おとのくに♪♪

生徒さんのピアノレッスンで感じたこと、考えたこと、コンサートの感想などポツポツ綴っています。

「不思議な音の国」に出会ったきっかけ

2019年03月30日 | 不思議な音の国
イリーナ・ゴリン先生の「不思議な音の国」に出会ったきっかけは全くの偶然と言ってよいものでした。

「カエルを手首にのせてそれを飛ばしてスタッカートの仕方を教えている動画がある」
どのようなものか探しましたらこちらの動画が現れました。

ロシアンピアノスクール 初級レッスン・スタッカート Staccato


イリーナ先生はウクライナのご出身ですが現在はアメリカにお住まいです。
ウクライナといえば、ロシアンメソッドの基礎を築いた一人アンナ・アルトボレフスカヤの出身地です。ネイガウスもウクライナ出身です。

イリーナ先生は一昨年、昨年はアジアでワークショップを開かれました。日本にも昨年来日されました。
中国の大学に客員教授として招かれてもいます。
今年はオーストラリア、スペイン、イギリスでもワークショップ開催が決まっていらっしゃるようです。プエルトリコの新聞にも教本のことが取り上げられたそうです。

イリーナ先生のレッスンの素晴らしさに加え、「不思議な音の国」の素晴らしさも認めている国が年々増えているようです。

ピアノ教育後進国と化した日本を変えていくのは有名な先生や一部の優秀な生徒さんではなく、普通の子供たちにレッスンをしている一般のピアノ指導者だと思います。
そのことは中村紘子さんが浜松のアカデミーで試して広がらなかったことからもわかります。

上から変えるのではなく、普通の生徒さんからだと思います。
周りのお友達の弾き方が良くなっていけばそれがピアノの弾き方として認知され浸透していくと思います。
20年後の日本に期待!

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発表会後

2019年03月27日 | 重力奏法
2月3月と発表会がありました。

主に途中で奏法を変えた生徒さんたちが参加した会となりました。

私は楽器店で教えており、発表会の日程振り分けは楽器店の方が行うのですが、今回は偶然にも以前から教えている生徒さんたちの発表会が2、3月に行われました。

初めからロシアンメソッドといわれているもの、そして「不思議な音の国」でレッスンを受けている生徒さんたちの発表会は4月下旬にあります。

さてさて、発表会が終わった生徒さんたち。

これまでと違います。

今までは、終わると「このままではいかん!」と奮起し始める私とは正反対に生徒たちは、だらけムード・・

ところが今年は違います。

皆、張り切っています!
宿題もちゃんとしてきます。
新しい曲に進むのが楽しみな様子。

あれ?・・

私の方が戸惑っています。

弾けるようになると楽しくなるのです。
自信がついてくると張り切るのです。

但しこれは奏法を変え、「不思議な音の国」でもう一度やり直した生徒たちです。
「はじめの一歩」から「不思議」に変えた生徒、「はじめの一歩」のままの生徒もいます。
「はじめの一歩」は私の場合は小さな生徒さんには集中力が持たなかったので、小学2年生以下の生徒さんは「不思議」に変えました。

「不思議」修了後は「はじめの一歩」の2巻以降を使うことは考えています。

体験レッスンの保護者の方のご希望によくある「楽しくレッスンしてほしい」

これは「優しく接する」「好きな曲を弾いてもらう」「知っている曲を弾く」などというその場その場の一時しのぎのようなレッスンを続けなくとも、本当に楽しくなるレッスンができれば講師が無理をしなくとも実現できるのです。

誰だって美しい音で演奏できれば本人も楽しくなってきます。
色々な曲を弾きたくなってきます。

ロシアンメソッドは一音を見逃さずに付き合わなくてはなりません。
満足いくまでできなくともこの位できたら進んでまた戻ってやってみる、という進め方を私はしています。
私だけではなくそのように進められている先生はこのメソッドの場合多いと思います。

私がこのメソッドのことを聞いたのは4~5年前だったと思います。
「3」の指でノンレガートで始めると。

それを聞いた時になぜその必要があるのかと、そんな方法ではなくとも腕の向きを音の動きに合わせていけばレガートはできると思いました。

しかしその方法はガチガチ、ガンガンした音にはなりませんがピアノの鳴りが弱く、大きくなれば音は出せると思っておりましたが高校生になっても思ったほど音は鳴らないという現象を生み出しておりました。

練習量の問題ではないものが存在すると思いました。

それが2015年のチャイコフスキーコンクールのあとロシアの子供たちの動画を見るようになりその音の美しさと音楽性に驚嘆いたしました。

5歳くらいのお子さんでもピアノの音が鳴り、どう弾きたいかという気持ちが伝わる演奏でした。
これは年齢や体格の問題ではないと思いました。

そこから「ロシアンメソッド」といわれているものを調べるようになりました。

ある日、講師をしている私の生徒さんが「カエルを手首にのせてそれを飛ばしてスタッカートを教えている動画がある」と教えてくれました。

「russian method」「russia」「staccato」「staccato frog」と入力して探しましたが見つからず、3日目くらいに突然日本語で「スタッカート」という表記で蛙を飛ばす動画が現れました。

見るとこれのことだなとわかりました。
しかし「なぜ日本語?」と思いました。
レッスンをされているのは外国の先生で英語でレッスンをされています、
日本で外国人にレッスンされているのか・・・

ん~
なぞ・・なぞ・・

その先生の他のレッスンも拝見しましたらどれも素晴らしく一体どなた?
と調べましたら、イリーナ・ゴリン先生という方。
オリジナルの教本も作られていてしかも日本語版が存在すると知り、動画を見始めて2か月後に教本を注文しました。

見慣れない作りでこれを生徒に使うには私自身に勇気がいると思いました。
なのですぐには使えませんでした。

それから4か月後、今時こんな弾き方を教わっているのかと驚く生徒さんが他の教室から移ってきました。
ハイフィンガー、一音一音押し付けて弾く。

見ているこちらがつらくなりました。

これは「不思議な音の国」を試すべきだと思いました。
どのような奏法を身に付けるためのものかを保護者の方に話し、保護者の方も今の弾き方では毎日たくさん練習しないと弾けない、何かおかしいと思っていたとのことでした。
その生徒さんの1年後です。Let's Boogie!

というわけで、今20人の生徒さんに「不思議な音の国」を使っている私ですがロシアンメソッドとの出会いも「不思議な音の国」の出会いもこのようなものでした。

良いと言われてすぐに試せる先生は多くないと思います。
生徒さんや保護者の方に受け入れていただけるかという不安もあると思いますし、ご自分が習ってこなかったメソッドで教えるなんてできないしわからない、と思われる先生の方が多いと思います。

一部の生徒さんしか上達しないこれまでのメソッドとは違います。
思い切って、そして始めたら根気強くレッスンしてみて下さい。

イリーナ先生がおっしゃっていた「絶対にあきらめてはいけません」の言葉はいつも私を励ましています。





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ロシアンメソッド勉強会 開催のお知らせ

2019年03月24日 | 重力奏法
ロシアンメソッドの勉強会を東京都江戸川区で開催いたします。

イリーナ先生の「不思議な音の国」を翻訳された阿形ファーマン裕子先生をお招きしての勉強会です。

阿形先生が海外に引越され日本を離れますので、その前にお会いできるラストチャンスになるかもしれません。

是非、この機会をお見逃しなく!

今回は勉強会ですので、阿形先生お一人で全ての時間をお話しいただくレクチャー形式ではなく、できるだけ先生方のご意見やご経験談をお聞かせいただきたいと考えております。

もちろん、ロシアンメソッドについての基礎知識も阿形先生からお話しいただく予定ですので、ロシアンメソッドの事をまだ良く知らないけれど前々から興味はあるという先生も是非ご参加下さい。

皆さんで、疑問に思っていること、レッスンで困っていることをこの場で考えて行けたらと思います。



日時:2019年5月16日(木)10:30~12:30(受付10:15より)
会場: 南小岩バッハザール
参加費:800円(当日払い)
お申し込み:上記アドレスまでお名前、ピアノ指導年数をお知らせください。
また、ロシアンメソッドのテキストを使用されている先生は使用テキスト名をお知らせ頂けると有難いです。

ご参加お待ち申し上げます。
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ラン・ランの公開レッスン

2019年03月22日 | 重力奏法
先程見つけたラン・ランの公開レッスン。
楽しくてズルズルと見続けてしまいました。

新しいものではないのですが、今まで全く遭遇しなかった動画です。

夜中に大笑いしてしまいました。

ピアニスト以外の才能にもあふれています。

Lang Lang - Master Class - part 9


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クリスティアン・ツィメルマン ピアノリサイタル 2019年3月16日

2019年03月16日 | コンサート情報
ツィメルマンのリサイタルに通うようになったのは今から34年前だったと記憶しています。

初めて生で聴いたツィメルマンの演奏は想像をはるかに超える素晴らしいものでした。
その後も来日される度に通いましたが、とても生で演奏されているとは信じがたいほどの音の美しさ、抜群のコントロール、洗練されたセンス、音楽の深さ。

それが前回聴きに行った時にこれまでと少し様子が違いました。

譜面台に楽譜を置くようになったのでそのせいかとも思いました。
集中しきれていないようなちぐはぐなテンポ、ディナーミク、間。

今日、久し振りに聴いた彼の演奏はその時に感じた違和感をさらに強く感じました。

もちろん素晴らしいピアニストであることは今も変わらないと思いますが、本来の彼の演奏とは違う気がしました。

左手のミスの多さ、ツィメルマンにはあり得ないくらい耳につくペダルの濁り、自然とは言い難いディナーミク、間の多さ。

単に私が全体像をつかめなかっただけかもしれませんが、断片的に聴こえてきました。
ツィメルマンの凛として突き進むエネルギーが手元の危うさで発揮しきれない。

どうしたのかな?
あら、また・・どうしたの?

驚いてしまい、音楽に集中しきれませんでした。

後半のショパンスケルツォ4曲は、2番のあと袖にいったん引っ込みなかなか出てきませんでした。このまま中止するかと思いました。

聴いていて気が気ではなくなり、2番が終わってしばらく出てこない間ふと見ると、膝の上に置いてあったプログラムとハンカチがない・・

あれ?載せてなかったかな?
バックの中に入れた?ない・・
よく見ると左肘の所までずり落ち、落下寸前でした・・

そんなことに気付かないくらいハラハラして私は聴いていたのでした。

戻って弾き出した3番はいつものツィメルマンに近い演奏でした。
わりと座ってすぐにポンと弾き始めるのですが、この時はしばらく弾き始めませんでした。
3番、4番ともご自分で譜めくりをして弾きました。

スケルツォ4曲は過去にも2度彼のプログラムで聴きました。
2番が弾き慣れ過ぎていて弾き流している感じがあり好きではなかったのですが、年月を経て以前とは変化していました。しかし、今日の演奏では本当はどう弾きたかったのかわかりませんでした。

初めてツィメルマンのスケルツォ4番を聴いた時の感動は忘れられません。
中間部の孤独感。運命を受け入れなければいけないと分かってはいるけれど、と悲痛なものを感じこの曲の悲しみを知ったのでした。

今日の演奏は悪くはありませんでしたが、孤独や悲しみより慈愛を感じるものに変化していました。

ともかく、最後まで弾いてくださったことに拍手。


確か2007年に交通事故に遭って脚を怪我したと記憶しています。
この年にザルツブルグ音楽祭に出演予定でしたが事故の影響でキャンセルされました。
ちょうどこの時にザルツブルグに私は滞在しておりまして、残念に思ったことを覚えております。命に別状なくホッとしましたが・・

これは想像でしかありませんが、何か身体が思うようにならない状態にあるのかもしれません。まだ60代前半ですし衰えるには早いと思います。

と、想像でこのようなことを考えるのも失礼な話ですが。

プログラムにツィメルマンのこのような言葉が載っております。

「大事なことは、できるかどうかではなく、極めるための意志があるかどうか、なのです。学ぶための十分な時間を取るかどうか、粘り強くいられるかどうか。私はこれまでの人生で諦めたことはありません。たとえ途中で10回転んでも。常に最後までやり遂げてきました」

弾けないものなどないと思えるツィメルマンが、リストのソナタをステージにあげるまで10年かかったと読んだことがあります。最初は弾けないと思ったそうです。

ドビュッシーの前奏曲集をパリのリサイタルで演奏するのには7年もの闘いを要したそうです。

両方とも日本のリサイタルで聴きました。
どちらも素晴らしいものでした。もちろんその時にはそのような話は知りませんでした。

ドビュッシーの演奏は今も心の中に残っています。
彼の演奏のおかげで私は今もピアノを続けられています。

リストの時は風邪をひいていらしたようで鼻が出てきて弾きにくかったと思いますが 、演奏には圧倒されました。

ツィメルマンさん、日本公演最終日お疲れさまでございました。
と、私が言うのも何様という感じですが・・

ゆっくりお体を休めて下さい。
と、私が言うのもまたまた何様?です・・

でも、ずっと聴いていたいので・・
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ゲンリヒ・ネイガウス ドキュメンタリー

2019年03月12日 | 重力奏法
ネイガウスのドキュメンタリーです。

最後の方のヴェラ・ゴルノスタエヴァ先生のお話、感動です

「偉大なる師 ゲンリヒ・ネイガウス」ドキュメンタリー


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わかったこと

2019年03月11日 | 重力奏法
ピアノを習い始めて2年以内の生徒さん全員にロシアンメッソッドと呼ばれているものでレッスンをするようになりそろそろ丸1年が経ちます。

2015年のチャイコフスキーコンクールで優勝したマスレエフの動画を探しているうちにロシアの子供たちが演奏している動画が目につくようになり、その演奏に驚愕いたしました。

皆、美しい音で音楽を表現していました。
私の生徒を含め日本で当たり前のように耳にしている子供の音、表情のない音、何を表現したいと思っているかの意志を持てない演奏。そのようなものはそこには全くありませんでした。

それがロシアンメソッドに興味を持ったきっかけです。

どのように教えたらそのようになれるのか。

動画を見始めて、ロシアの子供たちは特別なのかとも思いかけていた頃イリーナ・ゴリン先生のレッスン動画を見つけました。

そこには普通の子供たちがいて、しかしどの生徒さんも美しい音で音楽を表現していました。

イリーナ先生のレッスン動画を拝見して導入法が全く違うことを知りました。
それを見てモスクワ中央音楽学校の先生がされていたレッスンの意味がやっと理解できました。

イリーナ先生のお知り合いの先生の生徒さんの演奏も動画で聴きました。
音楽学校の生徒さんでもなく先生のご自宅に通っている生徒さんたちです。

皆驚くほどよく弾いていました。

それでイリーナ先生のレッスン動画を毎夜拝見し勉強し自分で試しました。

自分でも学びながら生徒のレッスンで試すという状態で始めました。

今、「不思議な音の国」上巻を終えた生徒が4人。下巻修了1人。下巻使用中が9人。上巻使用中は10人。
レッスンしながら自分でも学ぶことは何年やってもあると思います。

そんな中で山あり谷あり、谷あり谷あり・・ですが分かった事をいくつか書き出してみます。

重みをのせる感覚を徹底して教えること
休みが続いたり1週おきのレッスンが1回でもあると必ず弾き方が崩れること
保護者、または大人のご家族が必ずレッスンに付き添い、練習に付き添って下さること


・重さに関しては、私の場合これが中級でも上級でも共通して求めることになっています。
自然に重さを使って弾いていらっしゃる方には当たり前すぎてなぜそこにこだわる?かと思いますが、少なくとも私自身はその事を意識したことがなく、その様に勝手に弾いている時とそうではない時が混ざっていました。

意識すると音を作り出す引き出しが増えます。響きも変えることができます。
私は長くピアノを弾いているのに発展途上で、こうかな、ああかなと未だに探している状態です・・
探すことは教える人間にとっては良いことです。(自己擁護

・休みがあると崩れる問題は、まだこのメッソドの1年目だからかもしれません。
昨日も、他の稼働先の発表会の都合で1週おきに休まざるを得なかった稼働先のレッスンがあり、やっと4月の発表会に向けて続けてレッスンできると向かいましたらおかしな弾き方に変わっていた生徒が3人いました。

手が硬くなっている生徒、叩きつけている生徒、音を出す時に手首が上がり離すときに下がる生徒・・

ハハハ・・

しかしこの状態は実は他の稼働先で経験していたので、やはりそういうものなのかと妙に納得。

今年の発表会は4つの稼働先で既に終了しましたが、ここでも分かったことがあります。

普段のレッスンでは経験者の方がレッスンはスムーズに進みません。
ところが発表会となると経験者の方がレッスンでやったことを忠実にやろうとしてくれ、実際に音も期待以上です。

発表会初参加でピアノ歴1年半位の生徒は音が浅かったです。
カスカスな音ではありませんでしたが、もっと良い音を出すことができる子たちでした。
こういう時に経験というのは大きなものだと思いました。

残りの発表会が、ピアノを始めて7~10カ月の生徒たちなのでどうなるか・・

発表会でご一緒した先生の生徒さんの保護者の方が、もう1人の先生の生徒さんの音が違うとおっしゃっていたと聞きました。
嬉しいお話です。

私の生徒の保護者の方からは全くその様な話はないのですが・・
ちょっと悲しい・・
しかも、弾きやすいピアノだったようで音が良く聞こえていたという保護者の方がいらっしゃいました。

・・

・保護者の方等の付き添いはあるとなしでは大違いです。
子供が1人で自分がどんな弾き方をしているかがわかるのは無理な話です。何の音を弾くかを教えるのが練習に付き添う意味と勘違いしている保護者の方には、何のためにレッスンと練習に付き添っていただくか知って頂かなくてはなりませんが、これがピアノ経験者の方には通じず困難です。

ご自分ももう一度覚えようと思って下さる方はそのようなことはないのですが・・
未経験の方が力になって下さることが多いです。

メソッドを変えて自分の生徒だけがこうなのかとか、教え方が良くないのかとか心配になられる先生もいらっしゃるかもしれませんが、私の場合も色々とうまくいかないことはあります。

待つのが仕事です。
できるところまで少しずつです。
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レビコフ「Les étrennes de Noël」

2019年03月10日 | 重力奏法
モスクワ中央音楽学校のヴァルヴァラ・クツゾワちゃんの弟さんのレッスン動画です。

上手!
弾き方がお姉ちゃんに似ています。

演奏も良いのですが弾いている曲が気に入りました。
2曲ばかりゴリン先生の動画でも耳にした曲があります。

何の曲かと思っていましたが偶然知ることができました。
No.4「熊」と No.13「中国の人形」

07.03.2019 Lesson by Mira Marchenko with Fedya Kutuzov, classroom of Central Music School


全部で14曲ある曲集です。

こちらの「天使」という曲、いい曲です。
Rebikov - Les étrennes de Noël 6 - Ange

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Styls Collection / C.Rollin 第2弾

2019年03月07日 | 楽譜の話題
少し前にご紹介したキャサリン・ロリンの曲集。
生徒さんに弾いてもらいたい曲がたくさんあります。

バロック、古典派、ロマン派、印象派の4つの時代風の作品が21曲あります。
あの曲に似ているという作品がたくさんあり楽しめます。

IBERIA / C.Rollin

ドビュッシーの同名のオーケストラ作品にうっすらと面影が・・

Valse Noble / C.Rollin

ラヴェルのあの曲にリズムだけ似ている?


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今週のNHKプロフェッショナル 仕事の流儀を見たら・・

2019年03月06日 | 重力奏法
いつもこの番組を見ているわけではないのですが、今週は偶然に見てしまいました。

チャンネルを変えようとしたら「雪国の美酒 伝説の杜氏」の文字が画面右端に出ていて、雪国ってどこ?と、それを確かめようと見ていたら結局最後まで見てしまいました。

響いてくる言葉がたくさんあってチャンネルを変えられませんでした。

日本酒造りに欠かせない工程を廃止した革命児。
酒造りの伝統を打ち破り業界に衝撃を与えてきた。

と、始まりました。

その言葉には興味を感じませんでしたが、見ているうちにご本人が話す言葉に、同じだ・・とウルウルきました。

酒造りの工程に疑問を感じ始めた頃、
「あれやれば危険だ、これやれば危険だって、結局は何にも手を出せない」
だったそうです。

「理詰めに発酵させると試験管で作ったような状況。均一にはなるが風味としてベストではない。未熟な部分があったり、完熟を超えた部分があったりしたものが混じりあって風味になる」
と、発酵温度を電子管理できるハイテク機材を購入したにもかかわらずそれを使うことを辞め、古い機材に戻したそうで。

大吟醸を造るのは麹菌をいかに米に根付かせるかの温度調整が大事で、
「我慢比べ、いかに我慢できるか」
「造るのではなく、育てる」

そしてプロフェッショナルとは?
「一番必要なものは探求心だと思う」「あと一つあるとすれば勇気。踏み出して初めて世界が開ける」


私がロシアンメソッドと言われているものでレッスンをするようになり最近色々な先生から言われるのが「よく変えようと思いましたね」

長く教えてきて、一部の生徒しか上達しない教え方は本物ではないと思いました。
このままの指導法を続けても何も変わらないと思いました。

自分が習ってきた方法ではないやり方で教えるのは勇気が要ります。
実績もありません。

しかし試したいと思いました。

私はこの先何十年もピアノを教えられる年齢ではありません。
今教えている子供たちが行く先を見届けられる最後の生徒たちだと思っています。

育つには時間がかかります。
私自身のタイムリミットとも感じたので今だったのです。

           

こちらが雪国の美酒、秋田のお酒です。
種類があるようで・・

よく飲まれているのはこちらのようです。
雪の茅舎 純米吟醸 (秋田) 720ML 1本


少量でお試しもありかと・・
齋彌酒造 秋田 由利本荘 雪の茅舎 大吟醸 180ml


齋彌酒造 秋田 由利本荘 雪の茅舎 秘伝山廃純米吟醸 180ml

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あるロシア人ピアニストを巡る対話ーAnatoly Vedernikov

2019年03月05日 | 重力奏法
偶然見つけました。
このような番組があったとは全く知りませんでした。

あるロシア人ピアニストを巡る対話ーAnatoly Vedernikov


日本とも縁のあったピアニストのようです。
ロシアのアナトリー・ヴェデルニコフ。

子供の頃ハルビンの音楽学校で学び、13歳で主席卒業後ピアニストに。
1935年15歳の時に来日しリサイタルを開催し絶賛される。

1930年代は日本には白系ロシア人を中心とするたくさんの外国人音楽家が住んでいて音楽教育活動をしていたそうです。

ヴェデルニコフはその中の一人レオ・シロタのレッスンを受けるために東京に8カ月間留まったそうです。
しかし、戦争により音楽家たちは日本に住みづらくなりシロタは彼にアメリカに行くかモスクワのネイガウスの下に行くことを勧めたそうです。

ヴェデルニコフはモスクワに行き、そこでリヒテルと同門になりました。
どちらが演奏しているか本人たちもわからないくなるくらい似たタイプの演奏だったようです。

しかしヴェデルニコフは体制によって活躍の場を奪われることに・・

もし戦争が始まらなかったら・・
もし彼がハルビン育ちでなかったら・・

色々と考えてしまいます。

ロシア系の音楽家が戦前に日本で音楽教育をしていたとは知りませんでした。
日本のピアノ教育があるドイツ人(ルービンシュタインはあの下手くそと言っています)の奏法に偏り、それが現在にまで至ることが戦争と関係していたのかもしれないと思うと言葉を失います。

番組でも流れていたヴェデルニコフの演奏です。


こちらは映像はありませんが心に沁みました。


追記
偶然ですが、この記事を投稿した2日後にこのような投稿をfacebookで拝見しました。

「<白系>と呼ばれる、革命を逃れ日本に仮寓していた多くのロシア人たちが、わが国の社会や文化に様々な影響を与え、進化を促していったのです。名指揮者 朝比奈隆先生を育んだエマヌエル・メッテル先生を中心とする<神戸・白系ロシア・ネットワーク>の存在はとても大きなものでした。」
(ユーラシア交流支援センターfacebookより)


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一番驚いているのは私です!

2019年03月03日 | 重力奏法
本日発表会がありました。

驚きです。
まさかこんなに変わるとは・・
1年前とは比べ物にならない差です。

音の質が全く今までと違います。
私だけがこの違いを感じているのかと思いましたが、ご一緒した先生にも「先生の生徒さんは音に芯があって全然違う」と言われました。
「腕が使えている」とも言われました。あと「音を聴いている」ともおっしゃって下さいました。

前半に弾いた生徒さんは全員ロシアンメソッドでレッスンしています。
1人の生徒さん以外はイリーナ先生の「不思議な音の国」でレッスンをしています。
その1人は「はじめの一歩」を使っています。

中にはピアノを始めて2年経ってから「不思議な音の国上巻」を使い、もう一度全てやり直した生徒もいます。
私が初めからレッスンをしていても普通のテキストで始め、2年経った昨年4月から「不思議な音の国下巻」を使い始めた生徒さんもいます。

昨年、蚊の鳴くような音で弾いた生徒さんがおりました。

聴いていた他のお母様から「かわいそうで聞いていられなかった」と言われました。
その前年は他の先生のレッスンを受けていて、発表会で演奏を聴いた時にあまりに弱々しく自信なく弾いていたので記憶にありました。
私のレッスンを受けるようになって初の発表会の時にあの蚊の鳴くような音で弾いたのを聞いてあの時の生徒さんだったのかと気付きました。

彼女には思い切って「不思議上巻」から全てやり直そうと思いました。
その考えに同意していただけ、先月9カ月かけて上巻を終えました。

その彼女が今日はやるべきことは全てやったと思える素晴らしい演奏をしました。
舞台袖で泣けてきそうになりました・・

後半の生徒さんは1人だけピアノ歴が1年半の生徒がいたので(小5)、その生徒さんには初めからロシアンメソッドでレッスンしていますが、そのほかの生徒さんは「不思議」も「はじめの一歩」も全く使っておりません。

レッスンでは、重さをのせること手首で伸びのある音を作り出すことは曲の中ではやってはおりますが、その奏法を前半の生徒たちのようにテキストを使って毎回念入りにしているわけではないせいか、明らかに前半の生徒より音質が劣りました。

年齢が上でピアノ歴が4年以上にもかかわらず・・

その中で高校生の男の子は違いました。
そのくらいの年齢になると曲の中でそれを行っても音は変わります。
深い音はゆっくりと沈めてとレッスンで何度もやったところは、本当によくぞその音を作り出してくれたと思うほど素晴らしい音でした。

音楽まで自分はこう弾きたいという意思が表れていて、こんな演奏ができるほど成長していたのかと舞台袖で聴いていて目頭が熱くなりました。
いえ、ほとんど私は素晴らしさに泣いていました・・

私はロシアンメソッドと言うもので育ってはおりません。
しかも生徒のレッスンで完全に取り入れたのは昨年4月です。

1年やった結果は私の想像をはるかに超えています。
ここまでになれるとは本当に想像していませんでした。

もっと時間がかかると思っていましたし、まさか全員の音がこんなに変わるとは思っていませんでした。

レッスンでも生徒に求めるものが私が本当にやりたかったことなので楽になりました。(ただし、初めの頃はクタクタでした。何度も数人の生徒に絞ろうと思いました。)
表情のある音、何が表現されているのか、そしてどのように弾きたいか。

それを生徒たち自ら見つけ、作り出してくれればそれでいいのです。

それは一部の生徒だけができるのではなく、誰だってできるのです。
そして誰でもこのメソッドで教えることができるのです。

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Hanon For Two

2019年03月02日 | 楽譜の話題
面白い楽譜を見つけました。

伴奏付ハノンです。


20番までですが、各曲に雰囲気の異なる伴奏がついています。
強弱がついていて8分音符で1オクターブ弾きます。

このような説明があります。(翻訳機能で訳したまま貼り付けます)

Hanon for Twoには、Charles-Louis HanonのThe Virtuoso PianistのPart 1にある20のエクササイズのためのデュエット伴奏が含まれています。
各ハノンエクササイズはprimoで、secondoは追加のデュエットパートです。
オリジナルとは異なり、このボリュームの練習問題は、2オクターブの16分音符ではなく、1オクターブの8分音符で表記されているので、後期小学校レベルの生徒はそれらを効果的に使い始めることができます。
調和のとれた興味を加えて、本のデュエット伴奏はまた正確さと音楽性で演習をすることを学ぶことにおいて学生を援助するでしょう。

伴奏と一緒に弾いてみました。
テンポが速くなったりズレたり、バランスが良くなかったりしておりますがご勘弁を・・

Hanon for two


こちらで購入できます。
Hanon For Two

ハノンのフルネームが<シャルル-ルイ・アノン>とは初めて知りました・・
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Styles Collection / Catherine Rollin

2019年03月01日 | 楽譜の話題
素敵な曲集を見つけました。



キャサリン・ロリンの楽譜です。
各時代の様式で書かれています。

バロック、古典派、ロマン派、印象派。

ロマン派と印象派ではショパンのあの曲に似ている、ドビュッシーのあの曲に似ていると二ヤリとする曲があります。

あえてそのようにしたのだと思います。決してパクリではありません。

初級の終わりから中級の生徒さんに使えると思います。
大人の生徒さんにも良いと思います。

明日、70代の生徒さんにお薦めしようと思っている曲を録音してみました。
Sonatina c 2mov./C.Rollin


こちらも良い曲です。
Menuet / Catherine Rollin


何に似ているでしょう?
Etude / C.Rollin

ブルグミュラーの素直な心と清い流れを合わせたような・・

Valse Sentimentale / C.Rollin

これはドビュッシーのあの曲のような・・
○○○よりおそく?この演奏は全く遅くありませんが

Chouchou's Cakewalk / C.Rollin

完璧にアレです!
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