おとのくに♪♪

生徒さんのピアノレッスンで感じたこと、考えたこと、コンサートの感想などポツポツ綴っています。

手を取ってレッスン

2018年02月18日 | 重力奏法
一昨年こちらの動画を見ていた頃はこのレッスンの意味が全くわかっておりませんでした。

半年後には私の生徒の3年分くらい進んでしまっていて、ロシアの子供はスゴイものだと思っておりました。

昨年の秋からロシアン・メソッドをかじり始め、こちらのレッスンを再び見直しましたら以前より意味が分かったように思います。

レッスンをされているモスクワ中央音楽学校のヴァレリー・ピアセツキー先生。
生徒さんの手を持って曲を教えていらっしゃいます。

以前はなぜ楽譜を読ませて一人で弾かせないのだろうと思っておりました。
これは生徒さんが力んで変な癖がつかないように手の使い方を教えていらっしゃるのだろうと今は思います。

ゴリン先生も腕や指が力むと必ず直していらっしゃいます。
「メナヘム・プレスラーのピアノ・レッスン」(音楽之友社)という本を読み始めたのですが、それにも腕をリラックスさせてと何度も何度も書かれています。

ロシアでは35分レッスンが週2回あるそうです。
同じ日にソルフェージュとリトミックもしているそうです。
リトミックはバレエのリトミックと聞いたことがありますが内容はわかりません・・

日本とは環境にたいへんな差があります。

Занятия с начинающими. Эпизод 5

習い始めて3週間後のレッスンだそうです。
ピアセツキー先生、ずっとお話してます。
保護者の方にもたくさん説明していらっしゃいます。
ロシア語が分かったらどんなにいいか・・
こちらの生徒さんソーニャちゃんというお名前のようで。
あとはハラ―ショとパジャールスタしか聞こえません・・

メナヘム・プレスラーのお弟子さんが書いたプレスラーへのインタビューやテクニックの練習、プレスラーが指導の中で伝えたピアノ作品を解釈するための技術的・音楽的アドヴァイスが書かれています。
体の使い方を生徒さんに細かく指示していた様子が良くわかります。もちろん音楽的なこともです。
室内楽曲を含む23曲が取り上げられていますが、その曲を弾いたことがなくとも、目の前に楽譜がなくとも、アドヴァイスを読むだけで演奏や解釈のヒントがたくさんもらえます。

メナヘム・プレスラーのピアノ・レッスン: 音楽界の至宝が語る、芸術的な演奏へのヒント 単行本 – 2017/10/12
ウィリアム ブラウン (著),‎ William Brown (原著),‎ 瀧川 淳 (翻訳)
(Amazonで購入できます。本の画像をクリックして下さい。Amazonのサイトが見られます。)

追記:
バレエのリトミックを見つけました。ドヴガンちゃんも映っています。
OGPイメージ

ロシアン・メッソド バレエのリトミック - *。:゚音の国♪Oto-no-Kuni *。:゚

ロシアではピアノのレッスンの日にソルフェージュとリトミックのレッスンも行われるそうです。全ての地域でということではないかもしれませんが。リト...

ロシアン・メッソド バレエのリトミック - *。:゚音の国♪Oto-no-Kuni *。:゚

 


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ミーア&ヴァンダールの楽譜

2018年02月16日 | 楽譜の話題
楽しみしていたミーアとヴァンダールの楽譜が届きました。
こちらの楽譜です。(右下:ミーア/他:ヴァンダール)


購入して正解でした。

ミーアの「ROMANTIC IMPRESSIONS BOOK1」
「温かく、抒情的で、歌うようなメロディーと豊かなハーモニーで構成された曲集」とミーアが書いております。
その通りです。

9曲あり、テンポはほぼModeratoで書かれています。
どの曲も同じくらいの難易度です。
リズムは8分音符と付点4分音符までですので、初級の生徒さんに使えます。

有難いことに、小節の幅が広いので細かいものが見づらい私のようなお年頃の生徒さんにも使いやすいです!
ペダルの指示も細かく書かれていますが、ほぼ1小節踏みっぱなしです。
ペダルを不安に思っている大人の生徒さんも安心です。



上の写真の右にあるのがヴァンダールの連弾曲集です。
他の2冊もヴァンダールです。
初級、中級の生徒に3冊ともすぐに使えます!

5指の練習になるエチュード的要素を持っているのに曲として大いに楽しめるものばかりです。
よく考えて作られています。
子供たちの練習になって、しかもそれが楽しくできるようにという気持ちが感じられます。
温かい方だったのだろうと思いました。(昨年亡くなりました)

連弾曲集の1曲目にある「Viva Vivaldi!」は様々な調で5指を(12345の指を順番に)動かします。短調のスケールも練習できます。(主調はD-dur)
ファーストもセカンドも同程度のレベルなので生徒同士で連弾できますし、講師との連弾でも生徒に両方練習してもらうことができます。

早速、高校受験中の中学生の生徒にこの曲を渡しました。
負担にならずに練習にもなると思いましたので。
次回のレッスンが楽しみです。
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このテキストを使っていたようで

2018年02月09日 | 楽譜の話題
以前ご紹介したモスクワ中央音楽学校のプレスクールと思われる生徒さんのレッスン。

彼女のレッスンで使われていたテキストを偶然に見つけてしまいました。
こちらです。


なんと簡単にpdfでダウンロード出来てしまいました・・
いいのでしょうか・・・複雑・・

本当はこちらの楽譜がほしくて探していたのです。


どちらもロシアン・メソッドの基礎を築いた中心人物の一人であるアンナ・アルタボレフスカヤのテキストで、初めてピアノを習う子供のためのものです。

赤い方の中身はネットでは全く見ることができませんでしたが、同じ名前のテキストですのでリニューアルされたのかもしれません。

ちなみに前述のテキストは絵が昔風です・・
後述のものは知人からほんの少し中の写真を見せていただいたのですが、かわいい絵でした。

緑のテキストのpdfを見ましたら、3の指を先生が持っている写真、手首を支えている写真、
子供が弾いている写真、ピアノの椅子に座っている写真、消しゴム付き鉛筆を生徒の指の下に当てている写真、脱力体操の写真など、これまでモスクワの先生やゴリン先生のレッスン動画で目にしてきたことが載っておりました。

テキストは「Первая встреча с музыкой」といいます。
「音楽との初めての出会い」という意味らしいです。

指をくぐらせる練習でぜひ使ってみたいものが載っています。
絵がカラフルでかわいいので現物がほしいと探している所です。

もう1冊「Школа игры на фортепиано」も興味がありましたので探しましたら、こちらもpdfで見ることができました。
ゴリン先生の動画で耳にした曲も何曲かありました。

「Первая встреча с музыкой」はこちらの生徒さんで使われています。
Занятия с начинающими. Эпизод 4


訂正:
失礼しました。
こちらの生徒さんが使われているのはこの楽譜でした。

中の絵を見ると最初にご紹介した緑のテキストと同じです。
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子供のためのコンチェルト ロシア編

2018年02月07日 | 重力奏法
ロシアにも子供のためのコンチェルトの作品があります。

Yuri Polunin(1913-1982)Concrtino in a minor
中級の生徒さんのために作られたそうです。(とてもブルグミュラー位では最後まで弾けません。ツェルニー30番程度かと・・)
子供のコンチェルトの中で子供たちに最も人気のある曲の一つだそうです。

Yuri Polunin (1913-1982) : Concertino in A minor for piano and String orchestra (?)



Isaak Berkovich(1902-1972)Concerto op.44
キエフ音楽院を卒業したとありますのでウクライナ出身と思われます。
この曲の第2楽章はウクライナ民謡です。
初級の生徒さんが弾ける曲です。



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子供のためのコンチェルト

2018年02月05日 | 楽譜の話題
子供のために書かれたコンチェルトはアメリカの教育音楽の作曲家によっていくつか書かれています。

その中のキャサリン・ロリンの作品。
彼女は2曲のコンチェルトを作曲しています。

コンチェルトハ長調
コンチェルトロマンティック

2曲とも素敵な曲です。
ハ長調は古典的な作風ですが、ロマンティックの方は感情表現が豊かな曲です。

彼女は生徒のために曲を書き始めた時から、モーツァルトのコンチェルトを弾くずっと前に中級の初めくらいの生徒のためのコンチェルトを書きたいという夢を持っていたのだそうです。
そうして出来上がったのがハ長調のコンチェルトで、その5年後にロマンティックスタイルのコンチェルトが完成したのだそうです。

と、コンチェルトロマンティックの楽譜の前書にあります。

生徒に音楽の美しさを伝えていかなければ!と強く思います。

Catherine Rollin. Concerto Romantique (1st movement)


Catherine Rollin. Concerto Romantique (2nd movement)

ゴリン先生の生徒さんの演奏では見つけられませんでしたが、曲は第3楽章まであります。タランテラです。


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