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おとのくに♪♪

生徒さんのピアノレッスンで感じたこと、考えたこと、コンサートの感想などポツポツ綴っています。

Musical Journey Solo 1A と はじめの一歩2

2025年07月19日 | 楽譜の話題

Musical Journey Solo 1A と はじめの一歩2



この2冊は収録されている曲に
同じものがあります。


と、最近気付きました。


不思議な音の国 上巻で2音のレガートの曲を
弾いてもらうようになり、
読む音も上巻に縛られず増やしています。

2音のレガートを始めると、
3~5音のレガートの練習もできます。


これを「まいにちのゆびのれんしゅう」として
渡しています。

目的はレガートそのものよりスラーのはじめで
腕の重さを鍵盤に載せ、それを第1関節で
しっかりと支えられるようにすること。

その意識が足りないと、下巻のレガートに入っていても、
この練習をレッスンの最初に弾いてもらうと
鍵盤触るだけタッチ、鼻歌のような音で弾いてしまいます。


ただ、この練習を続けて4カ月経ちますが、
だいぶそこは改善出来てきました。

しかし指先が作れるまでは
この練習は必要だと考えています。

これが作れなければ
やはり何をやってもピアノは弾きにくく、
きれいな音も出せないと思います。



常に意識を持って弾いている生徒さんは
3カ月くらいでこの練習は卒業しました。

指練習第2弾を作ったので近々渡す予定です。


「まいにちのゆびのれんしゅう」と一緒に、
短いスラーの入った曲、スタッカートの入った曲を
「Musical Journey solo 1A」から抜粋で渡しています。

こちらも残すところ1曲となった生徒さんに、
そろそろ「はじめの一歩2」でも渡そうかなと思い、
改めて曲を見てみましたら、
ん?なんか同じ曲がチラホラ・・


あら?そうだったのね。

でした。

気付いていませんでした。


Musical Journey solo 1Aと
はじめの一歩2は仲間でした。

はじめの一歩の方が曲数は多いですが、
テクニックのレベルは同程度。

「Musical Journey solo 1B」になると
赤いクマさんの楽譜と共通する曲が
出てきます。

曲を弾く感じだと思います。


曲を弾くならもう少し長い曲を
弾いてもらいたいので、
エチュード感覚でこのまま
「はじめの一歩3」に進もうと思います。


指の支えができ上っていて、
手首も使えて、高い音・低い音も自力で
読める生徒さんでしたら、不思議の下巻の途中でも
「はじめの一歩3」に進めると思います。

むしろ、不思議の下巻はもう弾かなくとも
良いくらいです。

Little Gems for Pianoで腕を大きく使ったり、
手首の回転を使ったり、少し細かい音を弾く曲を
渡していますが、1週間で弾けるようにしてきます。


このメソッドに変えて同じように良く弾けていた
生徒さんがおりましたが、
その頃は私の方が無理をするのが怖く、
思い切ったことができませんでした。

不思議の教本と少し長めの曲を1曲渡す程度でした。

これから曲の幅も大きさも広げられると
思っておりましたら、
中学受験のための塾の勉強を予想より早く始められ、
練習時間があまり取れなくなりました。


小学生の時に受験勉強に力を入れることも
選択肢のひとつですが、
ここで時間に追われる生活をすることと
今だから育てられる感性と

どちらが将来、充実した気持ちで過ごせるだろう、
と考えてしまいます。


こんなこともあるので、
できる内にどんどん進められる生徒さんは
ためらわず進もうと思います。



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歌詞を付けて大正解!

2025年06月01日 | 楽譜の話題

手前味噌な話ですが、

自作の「おとのくにへ2」の話。


前作との変更点は歌詞を付けたことです。

曲を作った生徒さんに
1週間前から楽譜をプレゼントし始め、
今日はその楽譜を併用する生徒さんの
レッスンがありました。



歌詞を付けて大正解だと思いました。

曲のメロディーを歌って覚えやすく、
音源の伴奏でリズムを叩いたり、
歌いながらリズムを叩いたりがしやすいです。


今日は偶然にも不思議下巻で
フレーズの章に入った生徒さんが、
「おとのくにへ2」の次の曲をしました。




作った本人が、これも弾いてきたというので
レッスンしたのですが、
この長いスラーはフレーズを表す意味で付けました。

もしこれまでのスラーでしたら、
「うさぎの、ふうせんが」と区切っても良かったのですが、
「うさぎのふうせんが、きえた」としたかったので、
前半だけスラーを付けました。


思いがけず、フレーズの意味を説明するのに
役立ちました。


この題は本人がつけたのですが、
ピンクのウサギの風船をもらってきて、
それを枕元に置いて寝たら、朝起きた時に
その風船がなくなっていたと・・

どこにいったのか必死で探したらしいです。


曲を作った時はそのことを
イメージして作ったわけではなく、
なんだかやたら悲し気な曲だったので、
最近一番悲しかったことある?と訊きましたら、

「あっ」と言って、この風船の話が出てきました。

じゃ、それをこの曲の名前にしたら?と言って
付いたのが「ピンクのうさちゃんのふうせんが・・」



もし短い曲で、さらに習った音とリズムで
弾くだけではなく、音源と一緒に歌ったり、
リズムを叩いたりというものがあっても良いかも、
という先生がいらっしゃいましたら、

PDFでお送りいたします。
印刷された楽譜もございますので、
ご連絡くださればお送りいたします。


曲はこちらで全曲お聴きいただけます。
おとのくにへ2 音源

素人の代物ですが、
もし生徒さんのレッスンのお役に立てましたら
嬉しく思います。



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おとのくにへ2

2025年05月16日 | 楽譜の話題

不思議な音の国で生徒さんが作った曲を連弾集にした
「おとのくにへ2」を作ってしまいました。




2022年に初めて曲集を作りました。
しかし、その時もその後も2集目を作ることは
全く考えておりませんでした。

しかし、いつの間にやら良い曲がたくさん出来てることに気付き、
これは形にして残しておきたいと思いました。


今回は、全13曲。

この中には前回入れた3曲が含まれています。
この3曲はどうしても捨てがたく、第2集にも入れました。

実は、第1集の時はこの3曲の曲名を私の方で変えました。
しかし、レッスンで使っている内に、
生徒さんが付けた曲名の方が子どもたちには
分かりやすいと感じました。

それもあり、再掲載。
そして新しい生徒さんにも弾いてほしいというのが
一番の願いです。



前回と変えたことが2つあります。

一つは歌詞を付けたこと。
歌の大切さを痛感したからです。

1曲だけ器楽的な曲でしたので、それには歌詞は付けませんでした。
その代わり、伴奏音源を2パターン作りテンポを変えました。


前回と変えたこと二つ目は、スラーを加えたことです。
2回繰り返す曲で前半後半のアーティキュレーションを変えたものもあります。

下巻を使いながらでもこの曲集が使えるようにと考えてのことです。
前回は上巻と使うことを念頭に作りましたが、
実際には上巻の間にこの曲集を終えることは難しかったので、
それならば、スラーを入れようと思いました。

ユニゾンの曲も1曲あります。
調性が途中で変わるもの、テンポが変わるものもあります。


1集目の時は、自分ではよく考えて作ったつもりでしたが、
実際に使ってみて、もっとこうした方が良かったなと思うところがありました。

やはり経験してみないとわからないものです。


こちらで伴奏音源をお聴き頂けます。
おとのくにへ2 音源




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上巻修了後が良かったか

2024年06月22日 | 楽譜の話題

ヘンデルのパッサカリアを連弾に編曲した曲。

ノンレガートで弾け、中間部は2音のレガートになります。


この曲を最初に知ったのが「不思議な音の国」下巻に生徒さんが入ってからでしたので、これまで上巻修了の生徒さんしかこの曲を弾いてきませんでした。

昨秋から新しい生徒さんが入り、上巻でも使えるのではないかと思い、上巻のリピート記号の所に進んだ生徒さんに1カ月くらい前からこの曲を渡して練習をしてもらっています。

弾き方が上手な生徒さんですが、拍を数えることが難しく、そこで手こずっております。



以前弾いてもらった生徒さんたちも、実は中間部の拍を数えるのがたいへんでした。あっさりとできる生徒さんもいるのですが、少し練習が必要な生徒さんもいました。

ただ、今回上巻の生徒さんに弾いてもらって思ったのは、上巻ではまだこの曲は早いのだということ。

もう一人同じように上巻の生徒さんに弾いてもらっていますが、やはり同じ状態です。

音は綺麗でも、弾きながら拍やテンポを感じ取ることは、まだ経験が少なくちょっとやそっとではできないのだと知りました。




4月に下巻に入った別の生徒さんがいるのですが、その生徒さんは最初は長い拍を正確には数えられませんでしたが、少し練習をしたら出来るようになりました。

思いの外、上巻全曲を弾いた経験値は高いのだと知りました。


上巻の内は、曲に合わせて手を叩くことは出来ても、自分が弾きながら拍を数えることはまだ難しいと思っておいた方が良さそうです。

なので、歌いながら手を叩くことをしっかりとやろうと思います。
教室が広ければ歩きながらが良いかもしれません。


今さら気付いたパッサカリア、でした・・


彼女は下巻に入って1カ月位経ってからこの曲を弾いたと思います。2音のレガートまで進んでからだと思います。

これから、そうしよう・・

この頃の彼女は素っ気ない弾き方でしたが、今はこの頃より良い演奏をします。

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みみをすます3

2024年04月21日 | 楽譜の話題

「みみをすます」というピアノとソルフェージュの本を1年ちょっと使っています。

2巻から使用していますが、ゆっくりと進めているので1冊を終えるのに1年以上かかっています。

3巻に進んだ生徒さんがいます。
私も楽譜は持っていますが、実際に生徒さんにこの巻を使うのは初めてです。


3巻は和音から始まります。
3つのグループがあり、長三和音、短三和音、減三和音に分かれています。

上記のような和音の種類は生徒さん用には明記されていませんが、小学校高学年の生徒さんなので、その名称を楽譜に書き込みました。

聴いてどんな感じがするかも書きました。


この日はちょうどブルグミュラー25の「狩り」の曲の初レッスン。
上手い具合に和音で始まる曲です。

習ったばかりの和音の種類を活用しました。


この曲はロンド形式ですが、Aは長三和音、BCは短三和音が多用されています。これによりどんな音楽か想像できると話しました。そして何が表現されているか考えることが出来ると。

習ったばかりの和音の種類がお勉強のためにあるのではなく、実際に曲に活かすことが出来るとわかり興味津々でした。

この日弾いたエチュードも長短の和音が交互に現れ、コインの表と裏のように小節ごとに和音が変化する曲でした。

本人はわかりにくい曲だったと最初に言っておりましたが、この和音の話で理解できたようでした。


専門的な言葉を使わずレッスンをすると、逆に伝わりにくいことがありますが、「みみをすます3」のおかげでスムーズに話せました。

作曲家が作ったソルフェージュの本は一味違い、課題が羅列されているだけではないのが素晴らしいです。

フランスの作曲家が作ったフォルマシオン・ミュジカルのテキストも感心する内容で、感じ取ることと考えることが両立されています。

みみをすます 3 - 音楽之友社

音楽をはじめる子供たちのための、ピアノとソルフェージュの教本。第3巻は、ピアノを弾く技術の要素が増える。「わおんをひこう」で長三和音や短三和音に耳をすませ、簡単...

音楽之友社

 
立ち読みが便利です。

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連弾曲集 おとのくにへ 「おとぎのくに」

2024年04月10日 | 楽譜の話題
ピアノ導入期にお使いいただけるオリジナルの連弾曲集からご紹介する1曲。



本日は最後に掲載されている<おとぎのくに>です。


年長の生徒さんが作った4小節のメロディーからできています。





この曲は「不思議な音の国 下巻」のアウフタクトのページで作ったものです。
リズムは指定されています。


下巻ではレガートを習います。さらに、スタッカート、アクセント、テヌートといったアーティキュレーションも習い、その奏法を学びます。

単に、切る、繋げるではなく、手をどのように使い音を作り出すかを学ぶのが「不思議な音の国」の特長です。

先生任せではなく、教本がそれらを学べる構成になっていることが私にとってはたいへん助かる点です。それに合わせて曲が掲載されているので、進めやすく作られています。


<おとぎのくに>は、この曲集唯一のレガートが含まれた曲です。

後半はメロディーは先生のパートに移ります。生徒さんはオブリガートのような役割をします。

伴奏でもなく、主旋律でもない役目です。
メロディーに彩を添える役目で、大切な音です。また、ここではリズムが8分音符に細分化されますので、テンポ感、拍子感もよく把握できている必要があります。

後半で遅くなる生徒さんが多いので、同じテンポで演奏してほしいです。もしくは、後半は少し遅くしようと決めてテンポを変えるかです。

成り行きで遅くなりましたは避けて頂ければと思います。


こちらは、小5でピアノを習い直した生徒さんの演奏です。



大昔、ホントに何十年も前の話ですが、自宅の生徒が少ない先生方で合同で発表会を企画して下さる楽器屋さんがありました。

学生の頃で、出張レッスンで自転車をこぎ何軒か回っていた頃でしたので、その機会を一度使わせて頂いたことがあります。


その時に、藝大に通うまだ1年生でしたか2年生の学生さんとご一緒しました。作曲科か楽理科と仰っていたような気がします。ピアノ科でなないのかと珍しい気がしました。

その学生さんが、まだお若いのに子どものための曲集を年配の先生と共同で手作りされ、当時は現在のように楽譜作成アプリもパソコンもない時代でしたので、手書きで楽譜を作られ、それを「よかったら使って下さい」、とくださいました。

とても丁寧に書かれ、見やすい楽譜でした。機会があればと長い事大切にしまっておりました。

結局、使う機会がないまま幾度かの引っ越しでしまった場所がわからなくなってしまい、今となっては中身を確かめられないのですが、お名前だけはよく覚えています。


そのお名前に再度出合ったのが、「トリック TRICK」のドラマでの音楽担当者の字幕。

お名前が芸名のように綺麗でしたのでよく覚えていたのです。

放送はよく見ていたのですが音楽担当のお名前は全くチェックしておりませんでした。

不思議な音楽を書く人だなと思い、ある時「だれだろ?」と見ましたら、知っているお名前。


「えっ?」


同一人物という保証はありませんが、珍しいお名前で同じ漢字、しかも曲を作る人という点で一致しているので、そうかな?と思っているだけですが。

あの曲集で、どんな音楽を作っていたのだろうと興味津々なのですが、今となっては確かめられず・・

どこへ行った、あの楽譜!


子ども用の曲集を作ることは自分の周りでこのようなことをした方がいらしたことで、私にとっては全く遠いことではありませんでした。

作曲は専門に習ったことはありませんが、それなりに好きなことではあるようだと、この曲集を作りながら思いました。




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連弾曲集 おとのくにへ 「怪盗エックス」

2024年04月09日 | 楽譜の話題
自費出版した連弾曲集「おとのくにへ」


10曲収録されております。


4小節のメロディーから連弾にアレンジしましたので、うす~い楽譜です。

小さな生徒さんの荷物の負担にもならないほど軽く(長所)、軽すぎて持って来なくとも気付かないくらいです(短所 )。




今回、新しく発注したものは表紙の厚さも一段階薄くしました。
これまでも特別厚くはしていないつもりでしたが、中身の厚さに比べ表紙が少し厚かったのか少々開きづらかったので薄くしました。

というわけで、さらにかる~~くなっております。本日はこの曲集から軽めの曲をご紹介します。


曲名は<怪盗エックス>




この曲も年中の生徒さんが作った4小節のメロディーが基になっております。

シンコペーションのリズムで作られておりましたので、クラシック音楽っぽくない方が良いと思い、柄にもなくジャズ風に編曲しました。


この曲に興味を持ってくれる生徒さんは多いのですが、弾くとなると実は難しい曲です。

皆、このリズムに苦労します。真ん中で伸ばすことが案外たいへんなようです。

なので、拍をしっかりと数えることを意識する練習になると思います。
伴奏もメロディーと全く異なるリズムで演奏しますので、さらに難易度UP。

挫けそうになる生徒さんがいると思いますが、焦らずチャレンジして頂けたらと思います。


実はこの曲を作った生徒さんはこの曲に「ライオンのうた」と名付けました。

音が徐々に下行して力強さが足りない気がしたので、怪しげな雰囲気でちょっと悪いヤツをイメージして曲名を変えさせてもらいました。


レッスンをしながら、手強い曲に意気消沈して行く生徒さんが少なからずいるので、ライオンにしておいた方が良かったかなと思う時があります。

歌詞を付け、「ガオー、ぼくーは、つよーい、らいーお、ん」と歌えば弾けるかもと今思いました。


もし弾くのに苦労する生徒さんがいらしたら、ライオンの話をしてこの歌詞で歌われてみても良いかもしれません。

もちろんオリジナルの歌詞でも良いと思います。生徒さんのことを一番よくご存知なのは先生なので、一緒に歌詞を作って歌って頂けると私も嬉しいです


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連弾曲集 おとのくにへ 「もりの月夜」

2024年04月08日 | 楽譜の話題


自主製作した、

もうちょっとスマートに言うと

 

オリジナルの

 

こちら



この中から何回かに分けて曲を少しご紹介したいと思います。


今回は「もりの月夜」




この曲は年中の生徒さんが作った4小節のメロディーが基になっています。
それにフランス民謡の「月の光に」を付け足しました。






前半は生徒さんは伴奏を弾きます。「月の光に」は後半に登場しますが、生徒さんは手を交互に動かしながらそのメロディーを演奏します。

導入期の連弾と言えば、生徒さんはメロディー、先生が伴奏というスタイル。

しかし、この曲ではその定型を取っていません。様々なスタイルの曲に馴染んでほしいからです。



導入期の教本は、右手メロディー、左手伴奏というものが多いと思います。しかし、そのパターンに慣れてしまうと、それ以外は出来ない事態が生じます。

実際に引き継ぎの生徒さんで、その定形外の楽譜になると目が音符を追えなくなる、頭が混乱し手が動かせなくなるという人たちに何人も出会いました。


「不思議な音の国」の教本は、メロディーの受け渡しから始まり、左手にメロディーが出てくるものや、途中でメロディーが上声部から下声部に移行するものもあります。

他の教本に比べるとそのような意味で偏りはありません。

それを連弾でも経験してほしいと思いアレンジしました。

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連弾曲集「おとのくにへ」

2024年04月04日 | 楽譜の話題

不思議な音の国の作曲のページで、生徒さんが作った曲を連弾にした曲集「おとのくにへ」

少しだけ改訂し、新たに印刷を発注しました。


この曲集は「不思議な音の国上巻」で音の読み方を始めた生徒さんに併用してもらっています。

目的は音を読む、腕の重さを使って弾くということもありますが、連弾曲として作ったので、アンサンブルとしての呼吸を会得してほしいことと、その音楽の世界を感じ取ってほしいということです。

習い始めは童謡に先生が伴奏を付けて弾くことがよくあると思いますが、そのようなものと異なる音楽も初歩から知ってほしいとの想いがあります。


使っていて、作って良かったと手前味噌ながら思います。

初歩でも、セカンドが単純な伴奏になっていない曲があるので、生徒さんが自分でしっかりと拍子を感じて弾かなければいけない曲や、ファーストが伴奏の役割をしている曲があります。

曲調もできるだけ変化させ、同じような曲にならないよう努めました。


今回、手直しをした曲が2曲あります。

「もりの月夜」と「おとぎのくに」です。

曲調は全く変えておりませんが、ほんの少し音を加え、以前より流れが自然になったと思います。


あと曲名を変えたものが1曲あります。

「たびびと」としていたものを作曲した生徒さんがつけたオリジナルの「どうくつ」に戻しました。
曲名がつく前に私が作った音源は「たびびと」のイメージ。本人が曲名をつけたあとに作った連弾の伴奏は「どうくつ」のイメージで作りました。

生徒たちが自宅でCDを使って練習することを想定し「たびびと」を採用したのですが、レッスンで色々な生徒さんと連弾をして、この曲名がやはり合わないと思いました。それで今回変えることにいたしました。


あとは、表紙を少し変えて曲集名を「連弾曲集 おとのくにへ ~ノンレガートから始めるレッスンのための~」にしました。

表紙の絵はこれまでと同様ですが、クマとウサギを中央にドンと持って来ました。


少しだけリニューアルした「連弾曲集 おとのくにへ」
ピアノ指導者の目線で作ったオリジナルの曲集です。レッスンのおかずのひとつに加えて頂けると嬉しいです。

表紙は子ども向けですが、初心者の大人の方にも十分に楽しんで頂けます。
おつまみくらいにはなるかも··



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スゴイぞ!Super Duck

2024年03月17日 | 楽譜の話題

昨年の夏からピアノを始めた70代の生徒さん。

毎月クラシックコンサートに出掛けられ、しかも毎月2~3回は聴きに行かれています。


完璧に私より生のコンサートを聴いていらっしゃいます。

負けた・・


コンサートのプログラムを良く見せて下さり、この前は反田さん率いるナショナルオケのメンバー3人と反田さんによる室内楽のコンサートに行ったと見せて下さいました。

コントラバスが主役のコンサートで、珍しいと思ったので聴きに行ったと。
その3人は読響のメンバーで、反田さんのオケと兼任しているのかと、初めてそのようなことを知りました。


クラシック音楽を頻繁に聴かれていらっしゃるのですが、その生徒さんの弾きたい曲は「木綿のハンカチーフ」とのことで、昭和の歌謡曲がお好きなようです。

私もそこを目指してレッスンを進めています。


ゆっくり進めた方が良いと思い、「シニア・ピアノ教本(ドレミ楽譜出版)」を使っています。

先週第1巻が終わり、第2巻を少し予習されてきたのでレッスンしました。


第2巻の最初は左手の重音の伴奏です。

ド-ソ、シ-ソの伴奏です。
この教本は、基本的にメロディーと伴奏の形で出来ています。
なので、出来るだけ他の本からの曲を織り交ぜて進めています。

この伴奏ができたらこの曲が弾けるなと思い、「こういう曲も弾けますよ」と生徒さんに大人気の「Super Duck」を弾きましたら、


「かっこいー 」と。


ジャズっぽさがあるので、この年代の方はどうかなと思い紹介することが少なかったのですが、「Super Duck」の無敵さを改めて知ったのでした。

この曲はレッスンでも楽しめ、発表会でも喜んでもらえます。

レッスンで弾いておくと、発表会の曲が間に合わず困った時に差し替えが効きます。(そうならない方が良いのですが、何があるかわからないものです


無敵「Super Duck」、超おススメ




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初級の大人の方に

2024年03月02日 | 楽譜の話題

初級の大人の生徒さんにピッタリな曲のご紹介です。

初級の中程くらいで弾ける曲で、どこかで弾く機会がある時にお披露目するのに良いのでは、と思います。

曲は、Yirumaさんの「Wait There」
楽譜は初級の生徒さん用にアレンジしました。


5年位前に全くのピアノ初心者の大人の生徒さんが何人か入会された時に、弾いてもらっておりました。

しばらく他の生徒さんに弾いて頂く機会がありませんでしたが、今年になり何人か出来そうな生徒さんがいたので、おススメしてみました。

3部形式で、中間部はオルゴールのようで美しいです。
最初のAの部分はこのような感じです。



伴奏のパターンが同じような感じで、中間部もこのパターンが1小節に2回入る形に変化するだけです。

メロディーの付点8分音符のリズムが難しければ、2つの8分音符にして弾いても良いと思います。

アウフタクトのメロディーですので、伴奏との合わせが最初は上手くできないかもしれません。

しかし、メロディーのフレージングと伴奏のスラーの終わりの弾き方はコントロールできるようにしていきます。


私は大人の初心者の方でも、音符が拾えれば良いとは考えておりません。
文の区切りがなく、意味も理解できずただ棒読みするだけに時間と労力を費やすことがピアノを習うことではないはずです。

音楽は言葉と同じ仕組みがあります。

そして、ピアノという楽器の特性に合わせた奏法があるので、それを知って頂くことが必要だと考えております。


ピアノ奏法の基礎として、まずは身に付けてほしいと考えているものが2つあります。

↓&⤴

真下に下ろす&手首から持ち上げる、です。

この練習にピッタリなものがあります。
Paula Dreyerさんの「Littie Gems for Piano」のPrimer Levelにある曲です。


冒頭部



Paulaさんご自身の演奏


シンプルで覚えやすいので、手の使い方に集中できます。
また、音を聴くことにも集中できると思います。

この曲は大人の方だけではなく、高学年の小学生も好きです。


イルマさんの「Wait There」の前に、ポーラさんのCurrentを練習しておくと伴奏が綺麗に弾けます。

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ヴァンダールのクリスマス·デュエット

2023年11月20日 | 楽譜の話題

もう楽譜はできるだけ買わない、と思いつつ今年も新たなクリスマスの楽譜を買ってしまいました。

アメリカのヴァンダールが編曲した連弾の楽譜です。

Christmas Duet Fantasies

4 Arrangements for Early Intermediate to Late Intermediate Pianists. Arranged by Robert D. Vandall. Piano Duet (1 Piano, 4 Hands) Book. Robert D. Vandall's f...

 
こちらのアルフレッドのサイトで中身が一部閲覧できます。


ヴァンダールの曲はカッコイイので、きっと面白いと思い購入しました。

期待通り


アンサンブルの要素もあって、これまで入手した楽譜は、セカンドはお洒落な音で伴奏をするという感じでしたが、この楽譜はそれだけではないアレンジでアンサンブルとして楽しめます。

あの手を交差させて弾くインテルメッツォを作った人だけあって、ちゃんと連弾ならではの面白さを味わえます。

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やっと活躍!

2023年11月10日 | 楽譜の話題

3年前に購入したキャサリン・ロリンさんの「We Wish Your Jazzy Christmas」

クリスマスソングがジャズ風にアレンジされていて楽しめる楽譜です。

すでにピアノを長く習っている生徒さんにはすぐに使えましたが、そうではない生徒さんには昨年から少し使えるようになってきました。

しかし、楽しんで軽く弾くつもりが結構譜読みが大変なようで、だいぶ前に不思議な音の国下巻が終わった小4の生徒さんたちに弾いてもらいましたら、11月の初めに渡したのにもかかわらず、クリスマスに何とか間に合った生徒さん、間に合わなかった生徒さん、と今ひとつクリスマス気分を味わえませんでした。


今年、その生徒さんたちに再び別の曲を渡しましたら、なんと1週間で譜読みを終えてきました。

成長しています

新しく入会された大人の生徒さんにも、この楽譜から曲を渡し始めている所です。


先程、この楽譜はいくら位したかな?円安だから少しは高くなっていると思うけど、と現在の価格を見てビックリ

アマゾンで3995円


ありえません・・

定価は7.99ドル。アメリカからの送料はそんなに高いですか?薄い楽譜ですけど・・


絶句・・


お、小さな文字の新品からをクリックしてみましたら1712円で販売している所があるようです。送料無料。お届けに時間はかかるようですが・・。

1冊あると、子どもから大人まで楽しめる楽譜ではあります。


こちらで一部閲覧できます。

We Wish You a Jazzy Christmas

6 Seasonal Duets in Jazz Style for Early Intermediate Piano. Arranged by Catherine Rollin. Piano Duet (1 Piano, 4 Hands) Book. Featuring seasonal duets with live...

 
ジングルベルはいまいちカモです。
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ヘンデル=ハルヴォルセン、パッサカリアのソロアレンジ

2023年08月06日 | 楽譜の話題

ピアノ導入期に弾けるSokolovaさんアレンジのヘンデルパッサカリアの連弾。

この曲は、大人、子供どちらの生徒さんも好きなのでたいへん重宝しています。

腕を上から大きく使い、柔軟な手首で弾くことを習い始めから身に付けることをこんなに美しい曲で実践できます。


教本で習っていることが他の楽譜の曲になると活かせないことがよくあります。

習い始めから腕の重さを使って演奏することを考慮した楽譜が、日本にはたいへん少ないからです。

特に大人の生徒さんの楽譜は、指使いを変更して凌いでいる状態です。

イリーナさんが大人用の教本を製作中のようですので、完成を首を長くして待っているところです。完成がいつになるかはわかりませんが··


さてさて、このヘンデルのパッサカリア。

原曲はチェンバロの曲で、現代ではピアノでも演奏されます。

これをロマンチックにアレンジしたソロ曲があることを最近知りました。

ノルウェーのハルヴォルセンという音楽家がアレンジしたものです。


最近の人かと思いましたらそうではなく、グリーグの姪と結婚した人物のようで1864年生まれ。ドビュッシーと2歳しか違いません。

彼のオリジナルはヴァイオリンとビオラのためのアレンジで、原曲の印象と大きく変わりません。



これをピアノソロにしたものはもっとシンプルで、ポピュラー色を感じます。
初級の終わりか中級の初めくらいだと思います。ハルヴォルセン自身のアレンジかはわかりませんが··

Passacaglia

Passacaglia

Download and print in PDF or MIDI free sheet music for Passacaglia For Violin And Viola by Johan Halvorsen arranged by Dennis Kovalev for Piano (Solo)

Musescore.com

 

大人の生徒さんや中高生の生徒さんに良さそうです。

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中級の楽譜

2023年07月15日 | 楽譜の話題

60代の大人の生徒さん。

きちんと練習され、練習が間に合っていない時はレッスンを欠席されるほどです。


クラシック志向で、ソナチネアルバムに載っているモーツァルトのC-durのソナタやショパンのノクターンOp.9-2を弾かれていました。

元は他の先生の生徒さんなのですが、先生が体調を崩されお預かりしている内にその先生が退職され、そのまま私の所に残られることになりました。


初級(バイエル程度)ということでお預かりしておりましたが、私のいる楽器店では先の2曲は上級です。

初級のまま昨年秋から見ておりましたが、少し前に久石譲さんのInnocentをお渡ししたら弾けましたので、これはせめて中級に進級させて頂こうとお話ししましたらOKということで無事進級。


初級で選曲となると厳しいなと思っておりましたが、中級となるとかなり自由が利きます。

Innocentと一緒にキャサリン・ロリンさんの連弾曲を渡しておりました。

その曲を気に入って下さり、キャサリン・ロリンさんを知って頂くことが出来ましたので、この路線をメインにロシェロールとヴァンダールも紹介してみましたらこちらも気に入られた様子。


曲を紹介していて思いました。

アメリカには中級から上級初めの大人の方が楽しめる曲集が随分そろっていると。

子供たちもこれらの曲は好きですが、大人の方も同様に楽しめます。子供っぽさがないからです。


日本はこの辺りの曲となるとアニメやゲームの編曲ものが多くなります。

アニメやゲームの曲でも綺麗なものはたくさんあります。私も嫌いではありませんが、正直なところ内容はあまりありません。


ピアノのテクニックも学べ、音楽的にも難し過ぎないけれど内容がほどよくあるのがアメリカの教育作曲家たちの作品。

日本は子供も大人も共通で使える曲集がない気がします。

それで大人の方にブルグミュラーやギロックを仕方なく使ったりして・・
どちらも私は好きですが、趣味の大人の方には何かしっくり来ないものを感じます。

久石譲さんのピアノストーリーズのシリーズのような曲集がもっと増えてくれると有難いのですが・・


本格的な曲ならクラシック曲があるのでそれを弾けば良いのかもしれませんが、そこに達する前に子供も大人も音楽的に楽しめるセンスの良い曲集が日本には少ないように思います。

無くても、今の時代は海外の楽譜が入手しやすいので良いかと思っておりましたが、円安でドルもユーロも高くなっているので、そうも言っていられなくなりました。


子供にはこういうもの、大人にはこういうものではなく、両方に通用するものが日本にも増えてくれることを願っています。

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