初めてピアノを習う大人の生徒さんには、大人の方用に作られた教本を使っています。
教科書的に進むことで、何を覚えるかがはっきりするので、漠然と弾きたい曲を弾くよりは、こちらの方が良いと考える大人の方は多いです。
大体最初の2年間くらいは、教本を私は使っています。
それ以外の曲も進度に合わせ、時々お渡ししています。
さて、音楽には調性というものがありますが、この事を理解していると、譜面に振り回されずに済みます。
なぜ、その音に#が付くか,♭が付くかがわかると、この付け忘れが減りますし、面倒臭さも減ると思います。
大人の生徒さんは理論的な話から入る方が解りやすいことが多いです。
そこで、調号が増える順番や、調の数え方は新しい調性が出るたびにしております。
その度に、なるほど、と頷かれるのですが、以前習った調の曲を弾く時に今一つその話が活かされない、ということが少なからず起きます。
これまで、覚えられなくとも弾くことは出来るので、私はあまり気にしておりませんでした。
ところが、熱心で毎回よく練習をされてくる生徒さんが、どうもピンとこないお顔をされたので、子供用に作った5度圏と調号の紙で全体像を見て頂きました。
そうしましたら、やっとどういうことかわかった、と仰いました。
こういう紙があった方がわかる、こういうものがほしい、とその生徒さんが仰ったので、こんなのしかありませんがこれでも宜しければ、とお渡ししたのがこちら。
譜面はMusescoreでエッコら作りました。
拍子の消し方がわからず、最初は困りましたが、あっ、こうやればここからなくすことは出来る、ときっと正解ではない方法で何とか作りました。
下のものは、何かの本に載っていたものを昔メモしてあり、それをエッコら作りました。まぁ、こちらはそんなにエッコらではないですが。
あると便利な5度圏表。