おとのくに♪♪

生徒さんのピアノレッスンで感じたこと、考えたこと、コンサートの感想などポツポツ綴っています。

Let's Boogie!

2020年06月27日 | レッスン
一昨年に録画したものですが、新しく作ったyoutubeのチャンネルにアップしました。

彼女は、今どきと驚くくらいしっかりとしたハイフィンガーでカッチリ習ってしまった生徒さんでした。
真面目に練習に励んでいたので、たった1年でも指の上下運動のみで弾くことがピアノの弾き方になっていました。

毎日1時間練習していたそうで、1音1音押し付けて弾くので体力的な消耗も大きかったようで、鼻血まで出てきたこともあったとか・・

よく練習を続けてきたと思うとともに、非科学的なことが今も行われていることに悲しくもなりました。

「不思議な音の国」を迷うことなくこの生徒さんには使いました。
この生徒さんのおかげで、生徒さん全員にこの教本を使う決心をしました。

初めてピアノを習う生徒さんはもちろん、音を作り出すことをやり直したいと思う生徒さんにも使いました。

このメソッドに変えて3年目になります。

音楽の言葉が通じるようになり、これまで数人の生徒さんにしか通じなかったことが、不思議な音の国を使った生徒さん全員に通じるようになりました。

今は楽譜から読み取れることを、音を出す前に一緒に見つけています。
見た目でどんな曲かはだいたい想像がつく、ではどのようなテクニックでそれを作り出すか。

生徒たちはそこを超えてどこに変化があるかも見つけます。

形式と曲の山、調性まで見つけられてくるとさらに意味のある譜読みになります。

どんどん私を追い越してほしい。

Let!s boogie/ロシェロール(9.y.o.)

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ギルトブルクでさえ

2020年06月18日 | コンサート情報
日本は随分と日常が戻ってきましたが、海外はまだそういうわけにいかない国もあります。

この3カ月ギルトブルクのご自宅での演奏やマスタークラス等お伝えしてきましたが、6/15に投稿された記事、彼の中で前向きなままではいられなかった様子が伝わってきて、いつも素晴らしい演奏をこの期間聴かせて下さっていた陰でやはりつらいものがあったことが伺えます。

コンチェルトを無観客でもオーケストラと演奏できる演奏家は今は多くはないと思います。
この若い世代の人たちがここを乗り越えて、またお目にかかれることを祈ります。

今日はラフマニノフ3番のコンチェルトをオケのパートも弾きながら演奏されています。
オケなしでピアニストのソロの部分を聴ける機会などないので貴重です。

6/15の記事
Beethoven 32 update – we’re going to film again!

One thing I learned about myself during lockdown, is that I can’t work without a specific aim / deadline. In theory I could have learned the Hammerklavier during these months, and Op. 110 and all the other new sonatas, but in practice, I didn’t manage to work on any of those, simply as I didn’t know when we’ll be filming again. The only thing that kept me going was the daily and weekly broadcasts: I knew I had to perform for you tomorrow or in two days, and only that allowed me to actually concentrate and practise. (Once again, thank you so very much for your support during these months!)

But now we finally have a new filming period! Hopefully – touch wood – fingers crossed – we should be going to the Fazioli Concert Hall in mid-July for two weeks of filming. The aim is to film 14 sonatas (!!). Basically covering all of Beethoven’s middle period, including the Moonlight, Pastoral, Tempest, Waldstein and Appassionata + everything in between.

So the coming month is going to be under the heading of Beethoven Madness. 8 of these 14 sonatas are completely new to me; I’ve already started working on most of them over the weekend, and it’s exciting and wonderful to be working flat-out once again. I’ll be posting a lot of Beethoven-related material as I go along 🙂 And I will of course continue doing broadcasts every few days.

Stay safe and see you soon!

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生徒さんの絵

2020年06月17日 | 不思議な音の国
イリーナ先生編纂のエチュード集「Musical Journey Etudes 1A」

この楽譜、白い所が多いのが特徴で、そこには曲のイメージに合った絵を描くのです。

この曲集を使っている生徒さんで絵がとても上手な女の子がいます。
曲名もこの曲集では自分で付けるのですが、これもピッタリ !

youtubeに作ったチャンネルにこの曲集も載せたので、その生徒さんの絵をサムネイル(動画の表紙のようなもの)に使わせてもらいました。

レッスンが半分くらいまで進んでいるので、進むに従いサムネイルも新しくなります。
本人もお母様も驚きながらも喜んで下さいました。
「こんなふうに載せさせてもらってもいい?」とききましたら、すぐに「うれしい!」と。
そう思ってもらえて私も嬉しいです。

チャンネルに載せても良いかきくと結構どの生徒さんも嬉しいらしく、お母様方からよく聞く言葉は「遠くに住んでいるおじいさんとおばあさんに聴いてもらえる」と。

これを励みにみんな、どんどん上手くなって~

Musical Journey Etudes1A No.6,7

rec.2020/06/10
lesson room

youtube#video

 

No.6,7は「海」と名付けていました。
中央に見える砂の城。昨年M.Mierのsand castlesを弾いたので、それを思い出したようです。
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Rendez-vous à Paris カントロフ

2020年06月16日 | コンサート情報
パリでのclosed-door concert、いよいよカントロフの出番です。

オールブラームスのプログラム。

素敵な場所で演奏しています。
しかし、カントロフ、さらに痩せているような··
やつれているような··

美しい音です。
ただ、カントロフの音色の豊かさとあの歌う音は伝わってきますが、持ち味の深い音があまり聞こえてこないような··
ライブで見ていないので、実際にどのような音で演奏していたかは分かりません。

ブラームスなのに少し物足りない気がします。
ブラームスの苦悩がズンと伝わってきても良いはずなのに。


レッスンが再開され、おや?と思ったのですが、下町の子はタフ。
高級住宅街と言われている地域の子は逆でした。

カントロフも恵まれた育ちなので、参っていなければ良いのですが··

心のスタミナとどなたかが言っておりましたが、これは環境にも左右されます。
周りが神経質であったり、甘やかすことが多かったりすると子供の場合は特にもろくなります。

守り方の意味を考えることです。
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ちゃんと、してました。

2020年06月14日 | 不思議な音の国
長い休講が開け、初回のレッスンが今週ありました。

長い生徒さんは3月の週末から突然休講になったので、それ以来です。

みんなピアノのことなど忘れているだろうと思っておりましたら、なんと、全員ちゃんと練習をしていました。

驚きました。

新しい曲を自分で進めた人はわずかでしたが、宿題になっていた曲は弾いていたようです。
お家の方がフォローしていて下さったのだと思います。

もう一つ驚いたことは、不思議な音の国上巻を弾いている生徒さんが3人いるのですが、3人とも手におかしな癖がついていなかったことです。

2週間くらい間が開いただけで弾き方が崩れることがどの生徒さんも多かったのですが、こんなに長い期間開いたにもかかわらず、ノンレガートの弾き方がうまく保てていました。

なぜ?

わかりません・・

それから手の癖が強くて困っていた男の子も、聴いたことがないくらい軽やかにリズムに乗って弾けていました。

押し付けなくなっていました。

なぜ?

わかりません・・

長い休講が続いたおかげで、どの生徒さんもどんな力が不足しているか私もはっきりと把握できました。

レッスンが続いていると、今週は時間がなかったのか、曲が難しかったのかとできない理由をその時その時の状態で考えてしまっていましたが、今回のように長くレッスンが開くと、根本的にどの力が足りていないのかわかります。

またやってくるかもしれない休講に備えて、バシバシレッスンします!

新しく作ったチャンネルを初級の生徒さんたちに伝えられ、そこに作曲の動画を新しく載せました。
以前もご紹介したものですが、宜しければまた聴いていただけると嬉しいです。

「洞窟」を作った生徒さんが休講中に新しく曲を作ったので、近々新曲をご紹介できると思います。
タイトルもすでについていました。

生徒さんの曲 - YouTube

不思議な音の国上巻にある作曲のページで生徒さんが作った曲のご紹介です。限られた音とリズムで驚くほど素敵な曲を作ってくれています。

YouTube

 



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ラフマニノフコンチェルトNo.3 マスタークラス

2020年06月06日 | 重力奏法
ピアニストのギルトブルクがSNSでマスタークラスをして下さっています。

イスラエル時間の13時からいつも始まります。
日本時間では20時になるのだろうと思いながら、いつもリアルタイムでは見られずにおりました。

ところが今回は、偶然見ることができました。
実際に今話して下さっているのだと思うと、ありがた~い気持ちになりました。

リアルタイムで見ると、「いいね」が画面にフワ~っと飛んでいくようで、私も飛ばしてみました。

英語で話されているのでほぼ理解できてはいないのですが、それでも理解できるところをつなぎ合わせていくとたいへん勉強になります。

ラフマニノフの3番を自分で弾くことはないと思いますが、それでもテクニックのことで自分の理解の仕方は間違えていなかったのだと思う所があると、これで進んで良いのだと踏ん切りがつきます。

ギルトブルクは誠実にたくさんのことをお話されています。
こんなに秘密を教えて大丈夫かと思ったりもしますが、秘密のレシピを公開しても同じ味にならないように、演奏の秘密も教えてもらっても同じにはなりません。

私はピアノ導入期の生徒さんに、ノンレガートで発声法を、細かなアーティキュレーションで基本的な手首、腕、肘、肩、指先の使い方、重さの加減、脱力のタイミングなど徹底してレッスンしていますが、これらが理解でき身に付くと、曲が変わってもどうすべきかわかるようになります。

ギルトブルクの話も、この場合はこのくらいの加減でコントロールしているのだと理解できます。

ロシアでは「一音に3年」と言います。

ピアノを始めて丸2年経った生徒さんの添削レッスンを4月から続けていますが、まだ一人で全てどう弾くか気づかなくとも指摘すると理解できます。

この場合はこのくらいの割合でコントロールするという話までビデオで話すことができます。
それに対して、全てではなくとも結構うまく応えられています。

1~2回のレッスンでグネーシナの教本やドイツのロシアンピアノスクールの教本がそれぞれ2曲ずつ進んでいます。

少なくとも私はピアノを始めて2年でこんなに細かいことは習いませんでしたし、習ったとしてもこんなにできなかったのではと思います。

曲の中で「ここはこう」と習ったとしたら、「この曲はこうなんだ」と思っただけだと思います。
これでは曲が変わったらまた教えてもらわないとわからないになります。

レッスンの仕方が自分自身随分変わりました。
きちんと教えられる方法が存在するのがロシアンメソッドです。

モスクワ生まれのギルトブルクです。

Facebook Watchから: Boris Giltburgさん

Facebook Watch

 



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ノルウェーからモーツァルト

2020年06月05日 | コンサート情報
ノルウェーのピアニスト、アンスネスさん。

彼のモーツァルトの室内楽、協奏曲の演奏をNorway Liveで聴くことができます。
クロージングコンサートですが、オスロフィルハーモニーと演奏できてとても嬉しく楽しかった、と仰っています。

プログラムは、モーツァルトのピアノ四重奏ト短調、ピアノコンチェルトNo.20、21です。

アンスネスさんのコンサートは結構行っています。
中でも、今も思い出すとあの時のワクワクが蘇ってきますが、ベートーヴェンのコンチェルト全曲を弾き振りで演奏されたコンサート。

2日に分けて演奏されたうちの1日を聴きに行きました。

オーケストラはマーラーチェンバーオーケストラ。
アンスネスさんの演奏も素晴らしいものでしたがオーケストラには驚きました。

アンスネスさんが演奏しながら顔の動きで小さく合図しただけで想像を上回る音が、いえ、音楽がブワッと返ってきて、何なんだ、この人たちは・・スゴイ。

もう圧倒されまくりで、チケットを買ったのが遅かったので客席は一番前の右端。
こんな前でオケなんか聴けないと思っていたのですが、全く問題なく、臨場感満載、自分もステージの上で聴いているようでした。

さて、なぜ彼をアンスネスさんとわざわざ、さん付けで呼ぶのか。

彼のことを教えてくれたのは10歳年上の大人の生徒さんです。
全く知らないピアニストでした。素晴らしいというので、もう何年前になるか忘れましたが聴きに行きました。

ヤナーチェクとドビュッシーがプログラムに入っていました。
私も本番でよく弾いていた曲があったのでちょうど良いと思い聴きに行きました。

感想は、

地味・・・・・

ん~、微妙・・

1回聴いただけで判断できないと思い、来日の度に聴きに行きました。
もちろん悪くはありません。これはないと思ったら1度聴いただけで行かなくなるので、微妙なまま回を重ねました。

音がまろやかだったので好みの演奏家であることは確かです。テンポがとにかく正確でそこには驚きました。あとは自分勝手ではない。

そうして、あのベートーヴェンのコンチェルトがやってきました。

私の中では絶賛の嵐!

アンスネスさんはこういう人だったのか。
構築性、音色、タッチ、フレージングの素晴らしさ。
レリーフのようにフレーズが見えてきました。嫌味のかけらもなく。

そして、ベートーヴェンの前を見て突き進む(晩年は上を見てですが)逞しさが、希望や歓びにあふれた純粋さで清々しく聞こえ、そのエネルギーは今でも私の中に残っています。

で、なぜ、さん付けなのか。

大人の生徒さんがいつも「アンスネスさん」と仰るからです。

派手なことを好まない生徒さんですが、彼のコンサートでは常にサインをもらいに行くというファンぶりで、毎回楽譜にサインをいただいてきます。

「この曲はチャーミング」だとか、「この楽譜は良い」とか、顔馴染みになられていることもあり何かしら言って下さるようで、私もそのサインをよく拝見しております。

大体その時にレッスンをしている楽譜を持っていかれるので、アンスネスさんパワーを分けてもらっています。

長くなりました。
こちらで聴けます。

Festspillene i Bergen: Avslutningskonserten m/Oslo-Filharmonien & Leif Ove Andsnes

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4年位前からローゼンダル(Rosendal)で室内楽の音楽祭を開催されています。
周りは山と湖しかない自然の中の音楽祭です。ホールとして使っている建物は、元は羊たちが住んでいました。この写真、羊の目線がイイ!
OGPイメージ

Leif Ove Andsnes

ROSENDAL FESTIVAL COUNTDOWN: With just one week to go the previous occ...

 


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