おとのくに♪♪

生徒さんのピアノレッスンで感じたこと、考えたこと、コンサートの感想などポツポツ綴っています。

コダーイ音楽教育システム

2021年09月16日 | グネーシンソルフェージュ
ハンガリーのコダーイ。

私は、学生の頃、
ハーリ·ヤーノシュのインテルメッツォの曲で
彼を知りました。

ツィンバロン(ツィンバロム)という楽器が使われていて、
妙に耳に残る音楽です。

16:45~lntermezzo


さて、コダーイは、
音楽教育のメソッドでも有名です。

コダーイ協会のこちらのページを見てビックリ。
http://kodaly.jp/concept/handsign/

グネーシンのソルフェージュの動画で見た
ハンドサイン、あれが載っています。

イギリスのジョン·カーウェンが考案したものを
コダーイがハンガリーの教育に取り入れたようです。


音楽教育の世界では、あのハンドサインは、
よく知られたものかもしれませんが、
私は知りませんでした··

日本のわらべ歌は、2音の歌は長2度が多いそうで、
2音の歌をこのように狭い音程で歌う民族は珍しいそうです。

なべなべ そこぬけ
ほ ほ ほたる こい
たこ たこ あがれ

ハンガリーの2音の歌は短3度が多いのだそうです。

こちらは、レッスンのヒントになりそうなことが
たくさん書かれています。

コダーイメソッドとは何か?《連載第13回》

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オスコロヴァ先生のソルフェージュ レッスン7

2020年03月20日 | グネーシンソルフェージュ
ソルフェージュとは関係ないのですが旋律聴音を紙鍵盤で弾いている生徒さんの手の動きに「オッ」と驚きました。

長い髪を2つに結んでいる女の子です。
7'07"辺りから注目です。

新しく公開されたレッスンはこれまでの音程の感覚からハーモニーの感覚へと発展させています。
リズム、視唱、旋律聴音、和声聴音、調性、移調とバランス良く進められています。

Evgenia Oskolova's Music Theory open lesson № 7
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オスコロワ先生のソルフェージュ

2020年03月16日 | グネーシンソルフェージュ
グネーシンのソルフェージュのレッスンが新しくアップされました。

新しくと言っても以前アップされていたものの続きです。
2017-2018年の授業の様子です。

あの後どのように発展していくのか興味があったので見ることができて良かったです。

調性の感覚を大切にしているように思います。

スケールを3度や6度で並行に弾いたり、主音を左手で弾いたまま右手で8度、6度、5度音程を弾き、続けて反進行で5度、3度、1度と弾いて音階固有音をしっかりと耳と頭で覚えています。

短三和音と減三和音を連続して弾いたりもしています。

トニック(T)-ドミナント(D)-トニック(T)の進行を転回形を使って弾いています。
最初はこれで良いと思います。
日本ではいきなりバスを付けたカデンツを覚えさせられることが多く、曲の中で和音を転回させただけなのに弾けない生徒が多いので、日本の方法はあまり実用的ではないように思います。グレードのために必要としている気がします。

なにせ、ハ長調でなが~く過ごすことはなく、短調だろうが長調だろうがどんどん調号を増やしていきます。
色々な調があると比較することができます。それぞれの調性が持つ色合いを感じ取ることができます。

小さいうちに様々な調や曲調のものを体験すべきです。

これまで使っていたピアノ教本は同じような曲が何冊にもわたり続きました。
調性も調号が3つ以上付くものは、小学生の間に一度も弾かない生徒も珍しくありませんでした。

今の生徒は違います。
固定5指ではないので、聞き覚えで調号6つなんて曲も普通に弾くことができます。ピアノを始めて3カ月や年中の生徒でもです。

このメソッドに変えて奏法も良くなりましたが、様々な曲調の曲を早くから弾くことができるようになったのもこれまでとの大きな違いです。

だから、不思議な音の国の作曲のページで小さな子供たちが驚くような音楽を作れるのかもしれません。


Evgenia Oskolova's Music Theory open lesson № 6

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感激!グネーシンソルフェ

2020年02月23日 | グネーシンソルフェージュ
久し振りにグネーシンのあのソルフェージュの話を。

こちらの動画
Evgenia Oskolova's Music Theory open lesson № 19


調性の感覚を付けるために即興でメロディーを生徒さんと作っています。15'30"~

これ、結構便利です。
私の場合は新しい調を覚える時や生徒が調号をポロポロ落とす時にこれをします。

1本指でも構わないと言ってその調のスケールをまずは弾いてもらいます。
そのあと2小節分即興でメロディーを私が弾き、続きを生徒に弾いてもらいます。

実は最初に作る方が楽なので、生徒が曲を終わらせられずにいる時は交替して最初に作ってもらいます。

するといつまでも弾き続けている生徒がいます。後半を作ってもらう時もそうなる生徒がいます。

グネーシンの動画では先生が何やら歌いながら弾いています。生徒さんが弾く時も歌われています。
これがあるとどこまで弾くのかわかります。

何か適当に歌詞を考えようかと思いましたが、どのような内容の歌にしているのか知りたいと思い、そのままにしておりました。

そうしましたら、なんと思いがけずロシア語がお分かりになる方に出会いまして、このグネーシンの動画の歌をどんな歌詞で歌っているのか知りたいとお伝えしましたら、お忙しい中、時間を作って訳してくださいました。

有難いことです。
歌ですし聞き取りにくかったと思います。

驚いたことに、同じ歌詞でどの生徒さんにも歌っているわけではないと。(訂正: 調性によって歌詞が異なるのだそうです)
そのうちの一つを教えていただきました。

「もし音符と仲良くすれば・・・歌が出来上がります」

韻を踏んでいるのではというお話でした。
他の歌を聴くと詩の断片のようだと。
(これも調性によって韻を踏んでいるもの、そうではないもの、詩の断片のようなもの、そうではないもの、と色々あるようで、何かの形に統一しているわけではないようです。)

調性は、単に調号を覚えれば良いというものではなく、調によって性格が異なるのでその点も考えた歌詞にしているかもしれません。

そこが気になっていたので勝手に歌詞を作らずにおりました。
音程もその性格によって考えられた歌になっていると思います。この動画のシリーズにはありませんが、Ⅴ→Ⅰの終止形は「お家に帰る」と歌うそうです。

お訊きして良かったです。
まさかこのような内容だとは想像していませんでした。

ロシアでは詩は最も高度な文学だそうです。
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うさぎ&ねこ

2019年08月07日 | グネーシンソルフェージュ
音程に性質があるということを知っているのとそうではないのでは全く違います。

グネーシンの動画でそれをどのように教えているかを知ることができます。

さて、今日は使う機会がなかなか訪れなかった短3度·長3度を試すことができました。
あっさり弾けてしまうとこれはやりづらいのですが、ちょっとヒントがあると弾けそうな時はチャンスです。

不思議な音の国下巻に「あいさつ」という曲があります。
3度音程の多い曲です。クレッシェンドとディミヌエンドが新しく仲間になったページにあります。

始まりは完全4度ですが、あれこれやると分からなくなるので短3度と長3度に絞って手作りのこちらを使って音程の性質を体感してもらいました。


長3度はうさぎの歌、短3度はねこの歌です。
グネーシンでその動物で歌っているので同じにしました。
歌詞はテキトーに作りました。

うさぎの音程が明るいこと、ねこの音程が暗いことを聴いてもらいます。
うさぎが元気に跳びはねることや、猫が一日中ゴロゴロ寝ている話などした方が良いと思います。

移調してどちらを私が弾いているか当ててもらいます。
初めは間違えますが、暗い音程でうさぎを歌うと気付きますし、ねこなのに明るいと間違いにすぐ気付き少しやるだけで判別できるようになります。

最後は生徒に好きな音から弾いて、うさぎにしたりねこにしたりしてもらいます。

これで5分位だったと思います。
そして「あいさつ」を弾いてもらうと、その場で練習したわけでもないのに弾けます。

あとはレガートの手首、黒鍵を含むレガートの白鍵を弾く時の位置、2段目に1の指で着地する所があるので指使いを覚える事など練習で身に付けて来てもらいます。

この曲の最後は1オクターブの跳躍です。
「キリンの首はな~が~い~」です。
キリンの首は、な~が~い~♪

「ここはラでしょ」「ファよ」ではすぐ忘れます。
ソルフェージュが音楽に活きるように私はできるだけ曲の中でそれを行うようにしています。

目指せ ! 心で感じるソルフェージュ。

ソルフェージュではありませんが、イリーナ先生のお話でスケールでもイメージを持って指導できることを知りました。
その設定が具体的で驚きました。

その才能まで素晴らしい先生です。

いつかまた勉強会を企画できましたらそんなお話しもできたらと考えています。
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キリンの首は、な~が~い~ ♪

2019年07月13日 | グネーシンソルフェージュ
久し振りのグネーシンソルフェージュ。

その中で行われていたことを大人の方のレッスンでほんの少しお話してみました。

グネーシンの動画では1オクターブの音程でキリンの絵を見せて首が長いことを話している場面があります。
これだけ離れているのだということを知ってもらっています。

さて、レッスンで左手で1オクターブ掴みながらさらに1オクターブ跳躍する所でキリンの話をしてみました。

冒頭部にあります。

初めは、キリンの首は長いという歌で音程の感覚を覚えると話しました。
(実際の歌詞はわかりません。ロシア語なのでさっぱりわかりません。勝手にそういう歌詞にしています。)

この話だけでは「そうなんですか」で実際の演奏にうまく反映されません。
そこで、この絵登場。


「上から下までこんなに長いんですよ。横の木よりも高い。」

これだけで演奏が変わりました。
私も話しながらキリンの頭のてっぺんから爪先まで見ながら「レ ↘ レ ↗ レ」と頭の中で歌ってみましたら距離の長さを実感しました。
さらに3,5小節目との違い、8小節目のキリン2頭分の跳躍。

この1枚の絵からリアルな質量のようなものを感じ取ることができます。
グネーシンのソルフェージュで絵を使っているのは大事な意味があるのです。
Evgenia Oskolova's Music Theory open lesson № 1
24'48"辺りから1オクターブの音程
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長調と短調

2019年06月06日 | グネーシンソルフェージュ
短2度と長2度を「まるはなばち」と「蝶々」の歌ですることにしたもので、以前作ったこちらを変更することにしました。


グネーシンで初めにこの階段にいる生き物を見た時に、蝶はわかったのですが半音のところにいる生き物が良くわかりませんでした。

羽を閉じた蝶かと思いましたがどうやら蜂と判明しました。
歌と同じ生き物にしているのです。
(訂正:蜂ではなく蚊だそうです)

なのでこのようにしました。




歌はこちら。


絵は「不思議」にあるものを使いました。

音程の特性を感じ取ってもらうものです。
これが長調、短調から調性へとつながっていきます。

グネーシンの動画です。
Evgenia Oskolova's Music Theory open lesson № 3

6'20"辺りから階段やハンドサインが始まります。

小1の男の子に「まるはなばち」をやりましたら、あまり乗り気ではなさそうにしていました。
色々な音から弾き始めて暗い音程を作るのです。
探しながら弾いてはいました。

面白くなかったのかなと思いながらレッスンを終えました。
レッスン室を出ると「まるはなばちがとんでいる」と歌いながら帰って行きました。

この歌、耳に残るのです。
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やっと試せました

2019年06月05日 | グネーシンソルフェージュ
音程の特性を選曲に迷っていてなかなか始められずにおりました。

はじめの一歩から選んだり不思議にしたり準備はしていたのですが、何か使いにくさを感じ始められませんでした。

結局、グネーシンのまま始めてみましたらやりやすかったです。
初めは短2度、長2度、短調、長調をセットでやる必要があります。

「不思議」下巻を使っていらっしゃる先生はご存知ですが、「ファ」から始まる”あかいゼリー、あおいゼリー”を「ソ」から書きましょう、というページがあります。

「FFE,DDC」を「GGFis,EED」にしなければいけないのですが「GGF,EED」と書く生徒さんがいると思います。

FEの短2度の暗さや、GFの長2度の明るさに気付かないと「ソ」からただ始めてしまい同じ曲にならないのです。

隣同士の2つの音でも暗い、明るいがあることを知ってもらうチャンスです。

あれこれ説明しても子供はわかりません。しかし感覚的に捉える能力は小さい子供にはあります。

ここで説明もなしにこの歌を歌います。

「まるはなばちがとんでいる♪」
そして歌いながら色々な音で弾くのを聴いてもらいます。
次に生徒に弾いてもらいます。

初めは暗い音になりません。
そこで次の曲「ちょうちょう、あそびましょう♪」を歌います。
隣同士が明るいことがわかります。

これで5分位です。

はじめの一歩1の重音のページに「ネコはごろごろ」という曲があります。
これは「不思議」では「バンブルビー」です。

既にバンブルビーで長調、短調でハンドサインを付けて歌っていた生徒が今日この「ネコは~」をやりました。
この曲知ってる!と言うので「ネコ」を短調でも弾きました。

「まるはなばちがとんでいる」もあちこちで弾きました。

音楽には表と裏がある。明るい-暗い、嬉しい-悲しい、楽しい-寂しいなどど話しておりましたら、「学校の音楽室にそういうの貼ってある」と。

へ?学校でそんな事書いてくれてるの?

うん、色に分けて絵も描いてそういう言葉書いてある

おー!そんな音楽の先生が小学校にいらっしゃるとは。
本物の音楽の先生です。

ピアノの先生、負けてられません!
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感覚が柔軟なうちに

2019年05月13日 | グネーシンソルフェージュ
2つの音があればそこには必ず表情が存在します。

突然そんなことをレッスンで始めたのですが、小学3年生までの生徒さんはその感覚を持っています。

年齢が上がるとその感覚は薄れていくようです。
高校生の生徒にその話をしましたら「???」という表情で戸惑っておりました。

小学校高学年でも音程が単純に「明るい」「暗い」もよくわからなくなります。
調性としてはわかります。長調・短調はわかりますが「ミソ」と「ファラ」の違いが色合いとして感じ取れないということです。

ロシアンメソッドは途中で奏法を変えることが可能です。
根気はいりますが不可能ではありません。

しかし、この音感に関するものはやはり若いうちになのだと感じました。

小学4年生(10歳)はそれまでと人間の成長として変化します。

それまでに、なのだと思います。

しかし感覚が鈍感になっていてもイメージを持つことは可能です。
一つのフレーズの中でポイントになる音程が存在した時にそんな話をすることで演奏が変わってきます。
私自身もそうです。

表情のある音を作り出すにはやはり、「奏法」を見直す必要があります。
それを可能にする奏法でなかったために、日本のソルフェージュは演奏に結びつかなかったのだと思います。

当然のことながら、保護者の方はロシアンメソッド以上に音程の持つ特性はチンプンカンプンです。音質が変わる奏法の方がまだわかっていただけます。

またしても耐えなければです。

子供の音楽そのものが子供自ら生み出すことができるようになってきた時に、その意味をご理解いただけると信じています。時間がかかります。

全て繋がっているのです・・
良くない循環が断ち切れるように1人1人が変えていかなければ!です。

そのためにまず、先生方に気付いてほしい。
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例の棒グラフっぽいもの

2019年05月12日 | グネーシンソルフェージュ
こちらのまるで棒グラフ。

鍵盤の代わりですが、これが思いがけず活躍しています。
特に和音の転回形がよくわからない生徒さんに。

今日、大人の生徒さん3人に使ってみましたら子供の生徒さん同様効果テキメンでした!

私たちは実際の鍵盤上で和音の形を想像することができていますが(というより頭の中の鍵盤で)、初心者の生徒さんや大人になってからピアノを始めた方はどうやらそうではないということを知りました。

転回形の話は必ずしてきました。
あとは弾き慣れてくれれば良いと思ってきましたが、いつまで経ってもうまくいかない生徒さんがいるのでどうしたものかと思っていました。
ところが、この棒グラフ(ではないですが)を使うとできるようになるのです。
紙の上に実際に指をのせて弾いてもらいます。

第1転回形

第2転回形


この形が鍵盤上では見えていなかったらしいのです。
これを使って左右の指使いの違いも理解してもらえます。
左は赤が3の指だけれど、右は赤が2になるという具合に。(第1転回形)

形が見えていないことに気付いていなかったのは私くらいなものかもしれませんが、想像出来ていないことはまだまだあるものだと知ったのでした。
保育士志望の生徒さんが「これ、分かりやすいです。私も作ってみます」と言っていました。
どなたでもすぐに作れます。

移調してもこのまま使えます。
是非、グネーシンの動画をご覧下さい!本当に勉強になります。

そしてソルフェージュの概念が覆されます。
ガラガラッ

追記
これは単に形を知るだけではありません。
長3度、短3度、完全4度の組み合わせがどのようなイメージと結びつくかです。
そう考えると転回形によって表情が異なることがわかります。
ソルフェージュや楽典の持つ意味は本来このようなことです。

ということを、グネーシンの動画で思い知ったのでした・・
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予想外に・・

2019年05月09日 | グネーシンソルフェージュ
昨日はガックリきたグネーシンもどきのソルフェージュ。

今日はこれを作った時には「使うか?これ・・」と思いつつ一応作ってみたこの棒グラフのようなものが予想外に使えました。


使うかわからない気持ちで作っただけに気合が感じられない代物です。
サイズもバラバラ・・

さて、これは何かと申しますと鍵盤の代わりです。
左から2つ目の青が主音。緑、赤と3度ずつ上がっていきます。

例えば、C-durならドミソ。
間の白いところがレファ。

移調して使うことができます。

今日は左の伴奏「シファソ」と「シレソ」の区別がつかず、そこに付くメロディー「レドレ」「ファミファ」がごちゃごちゃになる生徒がいました。

練習が足りていないのですが何故やる気になれなかったのか。
似ているけど違う→なんだか混ざる→面倒くさそうだ

と思ったかはわかりませんが、説明をしてもきっと来週も同じ状態でくると思いましたので棒グラフ(グラフではありませんが)を使ってみることにしました。

「シレソ」では「レ」は青と緑の間。
「シファソ」では「ファ」は緑と赤の間。

指使いも確かめられます。

紙の上で弾きながらメロディーを歌ってみました。
そしてピアノで弾いてみました。

少し良くなりましたがまだ本当には弾けていません。
どうやら右にも問題がありそうでした。

GW前の私でしたら「レドレもファミファも隣弾けばいい」などど言って終わっていたと思いますがGW後の私は違う人になっていました。

「レドレドレド」これ明るい?暗い?
同じ音程で異なる音からあちこち弾き、聴いてもらいました。
「ファミファミファミ」も同様に。

どうやらこれで、似ているけど違うの「違う」意味が本当に理解できたようでした。
音が違う話だけでは来週もきっと弾けずに来るのです。と決めつけてはいけませんが、きっとそうです。

「シファソ」の伴奏に「ファミファ」は付けることができない話をしてもやはり間違えて弾いてくるのです。
しかしそこにあるキャラクターの違いを聴き取ればそれは感情と結びつきますので記憶に残るはずです。

実際、今日はこれでこの部分が両方とも弾けるようになりました。

この生徒さんもはじめの一歩を使っています。
同じ音程で出来た曲を探して移調して弾いてみました。なんだか楽しそうに弾いていました。

棒グラフ、音が出ないので案外それが良いのかもしれません。
音を自分の中で想像することができます。
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理想と現実

2019年05月08日 | グネーシンソルフェージュ
特大GW中にグネーシンのソルフェージュの動画を全て見ました。

とても参考になる内容です。

休み明け、早速いくつか試してみました。

が・・・

積み重ねが圧倒的に不足しているので、そう上手くいきません。
本物のソルフェージュも途中からでは困難なのだと知りました。

レッスンをしていて、音程の感覚が身に付いていれば譜読みもずいぶん楽になるのに・・と思ったのでした。
書かれている音をただ弾くのではなく、その響きが持つ感情的なものがイメージできれば自分の中に入ってくるのも早く、しかも生きた音楽として入ってくると気付いたのでした。

「当たり前じゃないですか」と言われそうですが、そんなアプローチをしてこなかったので今頃「はぁ~、そうなんだな」と気付いたのでした。

音なんて読み方を知っていれば譜読みはできる、音楽的なことはあとから分析してくっつければいいと考えていました。

やはりこれも初めから本当のやり方で身に付けるべきものなのです。
しかし、これも生徒たちの音が良くなってきたからその先へ目が向いたわけです。

思ったほどうまくいかず自分にガッカリしましたが、ただ、不思議やはじめの一歩でレッスンをしている生徒さんには多少通じました。

フォルマシオン・ミュジカルの経験も習い始めにしている子供たちなのでそれもあるのかもしれませんが、狭い、広い、暗い、明るいくらいはわかります。

「はじめの一歩」の重音のページに「カニのひとりごと」という詩が書かれています。
最初と最後が減5度、真ん中が完全5度。

減5度の響きを他の音に変えてあちこち弾いて聞かせました。
「どう?この感じ」
「あやしい」
「なんか、不気味だよね。カニがひとりごとで何か怪しいこと言ってるね。何言ってるんだろう・・」

完全5度はそれに比べると爽やかにさえ感じます。

その生徒は出だしの低い音の加線が良く読めていませんでした。
一緒に読みましたが、何の音だとその時に知ったとしても家に帰ったらまた忘れます。
「最初にカニが泡をブクブク出しながら怪しいこと言ってたら合ってる」と言って終わりました。

その音程の持つキャラクターが合っていればたとえ間違えた音を弾いてきても許せると思ったりして・・

いえ、それは正しくはないのですが何も考えずに当てずっぽうで弾いて来られるより良いかと思ったりもして・・

ロシア周辺の子供たちの進みの速さは週2回レッスンとか奏法に無理がないとかそれもあると思いますが、ソルフェージュのレッスンにも大いに秘密があると思います。

たった半年で身に付ける内容で、弾ける曲の幅が相当広くなります。
それからソルフェのレッスンでも、ピアノの弾き方を直していたリ、先生ご自身が良い音、音色の変化を持って演奏されています。
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スケールを早く覚える秘密がここに?

2019年04月04日 | グネーシンソルフェージュ
ロシア近辺の国々が、奏法だけであの音楽的な演奏と進みの速さが可能になっているとは考えにくくなってきておりました。

様々なアプローチを試みた結果、素晴らしいカリキュラムが出来上がったのだと思いますが、その中の一つにソルフェージュの取り組みがあると思います。

こちらの動画を見て「ははぁ、そういうことか」と思いました。

以前、中央音楽学校のプレスクールの生徒さんのレッスン動画をご紹介しました。
その生徒さん、半年で調号3つまでのスケールを弾いていたと思います。短調も2つか3つまで弾いていたような・・しかも反進行も。

どうしてそんなに早い内に弾けるようになるのかと思っておりました。
もちろん選ばれた生徒さんですが、それにしても早い、猛特訓している様子も感じられない・・
ん~、なぜ?

その答えがここにあるのではと・・
グネーシンのソルフェのレッスン動画です。

18分辺りから

先生がC-durスケールの反進行(シンメトリー)を弾き何か質問しました。(なんとおっしゃっているかはわかりません)
生徒さん「これスケール、スケール」
先生「何調かしら?」
生徒さん「ハ長調」
そのあと反進行してることをおっしゃっているような・・
「さよなら」と離れていると。

今度はa-moll
生徒さん「反進行」(たぶんそう言っているような・・)
先生「調は?」
生徒さん「イ短調」(リャ・ミノール)

次はC-durの3度音程の並進行を聴かせます。
そして生徒さんに弾いてもらっています。
全員同じことはやらせません。反進行を弾かせる生徒さんもいます。半音階の反進行まで・・。おー、すごい。
スケールの練習をまだしていないと思われる生徒さんは1本指で弾いています。

6度の並進行を先生が弾き、最初の音程を生徒さんが6度と答えています。

ソルフェージュのレッスンで音程の感覚を初回から行っていること、長調・短調も初回から行っていること、これがスケールを覚えることにすぐにつながっているようです。

ピアノのレッスンだけでスケールをどんどん習得しているわけではないのだとこの動画を見て知りました。

ソルフェージュが演奏に結びつく一つの例です。

Evgenia Oskolova's Music Theory open lesson № 2

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グネーシンのソルフェージュ No.1

2019年04月02日 | グネーシンソルフェージュ
グネーシンのこのシリーズ、No.20まであるようです。

エフゲニア・オスコロヴァ先生という方のソルフェージュのレッスンです。
興味深いです。

「不思議な音の国」下巻にある”バンブルビー、バンブルビー、はなからはなへとんでいく”の歌を使って長調(マジョール)と短調(ミノール)を知ってもらっています。

お日様と雨が降っている絵が描かれています。

そのあとはハンドサインを覚えています。
「せっしゃ」「すまん」「アイーン」というような手の動きです
短調は「アイーン」を手の平を向こうに見せる形に変えています「待て~イ」という手の形。横向きですが・・

そして楽譜を見せて歌ってもらっています。
短調もフラットがついたものを見てそれを子供たちに指差してもらっています。

すでに音程も取り入れています。
キリンの絵を見せて1オクターブ離れた音を歌ったり、指4本ずつを両手で出して1オクターブの音程を表示しています。

Evgenia Oskolova's Music Theory open lesson № 1

10分を過ぎると子供たちの集中力が・・
それでも全くよどむことなくレッスンを進められています。

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グネーシンのソルフェージュ

2019年04月01日 | グネーシンソルフェージュ
言葉はさっぱりわかりませんが、ソルフェージュのレッスンです。

音程の判別が興味深いです。
音程によってどんな表情があるかを教えていく話は知っておりましたが、その一部を拝見できたように思います。

まずは聴いてわかるようにするところから始めているようです。
移調もしています。

機械的に知識として教えてはいないのです。
私なぞはできるだけ音程の持つ意味を話すように心掛けてはいるものの、このような経験をさせてはいないので結局は知識で終わっているように思います。

曲の中で、ある音程が目立つことがあります。
その時に何が表現されているかということに気が付くこと。
そのためのソルフェージュでもなければいけないわけです。

と言いながら、自分で弾く曲になるとそんなこと忘れています。
そしてある日突然思い出して「おー、ここに表現されているものはこれだったのか」と発見した気になって嬉しくなったりします。

身に付いていないのです、私も。
生徒さんの弾く曲で私も勉強中です。

ソルフェージュを教えている日本の先生はどんなレッスンをされているのでしょう、
と、ふと思う・・

Evgenia Oskolova's Music Theory open lesson № 5

棒グラフのような紙、階段で書き表わすより質量を感じられて良い気がします。
マネして作ってみても良いかもです。
これは移調の時に役立てるようで、ドミソと固定して使うのではなくシレファにもなるしソシレにもなる使い方をするようです。そして終止形の感覚も養っていくのです。
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