おとのくに♪♪

生徒さんのピアノレッスンで感じたこと、考えたこと、コンサートの感想などポツポツ綴っています。

ヘンデル パッサカリア 連弾 (ソコロワ編曲)

2020年04月29日 | 重力奏法
こちらのブログにご紹介したことのあるヘンデルのパッサカリアを連弾にアレンジした曲。

この曲はほぼノンレガートで弾けるので、不思議な音の国上巻をそろそろ終わる生徒さんや、ノンレガートから脱力をやり直したい大人の生徒さんにも使える曲です。

音楽として美しいので、子供、大人に関係なく魅了される曲です。

さて、生徒さん用のyoutubeのチャンネルを新たに作り、そこに初級の生徒さんが使っている教本のチュートリアルをアップしています。

自宅のピアノが、ヤマハが30数年前に作った特殊な鍵盤で、ご存知の方もいらっしゃると思いますが、黒檀っぽく作ったところ、そこから色が落ちるという事態が発生したピアノで、白鍵が白くないという・・

今はこれで作り続けるしかないので仕方がありませんが、stay homeが終わったら撮り直して、この先も新しい生徒さんに見てもらおうと思っています。

このチャンネルを使って、楽器店では同じ先生に習っているのに生徒さん同士は交流がないという現象を、多少なりとも解決できるのではと思い、これまでレッスンで録画させてもらった演奏をこのチャンネルにアップしていこうと考えています。

レッスンの時に他の生徒さんが弾いたものを参考に見てはもらっているのですが、同じ曲を弾かない限りは見られないので、この方法なら弾いていない曲でも聴けますし、弾いてみたいと思ってくれるかもしれません。

このような特殊な時は、これまで培ってきたことで企画できなかったことが実現できるチャンスです。

この状況になって思うのは、平時は音楽は芸術なんだからと思っておりましたが、今はそうではないと思います。いえ、そうなのですが、それが第一ではないということです。

音楽にはエネルギーがあります。
訓練を積んで、そこに多くの時間を本気で費やしてきたものほどそのエネルギーは強いと感じます。

人間の持つ生命の力が音楽にはあるのだと、だから何があっても何百年も音楽は無くならなかったのだと、これまで思いもしなかったことを今、思っています。

ヘンデル パッサカリアのテーマによるファンタジア/ Händel-sokolova Fantasia on passacaglia


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懐かし~

2020年04月28日 | コンサート情報
ピアニストのギルトブルクがご自宅から生で演奏をして下さっています。

週に3日くらいのペースで現地時間の午後1時に演奏されています。
時々マスタークラスもあり、興味深く聴いております。

彼は今年、ベートーヴェンのピアノソナタ全曲を録音するというプロジェクトがあります。
ベートーヴェンのソナタは数曲しか弾いていないので大いなる挑戦だと。

このご自宅での演奏でもベートーヴェンを聞かせて下さっています。

さて、今週はベートーヴェンのピアノソナタ第4番でスタート。

おっ・・、この曲は高校生の時に弾かされた曲・・
あの頃は何の面白味も感じず、さっさと終わりたいと思っていました。

今のように簡単に音源を聴くことはできず、当時は高いレコードを買うか、FMで運よく放送されるのを待つかでした。

この曲はメジャーではないので、そのような機会を待っても訪れるわけもなく・・

どのくらいの期間弾いていたかは全く覚えておりませんが、解放され清々した記憶しかない曲でした。

その曲を今回思いがけず聞けたのでした。

聴いてみたら良い曲ではありませんか!
自分以外の演奏を初めて聴いたと気付きました。

全然違う・・
自分の発想の貧困さを新たにしたのでした。

ギルトブルクの繊細さもこの曲の豊かさを引き出しています。
思わぬ贈り物でした。

Facebook Watchから: Boris Giltburgさん

Facebook Watch

 


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Rachmaninov 2nd concerto1mov. マスタークラス

2020年04月21日 | コンサート情報
ギルトブルクがSNSでたっぷりと演奏を聞かせて下さったり、マスタークラスを見せて下さっています。

今日は、ラフマニノフのピアノコンチェルト第2番第1楽章のマスタークラス。

どのように手を使っているか、どんなタッチか、和声の変化、声部の弾き分け、ブレス、指揮者とのコンタクトなど、興味深いお話をして下さっています。

このように解説を聞くと、すぐにでもこの曲を弾けてしまいそうな気がしてしまいます・・
全くの錯覚ですが・・

この曲の冒頭は手が大きくないと楽譜通りには弾けないのですが、バスを先に弾くべきか、アルペジォにすべきかどうしたものかと思っておりました。

アシュケナージはアルペジォにしていて、この方がクレッシェンドのコントロールはしやすいので、こっちでいいかな、でもこれで弾いている人は他に知らないなと思い、決めかねている内にお蔵入りになっておりました・・

ギルトブルクの話を聞けて良かったです。
お蔵から出すことがあるかはわかりませんが、ピアニストがどう考えて演奏しているかを知ることができたことは収穫です。

ギルトブルクのfacebookです。
https://www.facebook.com/Giltburg/videos/642651456587761/



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なんて素敵 !

2020年04月19日 | コンサート情報
毎日学生さんの演奏が聴けるパリコンセルヴァトワールのfacebook

先程こちらが投稿されました。

Conservatoire De Paris Cnsmdp

Bravo et merci à Jérémy Garbarg qui a pris l’ini...

 

どうしているかなと思っていたカントロフも参加しているようです。
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是非、お読み下さい !

2020年04月18日 | 書籍紹介
以前ご紹介した「遊藝黒白」
その第5弾を訳者の森岡葉さんが、出版前の原稿を期間限定で公開して下さっています。

第1回はバドゥラ·スコダ
今回も素晴らしいお話を読むことが出来ます。

突然変わってしまった世界に私たちは今いるわけですが、300年前、200年前の作曲家たちがどのような中で生きていたのか、世界大戦を経験した音楽家がどんな思いを抱いて音楽を続けたか、そんなことを今の生活の中で少しだけ現実的に想像できる今、スコダの話には説得力があります。

真実を追う、それを追い求める。
その価値は困難な時ほど増します。

良いものを読ませて頂いたことに心から感謝。

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沁みる

2020年04月17日 | コンサート情報
snsで色々と普段聴けない演奏を聴けて興味深いです。

こちら、パリコンセルヴァトワールの学生さんたちだと思います。

Ensemble Daphnis

 


学生さんたちの1日1本演奏ビデオが始まっていて、それも楽しめます。
音楽は発信してこそ。共有する文化なのです。
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何百年も残り続けた

2020年04月06日 | コンサート情報
クラシック音楽は、ヨーロッパでは金持ちの年寄りが聴くものだと言われていると、以前ドゥバルクの投稿にありました。

そのようなことになってしまっているのかと、だからアジア人や東欧の若いピアニストが国際コンクールで目立つのかと思いました。

しかし、何百年も前に作られた多くのクラシック作品は、今も私たちを感動させます。

今は世界中が困難な時を送っています。
私の周りではまだ切迫していないかもしれませんが、それでもこのような音楽を聴くと心に沁みるものがあります。

昔の人々の生活が常に困難と隣り合わせであったと感じさせます。精神的な救いを求めていたと感じます。
言葉がないからこそ伝わるものがそこにはあります。

だからクラシック音楽は何世紀も残ってきたのだと思います。

StrongerTogether - SocialSymphony


Schubert's Ave Maria

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