おとのくに♪♪

生徒さんのピアノレッスンで感じたこと、考えたこと、コンサートの感想などポツポツ綴っています。

褒めるところが違う・・

2022年09月29日 | レッスン

昨日録画をさせてもらった「もりの月夜」

この曲はまだ誰も弾けていなかったので、やっと弾いている所を見てもらい曲の全体像を把握してもらうことが出来るようになりました。


今日早速、この曲を練習中の男子が録画を見て最初に言った言葉。


「オレと全然違くて、いいところがある」


おっ、何だろう。
音の響きや手の使い方のことかな?と、期待して待っていると、



「この子は、ちゃんとハンカチとティッシュを持ち歩いている」


ガクッ
そ・そこ?






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もりの月夜

2022年09月28日 | レッスン

連弾曲集「おとのくにへ」より、もりの月夜を生徒さんに弾いてもらいました。小学1年生です。


この曲は聞き覚えで弾きます。
楽譜を読む時はしっかりと読んでもらいますが、習い始めの頃はそればかりではなくとも良いと思います。

聞いたものを暗記する力も必要だと考えています。
そして譜面にとらわれずにその分、音質やタッチに集中する。


習い始めに読める音だけで進めてしまうと、音域が広がらず似たような曲を毎度弾くことになりがちだと思います。

それを避けたくて進みを早くしてしまうと、力んだ手でピアノを弾くという絶対に避けたい自体に陥る可能性があります。


色々な音楽のスタイルを経験してほしいと思っています。


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パリのアメリカ人

2022年09月27日 | 作曲家を知ろうシリーズ

今月、生徒さんたちに聴いてもらっている作曲家、ガーシュウィン。

私の予想では、ラプソディー・イン・ブルーは聞いたことがあるだろう、でした。

聞いたことがなくとも、聴きやすいのではないかと思っておりました。


ところが、生徒さんたちが気に入った曲に選んだのが、ピアノ協奏曲ヘ長調。


な・なぜ?


ガーシュウィン自身が演奏をしている、アイ・ガット・リズムなんて、短いですし絶対面白いはず、と思っておりました。
しかし、選ばれていない・・

スワニーは予想通り聴きやすかったようですが。


ヘ長のコンチェルトはアムランの演奏です。
彼の演奏は生ではまだ聴いたことがないのですが、あの音は一度生で聴いてみたいと思っています。

とても美しく洗練されています。
聴き始めると、聴き入ってしまいます。


アムランに魅了されて生徒さんがこの曲を選んだとしたら、結構嬉しいです。
同じ曲でも演奏者によって曲の印象はかなり変わります。
良い曲だと思っていたのに、あれ?と思うこともあればその逆もあります。


さて今回、パリのアメリカ人が気に入った生徒さんがいました。
映画を見たようで、面白いのでぜひ先生も見てみて下さい、と。


おー、映画があるのかと初めて知り、ミュージカルになっていることを知りました。
しかも、昨年イギリスでバレエダンサーのキャストにより新たな映画が作られたことも知りました。

youtubeでは1951年のものを断片的に見ることが出来ます。
生徒さんに、ぜひと言われたらこれは見なければと、思います。


この生徒さんは一歩先を行く生徒さんで、与えられたものだけで終わらない所がいつも素晴らしいと思っています。


彼女はお母様と一緒にこの作曲家シリーズを見ているようで、お母様ご自身も音楽のことをよく知らないので知りたいと思う気持ちがあります。

一緒に学ぶことを実践していらっしゃいます。

初めから子供一人に任せてしまっては、知恵は付きません。
こうやって学ぶ、ということを見せてくれる存在がそばにいること、その有難みに気付く時はもう少し先かもしれませんが・・




絵も描いてくれました。カッコ良く描けています。



パリのアメリカ人の再生リストです。5曲目はI Got Rhythm。タップダンスがあって楽しめます。
ん?もしや、絵はこの映画の人?ジーン・ケリー?


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和声感

2022年09月23日 | 不思議な音の国

音を作り出すことを習い始めから身に付ける「不思議な音の国」


この教本には本当に助けられております。

ただ、ひとつだけ足りないことがあります。

和音の伴奏です。


2~5度音程の2音の伴奏は下巻にありますが、三和音はひとつもなく、終止形というものを感じ取ることが希薄になるのでは、と以前から思っておりました。


ポリフォニー(複数の声部)からホモフォニー(メロディーと伴奏)への移行は、その逆より容易であると思い、あまり気にしておりませんでしたが、「不思議な音の国下巻」にどの生徒さんも1年位かかります。


上巻で既に1年かかる生徒さんもいるので、下巻となるとそこからさらに2年はかかります。


3年間も厚みのある和音に接することなく過ごすのはどうだろうか、ということと、終止感というものを知らずにレッスンが3年過ぎる。

これは、やはり問題であると思いました。


速い生徒さんは上下巻、1年半で終わります。
余裕があるので、他の曲集から曲を渡すことが出来ます。
それでカバーできますが、ほとんどの生徒さんはそうはいきません。

発表会で和音の伴奏がある曲を渡すと、やはり経験の少なさから手こずります。


そこで、今試みようとしていることは、読める音域を不思議の下巻の内に4オクターブまで増やすことです。

そして、下巻が終わってから使っている曲集を下巻の途中から使い始めようと考えています。
技術的には無理はないと思います。8分音符まで進んだら使えるはずです。


ちょうど、自作の曲集があるので、それを1オクターブ高く・低くして書くことで、音域を増やせます。

別の曲集をいきなり使うと、生徒さんに突然習ったことのないことをしてもらうことになり混乱を招きます。

しかし、不思議の教本の音域を4小節のメロディーだけの曲で書き直すことは出来ます。
移調をしたらもっと強化できます。


ゆっくりでも着実にという信念ではありますが、遅くとも小学4年生の内にはブルグミュラーには進んでほしいと思います。


そんなことを考えておりましたら、イリーナ先生の動画でこのようなものが。
生徒さんたちは週2回のレッスンですが、進みが速いです。



生徒さんを選んで教えていらっしゃるというのはありますが、就学前の子供たちにここまで神経を行き渡らせた演奏を求めていらっしゃること、流石です。


ゆっくり進むことが、生徒さんに合わせ過ぎにならないように気を付けなければ、です。

イリーナ先生の、初歩でも、就学前でも、優しいけれど甘やかしてはいない姿勢。


これが、私には欠けているな、と動画を拝見して思ったのでした。


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怪盗エックス

2022年09月18日 | レッスン

連弾曲集「おとのくにへ」より、怪盗エックスを生徒さんが弾いてくれました。

前回のレッスンで、曲の感じが分かった!と言って帰って行き、今週聴かせてもらいましたら、良い感じ

録画させてもらいました。


楽譜に付けたCDのテンポは遅めにしてあります。
シンコペーションの連続なのですが、これが生徒さんには結構難しいらしいので、自宅で練習する時に驚かないようにと思いそうしました。


今回演奏してくれた生徒さんは、速いテンポでも大丈夫でしたのでカッコよさを目指しました。

テンポによって怪盗エックスのキャラクターが変わると思いますので、色々試してみると面白いと思います。



生徒さんの手が見えるように最初に右側から録りました。
生徒さんの顔が全く映っていないので、左から撮り直したのが上の録画です。
宜しければこちらも見てやってください。




こちらの生徒さんは、「さみしがり屋のオレ」を作った生徒さんです。
今回の楽譜には載っておりませんが、「ゆうべぇ」という曲も作っています。
2曲ともイイ曲です。

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本当に嬉しそう

2022年09月17日 | 不思議な音の国

今日、不思議な音の国下巻を修了した生徒さん。

本当によく頑張りました。

3年以上かかっています。


手作りの修了証を渡しましたら、本当に嬉しそうにジ~ッと見て、大切そうに抱きしめておりました。

そして本人が、
「わたし、がんばった。自分でも本当にがんばったと思う」と。


普段はこのようなことは口にしない生徒さんです。

ちょっとしたミスでも一人で落ち込んでしまうタイプで、私がそんなこと全く気にならない、それより良い音で音楽になっていた、最後まであきらめずに弾き切った!と褒めても、ズンと落ち込み、うつむいて、お母様の陰に隠れて帰る、という生徒さんです。


彼女は鍵盤から手を離すことがなかなかできず、力んでしまう上に、鍵盤を凝視して弾いてしまいます。



次に何の本に進もうか考え、出来るようになってほしいことよりも、彼女にとって負担が少ないもの、と考えました。


固定5指のテキストで行くことにし、久し振りにバスティンにしようか、アルフレッドの方が曲はいくらか面白いな、と思ったりしましたが、

不思議な音の国で習ったことが少しでも活かせそうなピアノアドヴェンチャー2Aレッスン&セオリーにしました。


この巻のカリキュラムのほとんどは、不思議な音の国下巻で習っています。

加線の音と和音だけ初めてです。

が、加線はフォルマシオンミュジカルのテキストで実は読む練習はしています。

実質、和音だけ初めてということになります。


音程で2~5度は不思議下巻で経験済みです。
今日は3度にさらに3度が重なったドミソを弾いて、キレイとしみじみ味わっていました。ソシレも弾いて、さっきとは違う感じでこれもキレイと聴き入っていました。


これは私にとっても新鮮な体験でした。

以前はドミソの和音をいきなり弾くのは当たり前、というレッスンをしていたので私も生徒さんも新鮮味がありませんでした。

しかし、2音間の音程でじっくりと経験を重ね、三和音になった時の生徒さんの新しいものに触れ感動する姿。


その姿に、私は感動しました。

しかも、単に3つの音を同時に弾いたということではなく、3つ重なった音にキレイ、と聴き入っていたその姿に感動しました。


不思議な音の国にはなかった要素がこのテキストにはあるので、どのように成長してくれるか、楽しみです。


それにしても、修了証に喜んでもらえて嬉しい。



ピアノ・アドヴェンチャー レッスン&セオリー レベル2A[CD付き] 楽譜 – 2019/7/15ナンシー・フェイバー (著), ランディー・フェイバー (著)
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神曲はここにも

2022年09月10日 | 書籍紹介

大人の生徒さんで、バッハ=ブゾーニのシャコンヌを弾いている方がいらっしゃいます。

ピアノを専門的に学んだ人なら、おそらく一度は憧れる曲です。


さて、この生徒さんのレッスンをしていましたら、急に頭の中に神曲の煉獄の様子が浮かんできました。

そして、その後の天国の様子も。

単なる情景描写ではありません。
そこにいる己の姿。そこで何を思い、変わっていくのか。


ダンテの神曲は「ダンテを読んで」を弾く時にでも読めばいいや、ではもったいない!


西洋音楽に携わっている限り、キリスト教の宗教観は切り離せません。
神曲読破を一度挫折した私でも、スイスイ読めるギュスターヴ・ドレの挿絵が満載の神曲。

まだ読んでいらっしゃらない方は是非。

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大いに感心

2022年09月09日 | レッスン

レッスンをしていて、とても感心しました。

連弾曲集「おとのくにへ」を使っている生徒さん。

この曲集は、最後の1曲以外は不思議の教本上巻で作られた曲です。

ということは、まだレガートは習っていない時です。


さて感心した生徒さん。
この生徒さんの曲も曲集に載っています。今は下巻でレガートを習っています。
なので、曲のイメージに合うレガートならスラーを書き込んで良いと話しました。

そうしましたら、「作った人に悪くないかな」と言いました。


このような感覚を持ち合わせているとは、驚きました。
もちろん、楽譜に書かれていることを勝手に書き換えてはいけません。その事は言いました。


しかし、今はスラーもクレッシェンド、デクレッシェンドも知っています。曲をより良いものにできるなら使って良いと話しました。

その曲を作った人も、作った時はスラー、クレッシェンド、デクレッシェンドは知らなかったから書いていないだけです。
書いてなければ何もしない、ではないのが楽譜の読み方です。


古い時代のものほど書いていないことが多いので、自分で読み取らなければいけません。

モーツァルトのピアノソナタの楽譜でさえ、初期のものはフォルテとピアノしかなく、そこからクレッシェンドやデクレッシェンドを読み取らなければいけませんし、少し後の作品でも新しい記号メゾフォルテが極端に少なかったり、クレッシェンドはあるけれどデクレッシェンドはない、など現代のように記号が全て揃ってはおりません。


書いてあることをよく見ては当たり前ですが、初歩の段階で書いていないことを読み取って、をまさかここで出来るとは思ってもみませんでした。

そして、作った人を敬うというとても大切なこと。
曲を作ったからわかる作った人の気持ち。

本当に素晴らしい。


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ダン・タイ・ソン氏

2022年09月06日 | レッスン

先週土曜日にダン・タイ・ソンのマスタークラスがありました。

私は行けなかったのですが、大人の生徒さんで受講曲にあるショパンの舟歌を弾いている方がいらっしゃるので、もし良かったら行ってみては?と声を掛けておりました。


今日、その方のレッスンがあり、どうだったか聞くのを楽しみにしておりました。

まずは、受講生とダンタイソンの音が全然違うと。
あんなに違うとは思わなかったと。

そして、ダンタイソン氏のコンサートもあったのですが、作曲家によって音を変えていると。

おー、素晴らしい。


そして、舟歌の演奏。
マスタークラスの内容を訊く前に、生徒さんの演奏を聴かせてもらうと、これまでと音が全く違っていました。

これまで浅いところで止まっていた音楽が艶めき、自由に語り始めておりました。
私の方が、この曲はこんなに魅力的だったのか、と新たな発見をし学ばせて頂きました。


話を聞くと、ここはこのような場面、ここは・・、とダンタイソン氏がどのようなイメージかを話されたようで、それがとても腑に落ちたと。

素晴らしい。それを自分の演奏に結び付けていけるとは。
音楽を専門に学んだ方ではないので、マスタークラスを聴講することは初めてで、色々と聞けて良かったと。


その変化した演奏を聴いて、私は反省しました。

どうやったら音がもっと変化するのか、どうしたらイメージするものに近付けるのか。

私は技術的な問題が大きいのかと思い、その辺をよくレッスンしておりました。

しかし、その生徒さんには、音楽のイメージをはっきりと伝えるだけで自分で変えていくことが出来たのです。


この生徒さんは30年以上前からレッスンを受けて下さっています。
途中、私の方が引っ越してレッスンを見られなくなり、他の先生のレッスンを受けていらっしゃいましたが、その先生が退職されたのを機にまた私がレッスンをすることになりました。

以前教えられなかったことを伝えておこう、とレッスンをしておりますが、偏っていたと反省です。

この生徒さんの勘の良さ、呑み込みの良さ、そして何よりピアノがとても好きであること。

ちゃんと、その生徒さんに見合ったことを伝えられれば、生徒さんは自分で変わって行きます。
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電車好き

2022年09月05日 | レッスン

電車のこととなると、目が輝く生徒さんがいます。

男の子の生徒さんです。

この生徒さん、電車の発車メロディーをよく知っています。


先週、新しく宿題にしたエチュード。
出だしを少し弾いて聴かせましたら、

「新宿駅の11番線だったか12番線の中央線快速の発車メロディーに似てる!」と、即座に出てきました。


中央線の快速に乗ることは滅多にありませんが、言われてみればこのメロディーはどこかで聞いたことがあります。




大江戸線には、それブルグミュラーですよね、というメロディーがあります。
次はアラベスクか?と期待していると全然違うメロディー。

25の練習曲を制覇してほしい。
足りなければ18の練習曲もあるし・・
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作曲家を知ろう!ガーシュウィン

2022年09月03日 | 作曲家を知ろうシリーズ

作曲家シリーズ。

今月はガーシュウィンを生徒さんに聞いてもらいます。

当然のことながら、誰もガーシュウィンを知りません。


私がガーシュウィンを知ったのは、高校の音楽の授業でした。
音楽の先生が、グローフェのグランドキャニオンと共にガーシュウィンのラプソディー・イン・ブルーを聴かせて下さったのです。

この経験がなければ、私がガーシュウィンを知ることもグローフェを知ることも、ずっとあとになっていたと思います。

ラプソディー・イン・ブルーのオーケストレーションを行ったのはグローフェです。

作曲家といえばヨーロッパという感覚でしたので、アメリカにも作曲家がいたのか、とヨーロッパにしか目を向けていなかったことに気付かせて下さいました。


高校の音楽の先生はチェロが専門でした。
年1度、体育館で音楽や演劇を鑑賞する機会がありました。

フィガロの結婚の日本語上演。
地元の劇団の演劇公演。

そして、ある年に行われたのが弦楽三重奏の演奏会。
チェロを弾かれたのがその音楽の先生でした。チェロが専門だとはその時初めて知りました。

普通科の高校でも、このような先生がいらしたとは良い先生に教わったと思います。
ついでに、楽典の音程も授業でして下さったので、一人で楽典の本を読んで勉強を始めるより、これがあったおかげでずっと勉強しやすかったです。

今思うと、他の同級生はこの音程のこと、どれだけわかったのだろう‥、と思います。

完全、長、短だけだったと思いますが・・
半音のこと、皆わかってたのかな・・?


ガーシュウィン | Composer Sakkyokuka

Composer Sakkyokuka

 


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感性

2022年09月01日 | レッスン

夏休み中におばあさんのいる北海道で過ごし、しばらくレッスンをお休みしていた生徒さん。

今日、久し振りにレッスンにやって来ました。
ニコニコして元気そうでした。


休みに入る前に、不思議下巻で多くの生徒さんが苦労する「小さなネズミ」を弾いていましたが、仕上がらぬまま北海道に。

イリーナ先生はこの曲の左手は1拍目を弾くだけでも良いと。

私もそれで仕上げにしようと思いましたが、この生徒さんは練習を続けていたようで、ちゃんと楽譜通りの音で弾けるようにしてきました。


この曲に時間がかかっていたので、次の音程の章にも休み前に入っていました。

この生徒さん、ドラゴンがガオガオ歌う音程の話を覚えていて、「ドラゴンに感心する」と言いました。

「じゃまして歌ったのに、こんなにきれいな音になるなんて」と。

「ふつうだったら、おこってたらもっとズレて歌う」とも。


 おー、


私はタイミングのことなど全く考えてもいませんでした。


こちらの生徒さんは、よくこの曲好きと言ってジプシーダンスを弾きます。

今日は、小さなネズミより先に終わった次の曲<あり>が「これも好き」と言って弾いていました。

そして、「左手のこの音が特に好き」と2段目のBの音を「いい音」と弾いておりました。


私もこの曲のこの音が好きです


この曲のここが好きとか、終わった曲でも好きな曲を何度も弾いて楽しんでいるのは、本当に音楽が好きな人です。


ピアノレッスンの導入法を変えてよく分かるようになったことは、この導入法はどの生徒さんも良く弾けるようになる。
(私の以前の生徒さんの演奏と比べてです

以前は良く弾ける生徒さんは音楽性も備わっていました。

ところが今は、音はひどくなくそつなく弾いていても、心がない、単に癖がないだけ、と虚しくなることがあります。


進みが遅かろうが、器用に出来なかろうが、最も必要なことは、音楽が好きでピアノを弾きたいという気持ち、情熱。

それだけあればいいのだ、としみじみ思います。


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