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おとのくに♪♪

生徒さんのピアノレッスンで感じたこと、考えたこと、コンサートの感想などポツポツ綴っています。

トリフォノフのアンコール曲

2025年08月05日 | コンサート情報

ヴェルビエ音楽祭のトリフォノフのリサイタルでの
アンコール。

2曲演奏されましたが、最初に演奏された曲が
素敵過ぎ



medici.tvではチャイコフスキー=プレトニョフの
The Sleeping Beautyとなっておりますが、

どう考えてもチャイコフスキーではない··

それにお辞儀をして一度袖に引っ込んでるし··


誰の何という曲だろう··

調べておりましたら、ステージプラスに
ちゃんと載っておりました。


Rafael Bullumba Landestoy
Valse de Santo Domingo

長いお名前。
いつの時代のどこの作曲家だろう?

と思い、調べましたら、


ドミニカ共和国のピアニスト&作曲家で、
メキシコ、ベネズエラ ニューヨーク、プエルトリコで
バンドミュージシャンとして活動。

プエルトリコでは修道院の学校で
ピアノ、ギター、作曲を7年教え、
この時期に多くのピアノ曲、ギター曲が書かれたそうです。


2018年に93歳でドミニカ共和国の
サント·ドミンゴで亡くなったそうです。

サント·ドミンゴは首都のようで、
この曲の題名はここからきたもの。

人名なのかと思っておりました。
ドミニカ共和国への愛を感じます。


楽譜がほしいと探しましたが、
存在はしているようですが、見つかりません

Daniil Trifonov performs Tchaikovsky, Chopin, and Barber

Without question one of the most talented and most thoughtful pianists performing today, Daniil Trifonov brings a spectacular solo program to the 2...

medici.tv

 

2:15:50からこの曲です。

youtubeで他の方や、別の楽器の演奏を
聴きましたが、印象が違いました。

トリフォノフだから素敵に聴こえるのかもしれません。



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作曲家を知ろう!サウンド·オブ·ミュージック

2025年08月04日 | 作曲家を知ろうシリーズ

今月は生徒さんに「サウンド·オブ·ミュージック」を
聴いてもらいます。

このシリーズをまだ始めていない生徒さんにも、
夏休み特別編として聴いてもらいます。


生徒たちはこのミュージカルを知りません。

ただ、一人だけ学校の音楽の授業で聴いた、
と言っていました。

ドレミの歌だけではなく、今回取り上げた曲の
ほとんどを聴いていました。

自分から曲名を何曲も挙げたので、
その記憶力に驚きました。

よほど曲が気に入ったのか聴きやすかったのか。



他の生徒さんたちにも楽しんでもらえると
嬉しいです。

ジュリー·アンドリュース、本当に歌が上手い


個人的にはメリーポピンズの方が好きです。

冬休みはこれで行こうかな。

チムチムチェリーもあるし、
いまだに覚えられないスーパーカリフラワーみたいな
題の曲もあるし。

聴いてほしい曲がこちらも色々とあります。

サウンド・オブ・ミュージック | Composer Sakkyokuka

Composer Sakkyokuka

 





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ユンチャンのゴールドベルク

2025年07月31日 | コンサート情報

youtubeにユンチャンのゴールドベルクが
アップされているのを先程見つけました。

しかもカーネギーでの演奏。


日本のリサイタルは、
この2ヶ月と少し後だったと知りました。


改めて聴いても凄い

リピートの度に装飾音を変えるのは勿論のこと、
音のバランスやディナーミク、音色、
音の高さ等、千変万化。

リサイタルで聴いた時に、
リピートしているはずなのに
何だか別の曲を聴いている印象があったのは
こういうことだったのか、と今頃わかりました。

そのままで十分に美しいものには
あえて手を加えていない。

とても緻密。


彼の弱音は私の心には刺さるものがあります。

なんだか孤独··


これだけ緻密に作り上げて、
最後の30番目のヴァリエーションで
素直な音で演奏された時、
やっと等身大の彼の姿を感じた気がしました。

でもここは天からの祝福でしょ、と
聴きに行ったリサイタルでも思いました。

ちょっと意地悪な感想ですが、
でもずっとこの長い曲を聴いてきて
この素直な音には本当は感動しました。



彼の演奏には物語性があって、聴いていて面白い。

昨日、しっかりと聴いていなかったクライバーンの時の
リストのエチュード全曲の演奏を聴きました。

リストのエチュードのほとんどは知らない身なので、
初めて聞いた曲が多かったです。

オペラのパラフレーズを感じさせ、
ユンチャンがそう聞こえさせているのかな、
と思いました。

だとしたらオペラが好きな人なのかな?
と思ったら、昨年のヴェルビエの
四季と展覧会の絵のあの描き方の感性は
そのようなところからきているのかも、
と妙に納得できたのでした。


益々、目が離せません。


임윤찬 바흐 골드베르크 변주곡 카네기홀 (2025) | Yunchan Lim Bach Goldberg Variations, BWV 988





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トリックを使う

2025年07月29日 | レッスン

横山幸雄さんが説明してくださっています。

手を広げたままでは特に広い音域は
上手く弾けないものです。


私もこの事を知ったのは、
20歳の時に師事した先生に教わってからです。

20年以上教わりましたが、
今のメソッドに変えてからその時に先生に
言われていたことがよく理解できるようになりました。


今でも先生が仰った言葉、
演奏されるお姿を思い出し、
あの時の答え合わせをしているようなものです。



自分の生徒にこのような弾き方を伝えても、
どうも信用されず、大人の生徒さんに
「でもレガートで弾くんですよね」と言われます。

指を突っ張らせて無理矢理繋げた音に
滑らかさはないのですが、
どう聞こえさせるかに焦点を当てる発想に
なって頂くにはどうすればよいのかと思います。  


この横山さんの動画を機会があれば
見ていただこうかと思います。







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出てきたプログラム

2025年07月25日 | コンサート情報

捨てられるものはドンドン捨てようと
整理しておりましたら、

別の引き出しにもプログラムが
紛れ込んでおり、

あらま、いいかげんな仕舞い方してた・・

と、捨て始めましたら、

これは誰のコンサートだろう?と
思ったプログラムが出現。


あ~、あの先生のだ。


海外でちょっとだけレッスンを受けたことのある
先生の来日コンサートのものでした。

曲目を見て、思いがけない曲があり、
へぇ~、そうだったんだ、と眺め、

何気にプロフィールに目をやると、
「パリ国立音楽院にて、
ピエール・サンカン教授の指導を受け、」


えっ?うそ・・


なんと、なんとでした。

パリコンセルヴァトワールでロン一派の
ハイフィンガーが主流だった時代に、
人間の体の筋肉の構造をよく研究していて、
ロシアの奏法にも精通していた
あのサンカンです。

ジャン=フィリップ・コラール、ルヴィエ、ベロフ等の先生。

彼らはサンカンによって奏法を直したことは
「遊藝黒白 第2巻 音符ではなく、音楽を!」
に書かれています。
「遊藝黒白 」第2巻#3 - おとのくに♪♪


この巻には、
ツィメルマン、シャンドール、アシュケナージ、
ルヴィエ、コラール、ベロフ、ロジェ、他の
インタビューが載っています。

どの巻もたいへん面白いので、
是非、読んでいただきたいです。



まさか自分があのサンカンのお弟子さんの
レッスンを受けていたとは知りませんでした。

その先生の音をネットで聴いた時に、
私が出したい音だ!と思い、
その先生のレッスンを申し込みました。

フランス人だからモーツァルトは
そんなに細かくやらないかな、と思い
最初に見て頂いたのがモーツァルトのソナタ。


レッスンを受けて、失敗した~でした。

とんでもなかったです。
全然レッスンについていけませんでした。


実際に聴いた時に、内田光子さん以来の衝撃で、
信じられないほどの柔らかくふわりとした音。

ベルベットのようなタッチ。

横で弾いていらっしゃるのに、
音がサラウンドで後ろから聞こえてきたりして、
スピーカーでもどこかについているのかと思ったほど。

一体どう弾いたらあんなに音があちこちから
降るように、しかも柔らかに舞い降りるのかと不思議でした。

もう私は弾かなくて良いから、ずっと聴いていたい、
という演奏でした。


今だったら、もっとわかることがあると
思います。

衝撃を受けただけで、収穫はほぼゼロでした。



このプログラムは永久保存です。


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