中学生、いえ、高校生の頃でもこんなに細かく音楽を聴いていなかったと思います。

私なぞは、このメロディーが好きとか、この和音がグッとくる 、とかそんなものでした。


この生徒さんは「月の光」と「亜麻色の髪の乙女」がとても好き、
ほんっとに好き だそうで、絶対に弾きたい曲!と言っておりました。


「亜麻色の髪の乙女」の感想で、

「言いたいことを言いたい、あと少しで言えるのにっ・・!」と、乙女のことが好きな男性の姿が浮かんでくる。
ヘタに手を出せなくて思い悩んでいる姿が思い浮かぶ、と。


ニマニマ
実は、亜麻色の髪の乙女の音源は私の演奏です。コンサート前にリハーサルで録音したものがあったので使いました。

作曲家を知ろうのページだけでは、誰が演奏したのかは書かなかったので知らないはずです。

私はこの曲を演奏する時に、主役は乙女の方ですが、そよそよした風の中、花なぞ摘みながら彼氏を待っていると、息を切らし、手を振りながら丘を駆け上がって来る彼氏登場!良かった、来てくれた
そよぐ風、そよぐ草の葉ずれの音。最後は空に舞い上がる花の綿毛。
見上げるとひばりが空高く飛んでいる。

高い空で場面は終わります。

キャー

思いっきり、マンガか
という情景を思い浮かべて弾いています。


そんな恋物語が伝わったのか、とちょっと嬉しかったです。

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指揮で引っ張る

2022年08月22日 | 重力奏法

きっと、こちらの先生の動画をご覧になっているピアノ講師さんは多いのではないでしょうか。

私も、ちょくちょく拝見させて頂いております。


褒め上手だけれども、本当に良かった時にちゃんと褒めていらっしゃる。
生徒さんを決して追い詰めない。
教える内容も、生徒さんへの言葉も素晴らしい先生だと思います。

こちらの先生、指揮者でもあるようで、レッスンを拝見していると、このような技術を持っていると生徒さんを引っ張っていけるな、と羨ましく思います。


大昔に、声楽の岸本力先生のお弟子さんの伴奏をしたことがあるのですが、レッスンの時に長い腕を広げられて指揮をして下さり、なんだか釣られてとても弾きやすかった記憶があります。

とても素敵な歌声でロシア音楽がお得意だったと思います。


こちらの動画の長島先生、身体の使い方もよく仰っていて、音が固くなると必ず指摘されます。
日本的な正確で生真面目で、粒を揃えて、等という演奏と対極の所にいらっしゃる感じで、日本のちょっと疑問に思う価値観に風穴を開けて下さることを期待しています。


私がレッスンをしている生徒さんは、このような所までの到達は難しくとも、自分たちが弾ける曲を、押さえつけない伸びのある音で、曲に込められた感情、心情、情景を表現し、更にピアノで幸せな気持ちになってもらえたら、それが私にとっても幸せなことです。



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忘却の川

2022年08月20日 | 書籍紹介

神曲、読み終えました。

ギュスターヴ・ドレの挿絵と簡略化された文章のおかげで、スイスイと読めました。


その中で、「あっ、これのことか」と知ったことが。


以前読んだ原田英代さんの本に、師のメルジャーノフ氏がショパンの葬送ソナタの終楽章は”忘却の川”だ、と仰った話がありました。


ありました。神曲に忘却の川が。

地獄、煉獄を通り抜け、地上楽園に到達した時に流れていた川。

渡る前のこちら側からは「レテ」、渡った側からは「エノウエ」と呼ばれる川。

ベアトリーチェの導きで川に入ります。
「忘れなさい全てのことを、遥かに流れるレテ川の、清く流れる水を浴び」


意識を失い、気付くと向こう岸に。

完全に天国に到達したのだと思います。
降り注ぐ光と響き渡る歌声。

天には音楽が響いています。
音楽というのはそのような所にある存在なのだな、とヨーロッパで音楽が神に捧げるものとか、音楽の才能を神から与えられた特別な力とか言われる所以が理解できた気がします。


最後に、本の中で印象に残った言葉を。

「上や下、あるいは、行きたい、行きたくないということではないのです。どのように在るか、ということが全てなのです。」


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ギュスターヴ・ドレの挿絵

2022年08月15日 | 書籍紹介

カントロフが、ダンテを弾くのにギュスターヴ・ドレの挿絵などを見て全体像をつかんだ、とお話しされていました。


ギュスターヴ・ドレ。

ん~、聞いたことない・・
教養の差だ・・


早速、ドレの挿絵の入った神曲を入手。




20年位前にダンテの神曲を読もうと試みるも、いつまでも続く地獄編に音を上げ挫折した経験があります。

いつか全部読まなければ、と思いつつ宿題を抱えたまま20年位経っておりました。成人した宿題。全くおめでたくない


さて、今回入手した神曲。
ドレの挿絵がほぼ全てのページに入っています。
そして、本文の下欄に小さな文字でちょっとした解説付き。


読みやすいです。
挿絵があって本文は286ページなので、読み切れる気がします。

ちょうどお盆休みなので、ゆっくり読みます。

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NHK クラシック倶楽部

2022年08月14日 | コンサート情報

2022年6月30日に行われた2つのリサイタルがNHKオンデマンドで視聴できます。

BSで早朝に放送される「クラシック倶楽部」

8/11・12に放送され、すぐにオンデマンドでも視聴可能になりました。

その2つとは、阪田知樹さんとカントロフです。


阪田さんは、リストがピアノソロに編曲をしたベートーヴェンの交響曲全曲を4年をかけて演奏するシリーズの第3回。

第2回は残り僅かだったチケットが取れ、行くことが出来ました。
第3回はカントロフと同日でしたのでそちらへ行きましたが、12月の第4回はあっという間にチケット完売。午前からレッスンのある土曜日発売ではこの先もきっと聴きには行けません・・

ハクジュホールのシリーズでは、ベートーヴェンの交響曲と関連のあるリストの曲を前半に置いたプログラムですが、どうやらこの先、後半はベートーヴェンの交響曲のまま、前半をベートーヴェンの曲にしたプログラムを他のホールでシリーズ化するかもしれない、という話があるようなないような・・

是非聴きたい!
もっと広いホールで是非、お願いします!

  

カントロフ。
55分の番組なので、シューマンとリストしか聴けませんが、ソナタを全楽章聴かせてもらえるのは有難いです。

でも、スクリャービンがもう一度聴きたかった・・

アンコールは、これも時間の都合だと思いますが、モンポーのみ。
他を聴きたかった・・


狂気と幻想、地獄の世界。

彼の演奏を聴いているとピアノを聴いている感覚はなくなるのですが、インタビューで次のように話されています。

リストのダンテについて大切にしていること、
「音への創造力と想像力です。・・中略・・重要なのは、通常のピアノの音ではない響きを見つけることができるかです。本当に時間がかかります。」


高校に入るまでは科学などの分野に進むつもりだった、と。
ドゥバルクは物理を学んでいましたし、音楽家は理数系の人が多い気がします・・
アシュケナージも、数学者になりたかったと本にありました。

音楽家がなりたかった職業、ベスト5みたいなものがあったら面白そう。
音楽家に向いている脳というのがわかりそうな・・


オンデマンドは、阪田さん8/27、カントロフ8/28まで配信です。

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夏影・鳥の詩

2022年08月13日 | 楽譜の話題

前回、高校生の生徒さんに教えてもらったニーア オートマタをご紹介しました。

私には他にも生徒さんに教えてもらったお気に入りの曲があります。
15年位前に当時高校生だった生徒さんが弾きたいと持ってきた曲です。


夏影、鳥の詩の2曲です。

これも男子は好きです。



私は子供と大人の生徒さんが半々です。
大人の生徒さんの半分はピアノ男子です。

このような曲を知っていると結構使えます。

楽譜はスペリオンの空さんから入手できます。
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ニーアオートマタ

2022年08月12日 | 楽譜の話題

今年お気に入りになった楽譜があります。

高校生の生徒さんに何か弾きたい曲はあるかききましたら、

ニアオー・・マ・・


ん?なんだって?
よく聞き取れません・・


ニアオートマタン

と、今度は聞こえました。

何語だ?
Near? auto ? matin ?

英語なのか、フランス語なのか・・
朝(matin)が自動で近い?

なんだ?


よく分かりませんでしたが、ネットで調べると、
ニーア オートマタ(NieR:Automata)

ゲームのようですが、きちんとしたホームページが作られており、曲が聴けるようになっていました。

聴くと、どの曲も雰囲気があって綺麗。

これなら弾いてもらおう。
私も聴きたい!


この手の楽譜は、10年も経つと絶版になるので、楽譜を購入してもらいました。曲もたくさん入っています。

これは男子が弾くだろうと思い、大学生や社会人の生徒さんにこのゲームを知っているかききましたら、知っていると。

ゲームはしていないけれど、曲は知っている曲はあると。
東京オリンピックでも流れていたと思う、とのこと。


じゃあ、ということで今、他に2人の生徒さんもこの曲集を弾いています。
これからもう一人薦めようと考えているところです。

生徒さんの演奏を録画させてもらいました。
1曲7分位かかるのですが、ほんのちょっとだけ切り取らせてもらいました。
曲の雰囲気はこのような感じです。




楽譜はこちら。中上級程度です。
ピアノ曲集 ニーア オートマタ (NieR:Automata) オフィシャル・スコア・ブック


サウンドトラックはこちらで聴けます。BGMをONにして下さい。
下に曲が現れます。
NieR:Automata Original Soundtrack | SQUARE ENIX
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久し振りのガヴリリュク

2022年08月12日 | コンサート情報

ポーランドの音楽祭にガヴリリュク登場!

彼の演奏はとても久し振りです。


艶やかな音。
あ~、ガヴリリュクだ


久し振りに聴くと、あら?こんなに濃い味だったかな?

去年、今年とコロナ禍で日本人の演奏家をメインに聴いているので、私の感覚が変わってしまったのか・・

シューマンはもっと薄味でも私は良かったかな・・

薄味を好むのは歳のせいかも?
ん~


プログラムの最後は、死の舞踏。
マスレエフがこの曲をよく演奏していますので、何度も耳にしてきた曲です。カントロフも弾いていました。

ガヴリリュクの演奏は初めて聴きました。
彼が弾くと、別の曲に聞こえます。生で聴いた方が絶対に面白そうです。
そして、もの凄いヴィルトゥオーゾ。
ソフトペダルを相当頻繁に使っています。ちょっと勉強になりました。
きっと、真似できないですけど・・


アンコールが良かったです。

鎮魂、天の安らぎ、悲しみ・・

音楽は心の中にある様々な想い、願いを伝えられる。
しみじみと音楽っていいな、と思いました。


偶然にも、ガヴ殿を見終えた後、反田氏のライブに遭遇。
同じ音楽祭に出演しているようです。
少し聴こうとしましたが、ガヴ殿とのあまりの音の違いに秒でやめてしまいました。

世界は遠い。


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アンキロサウルス

2022年08月08日 | 楽譜の話題

オリジナルの連弾曲集「おとのくにへ」

この中に「アンキロサウルス」という曲があります。

当時小学3年生だった生徒さんが作った曲です。
小学3年生からピアノを始めた男の子です。

恐竜が好きと言って、この名前を付けました。

3番目に好きな恐竜だそうで、なぜ1番好きな恐竜の名前にしなかったかききましたら、曲の感じに合っているから、と。

草食の恐竜なのだそうです。


さてこの曲集、他の生徒さんも弾いておりますが、音は既に習った音だけなので選曲は本人に任せています。


このアンキロサウルス。

他の男子も知っておりました。
背中に甲羅があって、尻尾がハンマーのようになっていると。
そして、お腹は甲羅がないから弱いと。

やはり男子は恐竜に詳しいのか、と感心しておりましたら、女子でも知っている子が登場。

子供の世界ってあるんだな、と思いました。
その世界を訪ねさせてもらっているのは私の方。



ベテラン教師が子供のことをおもって作った教本が多いと思いますが、この「おとのくにへ」は元は子供たちが作った曲です。

曲名は私が変更したものもありますが、半分は子供たちがつけた曲名のままです。

この曲集を使っていて、子供たちの世界を訪れる新鮮な体験をしています。


連弾曲集おとのくにへ | piano/russianmethod
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風船

2022年08月07日 | 不思議な音の国

LOFTで風船のシールを見つけました。

これはいい!


不思議な音の国では「フレーズ」を習います。
導入教本でここまで触れた教本は、なかなかないのではないでしょうか。

フレーズの終わりで息を吸うことをわかりやすくするために、風船の絵がフレーズごとに描かれています。

不思議な音の国の曲は全て短く、2小節で一つのフレーズになっています。


だいぶ前に不思議の教本を終えた生徒さん。
今日、カバレフスキーの曲を弾きました。
フレーズをよく見ておりませんでしたので、シールを貼ってみました。



フレーズの長さにより風船の色を変えてあります。

これを貼りましたら、1回で呼吸が意識出来ました。
フレーズの終わりに風船があるので、その長さに合わせて息を吸います。しっかり吸う、軽く吸う。
また、一息でどこまで弾くかも見やすくなります。

フレーズの長さが等しくない曲を弾くことが増えてきます。
最初はこのように風船を貼るとわかりやすいようです。


風船シール、買いだめしなければ
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音が読めるようになるには・・

2022年08月05日 | フォルマシオン・ミュジカル

楽譜は横にどんどん音を続けて読みます。

1音では音楽は成立しません。


言葉と同じです。

「あ」と、読めただけでは何が書かれているか全くわかりません。
「あめ」かもしれませんし、「ありがとう」かもしれません。

何の「あ」かは、その後を続けて読まなければわかりません。

英語で「a」が分かっただけではほとんど役に立たないのと同じ、とも言えます。


結局、音が読めないと言って1音ずつ書いたカードでいくら練習を積んでも読めるようにはならないのです。


音が読めるようになるためには、もうひとつ必要なことがあります。

グループ化された音の形。音型を見ることです。

最初は、上行・下行だけで良いです。
そして、ステップ(順次進行)かスキップ(跳躍進行)か。


これは、楽譜から理解できることの要素のひとつにもなり、アナリーゼの能力につながります。

分析力です。
理論的に音楽を理解することも演奏には必要です。


もし、カードでたくさん練習をしているのに、ワークブックで何度も1音ずつ音を書いているのに、楽譜になると読めない、という方がいらっしゃいましたら、次のようなことをまずは試してみてはいかがでしょう。



口がスラスラと動くようになるまで続けるのです。
1日でそうできるようになるまでやるのではなく、1週間、1カ月と時間をかけて行うのです。


がんばって!
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