Musical Journey Solo 1A と はじめの一歩2

この2冊は収録されている曲に
同じものがあります。
と、最近気付きました。

不思議な音の国 上巻で2音のレガートの曲を
弾いてもらうようになり、
読む音も上巻に縛られず増やしています。
2音のレガートを始めると、
3~5音のレガートの練習もできます。
これを「まいにちのゆびのれんしゅう」として
渡しています。
目的はレガートそのものよりスラーのはじめで
腕の重さを鍵盤に載せ、それを第1関節で
しっかりと支えられるようにすること。
その意識が足りないと、下巻のレガートに入っていても、
この練習をレッスンの最初に弾いてもらうと
鍵盤触るだけタッチ、鼻歌のような音で弾いてしまいます。
ただ、この練習を続けて4カ月経ちますが、
だいぶそこは改善出来てきました。
しかし指先が作れるまでは
この練習は必要だと考えています。
これが作れなければ
やはり何をやってもピアノは弾きにくく、
きれいな音も出せないと思います。
常に意識を持って弾いている生徒さんは
3カ月くらいでこの練習は卒業しました。
指練習第2弾を作ったので近々渡す予定です。
「まいにちのゆびのれんしゅう」と一緒に、
短いスラーの入った曲、スタッカートの入った曲を
「Musical Journey solo 1A」から抜粋で渡しています。
こちらも残すところ1曲となった生徒さんに、
そろそろ「はじめの一歩2」でも渡そうかなと思い、
改めて曲を見てみましたら、
ん?なんか同じ曲がチラホラ・・
あら?そうだったのね。
でした。
気付いていませんでした。

Musical Journey solo 1Aと
はじめの一歩2は仲間でした。

はじめの一歩の方が曲数は多いですが、
テクニックのレベルは同程度。
「Musical Journey solo 1B」になると
赤いクマさんの楽譜と共通する曲が
出てきます。
曲を弾く感じだと思います。
曲を弾くならもう少し長い曲を
弾いてもらいたいので、
エチュード感覚でこのまま
「はじめの一歩3」に進もうと思います。
指の支えができ上っていて、
手首も使えて、高い音・低い音も自力で
読める生徒さんでしたら、不思議の下巻の途中でも
「はじめの一歩3」に進めると思います。
むしろ、不思議の下巻はもう弾かなくとも
良いくらいです。
Little Gems for Pianoで腕を大きく使ったり、
手首の回転を使ったり、少し細かい音を弾く曲を
渡していますが、1週間で弾けるようにしてきます。
このメソッドに変えて同じように良く弾けていた
生徒さんがおりましたが、
その頃は私の方が無理をするのが怖く、
思い切ったことができませんでした。
不思議の教本と少し長めの曲を1曲渡す程度でした。
これから曲の幅も大きさも広げられると
思っておりましたら、
中学受験のための塾の勉強を予想より早く始められ、
練習時間があまり取れなくなりました。
小学生の時に受験勉強に力を入れることも
選択肢のひとつですが、
ここで時間に追われる生活をすることと
今だから育てられる感性と
どちらが将来、充実した気持ちで過ごせるだろう、
と考えてしまいます。
こんなこともあるので、
できる内にどんどん進められる生徒さんは
ためらわず進もうと思います。