おとのくに♪♪

生徒さんのピアノレッスンで感じたこと、考えたこと、コンサートの感想などポツポツ綴っています。

ヴァンダール&マーサ・ミアー&ロシェロール

2018年01月31日 | 楽譜の話題
日本でもよく使われているアメリカの教育音楽の作曲家による作品。

ギロック、グレンダ・オースティンは発表会でもよくお目にかかります。

アメリカには彼ら以外にも魅力的な作品を書いている教育音楽の作曲家たちがまだいるようです。

ゴリン先生の生徒さんの演奏を聴いておりましたら、古い時代の作曲家たち以外に現代のアメリカの作曲家による作品が何曲も登場しております。

初めて知る作曲家たちでしたが生徒に弾かせたいと思う曲がたくさんありました。

                   
 カッコイイ【Robert Vandall】(昨年亡くなってしまいました)
 「Toccata in f」「Jazz sonatina」は男の子が喜びそうな曲です。
 連弾曲にも良い曲がたくさんあります。
 楽譜を注文しまして、届くのを心待ちにしている所です。
                  
 ロマンティックな【Martha Mier】(現在81歳のピアノ教師、作曲家)
 「Sand Castles」「Indian Serenade」が気に入って他の曲も聴いてみました。
 初級の生徒が弾けるロマンティックな作品が多数あります。
 大人の生徒さんにもぴったりです。
 ギロックは大人っぽい曲になると少し難しいので初心者の大人の方にはおススメしにくいと思いますが、ミーアの作品でしたら大丈夫です。
 キャサリン・ロリンよりもスッキリしています・・

Martha Mier. Sand Castles

Romantic Impressions, Book 1: Early Intermediate to Intermediate
Martha Mier (作曲)
「Sand Castles」はこちらの楽譜に載っています。
                   
おしゃれな【Eugenie Rocherolle】
 洒落ています。

Eugenie Rocherolle. Souveniers de Paris


ミアーもロシェロールもロリンもヴァンダールも子供のためのコンチェルトを書いています。
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もっと曲を探さなければ・・

2018年01月24日 | 不思議な音の国
ゴリン先生の生徒さんが演奏している曲は本当に音楽に魅力があります。

世の中にこんなに素晴らしい曲がたくさんあるのに、自分の生徒に弾いてもらっている曲を考えると機会を失っていると思います。

日本の作品にも素晴らしいものがたくさんあります。
しかし、子供が弾く外国の作曲家の作品となると定番の曲になりがちかもしれません・・

Stepovoy. Prelude

Yakiv Stepovy(1883-1921 ウクライナの作曲家、音楽教師。サンクトペテルブルク音楽院でグラズノフ、リムスキー=コルサコフ等と学ぶ)

Shurovsky. Variations


Плешакова Мария-Луиза Ю.Щуровский Элегия

Yury Shurovsky (1927-1996 ウクライナのキエフの作曲家、教師。)

Robert Vandall. Toccata in f

Robert Vandall(1944-2017 アメリカの作曲家。主に音楽教育のための作品を多数作曲)

3人の作曲家とも合唱の仕事に携わっていたようです。
シュロフスキーのエレジーを演奏している女の子は初めて見つけましたが、ウクライナのキエフ出身のようです。

ウクライナの音楽教育は相当充実していると想像されます。
ちなみに、ガヴリリュクもウクライナ出身です!
プロコフィエフもカプースチンも!




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50年以上前から~名教師Anna Danilovna Artobolevskaya

2018年01月22日 | 重力奏法
面白いものを見つけました。

40年近く眠っていたAnna Danilovna Artobolevskaya(1905 -1988)という先生の生徒さんの習い始めて1年後の演奏とレッスンノートの記録です。

ノートはロシア語なのでほとんどわかりませんが、日付と「ノクチュルヌ」「バルカローレ」「ソナチネ」「エチュ―ド」「クレメンティ」「バッハ」「シューマン」と言う言葉が読み取れました。

生徒さんが弾いた曲を記入したノートのようです。

彼女はウクライナのキエフ出身で(ゴリン先生と同じです)モスクワ中央音楽学校とグネーシンの教師をしていたようです。
ロシアン・メソッドを形成した中心人物の一人だそうです。

アメリカのあるロシアンピアノスクールのHPに次のようにあります。
「Anna Artobolevskayaは、モスクワ中央音楽学校の優れたピアノ教師でした。彼女は熱意とすべての学生への無限の創造的なアプローチで知られていました。ピアノを教える芸術でArtobolevskayaは最高のアーティストでした。」

著名な先生のようです。
彼女はまた生徒の両親の協力の必要性も訴えていたようです。
「両親の役割は、音楽パートナー、励まし人、支持者、同僚、そして最終的には聴衆の資質を集めることです!両親の教育は子供の教育と同時に始まります。」
と、これまた他のピアノスクールのHPにありました。

さて、この動画で聴こえてくる曲のいくつかは、ゴリン先生やモスクワ中央音楽学校の先生が生徒さんに弾かせている曲と同じです。「はじめの一歩」にある曲も聞こえます。

たいへん興味深いです。

Первый год у А.Д.Артоболевской. К 100-летию со дня рождения


こちらは中央音楽学校の先生の初級の生徒さんの1回目のレッスンの様子です。
ゴリン先生と同じようなことをされています。
(この方、前回のチャイコフスキーコンクールで3位になったハリトノフの先生です。)
実はこちらの動画でロシアのピアノの導入法を知りました。
言葉は「ハラ―ショ」しかわかりませんが・・
Занятия с начинающими Эпизод 1
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届きました!エレナ・コッブ「Higgledy Piggledy Jazz for piano」

2018年01月21日 | 楽譜の話題
ゴリン先生の動画で知ったエレナ・コッブ「Higgledy Piggledy Jazz for piano」の楽譜が届きました。

思っていたより早く、10日で届きました。
スイスから送られてきたようできちんと梱包されていました。

早速、①ピアノとジャズバンドの速いテンポ、で全曲弾いてみました。

楽しかったです

曲が始まる時に必ず2小節分のテンポがカウントされ、それからイントロが流れて曲が始まりますのでしっかりとテンポを取りながらイントロを聴いて入ることができます。

弾きなれないジャズなので入り損ねたりもしました・・

テンポをしっかりとカウントすることやジャズバンドのノリの良いリズムを感じながら演奏できますのでリズム感を良くすることができそうです。

またピアノのメロディをサックスと一緒に演奏できる曲があり、それを聴きながら弾くと音を歌わせたくなります。
伸びのある音を出したくなります。

コードはC,F,G,Am,Dm,Fmが中心です。
7thコード、6thコードがそれに加わります。

コードの聴き分けにも使えそうですし、終止形の話もできそうです。

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偶然にも

2018年01月20日 | 重力奏法
前回ご紹介した動画の女の子。

こちらの動画の2人目に演奏している生徒さんの3年後の演奏でした。

実はこの女の子が演奏している2曲目の「E. Melartin "Pastoral"」という曲が気に入って一昨年度々聴いておりました。
どの生徒さんの選曲も素晴らしいとこの時に思ったのでした。

楽譜を入手しようとネットで探し、見つけはしましたが全てロシア語でしたので注文する自信がなく諦めたのでした・・

13.03.2014 Concert of professor Mira Marchenko class students. 1-st Part

プレスクール・グループとあります。小学生以下と考えてよいということでしょうか・・

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出す音全部同じは・・

2018年01月19日 | 重力奏法
気になっていた「ムジカノーヴァ1月号」を購入いたしました。
今頃ですが・・

その前の号から「はじめの一歩」(音楽之友社)の訳者である村手静子先生のセミナーの様子をレポートした記事が連載されています。

その中に「どの音も同じように弾けば、必ず子供が真似をしますよ。」というお言葉が。

一音を補助して良い音が出た直後に一人でやってもらってもその音が出せる子供の能力を考えると、本当にそれはあると実感します。

もう一つこのようなお言葉が。
「子供のために書かれた曲にはいいものがたくさんあります。曲選びが先生の質を決めると言ってもいいでしょう。ロシアの先生たちは選曲にとても力を入れています。」

ゴリン先生の動画でもそれは感じました。ゴリン先生 選曲
モスクワ中央音楽学校の生徒さんたちのコンサートでも同じことを思いました。

こちらはコンサートではありませんが日本でもおなじみの曲が演奏されています。
中央音楽学校のMira Marchenko先生の生徒さんです。
有名なVarvara Kutuzowaちゃん以外にも素晴らしい生徒さんたちがいらっしゃいます。

06.12.2017 Alexandra Dovgan' performance at the II-nd round of 18-th Contest 'Nutcracker'
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みんな、エライッ!

2018年01月17日 | 不思議な音の国
1週間前に突然始めた息を吸いながら手を持ち上げ、息を吐きながら手を鍵盤に置く動作。

生徒たちは結構覚えていて、弾く前に自らこれをしています。
私の方が忘れているくらいです・・

生徒が自分で「あっ、これやらなかった」と言ってやり直しています。
なんて素晴らしい子たちなのだろうと嬉しい気持ちがあふれます

もちろんお互いに忘れたままになっているレッスンもあります・・

ところで、ゴリン先生のテキストを部分的に使い始めました。
習い始めの生徒にその場で少し弾いてもらっています。

「マクドナルドおじさん」というタイトルで知られている曲の「イーアイ、イーアイ、オー」の部分を3の指で3つの黒鍵を使って弾くものをして初めて気が付きました。

黒鍵の方が補助しやすい。

補助して良い音が出た時に生徒に一人でやってごらんと言うと、どの子供もその音を再現できます。(連続はできません。一音のみです。)

もし私が生徒なら「今どうやったっけ?」と考えてしまってその音が出せない可能性大ですが、子供はそのままあっさりとやってしまいます。

子供の方が習得するのが速いのはこういうことだと思います。
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少し進むとこのように

2018年01月13日 | 不思議な音の国
ゴリン先生は習い始めの生徒さんには一音の出し方を徹底してレッスンされています。

それはノンレガートから始めるロシアン・メソッドの特徴です。

次の段階のレガートになるとレッスンでの注意も変化してきます。

私の生徒の多くはピアノを始めて数年経ってから一音の出し方をし、同時にレガート時の手首、腕の使い方をしている状態です。

しかし子供の吸収力は速いです。

ゴリン先生は転入生のレッスンではどのくらいの期間で習得できるかは子供と両親次第で予測することはできないとおっしゃっています。
しかし良く聴き練習する子供は1年かそこらで幼少期からしている自分(ゴリン先生)を追い越してしまうそうです。
そして目の前で子供がどのように変化していくかを見るのは素敵なことだともおっしゃています。

以前聴講させていただいた「はじめの一歩」の講座でも、ピアノ講師がすぐにできないことでも子供はあっさりとできてしまうというお話を聞きました。

もちろん全員がそうということではありませんが、子供の吸収力は想像以上です。

Piano Lesson in Progress. Czerny - Germer. Etude
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鳴らせるようになってきました

2018年01月12日 | 重力奏法
ゴリン先生の指導法を随分と参考にさせていただいております。

中でも生徒さんの手を持って音の鳴らし方を伝える方法。

未熟な私がやっても思うような音が出ないことが度々ありましたが、最近少しまともになってきました。

それでわかったことがあります。

生徒の手に力が入っていると補助してもどうやら音は鳴らない。
腕全体の力をだらりと抜かれてしまってもやりにくい。

ロシア奏法は重力奏法と言われています。
私なりに感じたコツは手の重みを加えてあげるように補助するだけで良いのかなと。

補助して響きの良い音が出ると生徒はすぐにその音を再現できます。
子供の手の重みでも十分な響きが出ます。

生徒の手を触ることが大幅に増えたおかげで、指は力んでいないように見えても腕に物凄く力が入っている生徒がいることに気付きました。

それに耐えかねて音が十分に伸ばせなかったり、テンポが速くなったり、音が聴けていなかったりしたのかなと思います。

私にとっても未知の指導法です。
この指導法で育った生徒はまだおりません。
どこまで辿り着けるか自分でも期待しております。
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ゴリン先生楽しそう!

2018年01月10日 | 楽譜の話題
ゴリン先生の小さな生徒さんの動画で面白い曲を弾いているのを見つけました。

ジャズっぽいのですが、何だろう?と思い調べてみましたらイギリスのエレナ・コッブという女性作曲家の作品でした。

「Higgledy Piggledy Jazz for piano」という曲集にある<Super Duck>という曲です。

音源が面白いので子供が楽しめると思い取り寄せようとしましたが、なんと日本には郵送されないようで、楽譜と音源をダウンロードしなければいけないようでした。

しかし楽譜とCDのセットよりもダウンロードの方がかなり高額になるので何とかならないかと調べました。

結局、音源だけダウンロードし(1100円位)、楽譜は海外のAmazonにありましたのでそちらで注文しました。両方ダウンロードするよりもかなりお得でした。

音源はそれぞれの曲に4パターン用意されています。
①ピアノとジャズバンドの速いテンポ
②ピアノとジャズバンドのゆっくりなテンポ 
③ジャズバンドのみのゆっくりなテンポ
④ジャズバンドのみの速いテンポ

楽譜はコードによって色分けされています。
Cは黒、Gは赤、Fは緑
色を付けることでどこを弾いているかを把握しやすくし、色を見た時にコードの響きが瞬時に思い浮かぶようにという意味だそうです。

楽譜が届くのは少し先なので生徒にはまだ使えておりませんがちょっと楽しみです

この曲集は5歳からレイトビギナーの95歳の方まで使えるとか。

Piano Lesson in Progress. Elena Cobb. Super Duck

現在は日本にも郵送してもらえます。ただし音源はダウンロードのみです。
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ギルトブルグの思いがけぬお年玉!

2018年01月07日 | コンサート情報
なんと、配信が終了し残念に思っていた2017年の「 東京・春・音楽祭」でのギルトブルグのラフマニノフ前奏曲を再び聴くことができます!

ギルトブルグのFacebookで年明けから毎日1曲ずつ配信されています。
曲のイメージをコメントしていて参考にもなります。

「この曲は私にとってはロシア民話、またはおとぎ話」などということはそこにゆかりのある人でないと思いつかないので、ギルトブルグの言葉は私にとっては新鮮です。

そしてまたしてもラフマニノフにこんな曲があったのかと教えられたことが・・
(以前「ライラック」という曲があることをop.32-5についてギルトブルグが書いたコメントで知りました。元は歌曲です。Sergei Rachmaninov: Lilacs, Op. 21/5

前奏曲OP.23-2変ロ長調について「セルゲイのロマンスSpring Watersを思い出させる」とあり、調べてみましたら声楽曲にあるようで・・

このような曲です。
Виолетта Урмана."Весенние воды"


春になり雪解け水が河に溢れ返り、長い冬が終わり春がやってきた喜びを表した曲のようです。

op.23-2はずっと海のイメージでとらえておりましたので、雪解け水とは思いつきもしませんでした・・
これで中間部も納得できました。
(学生の頃、海が見える場所でこの曲を演奏したことがあり、水面が太陽の光に反射してきらきらしておりました。中間部の右手がこのきらきらにぴったりでした。しかしロシアのラフマニノフが海をイメージしたとは考えにくく、疑問に思いつつも自分を納得させて弾いておりました。雪解け水、春と知ってこの曲のよろこびの正体が分かりました。)

ギルトブルグのFacebookです。
Boris Giltburg Facebook

以前、ガヴリリュクがラフマニノフのピアノ協奏曲第3番を演奏を聴きながら解説している動画を見ましたが、「ここはロシア民謡」とか「これはトロイカ」などど言っておりました。
やはり言われないと気付かないことです。
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