おとのくに♪♪

生徒さんのピアノレッスンで感じたこと、考えたこと、コンサートの感想などポツポツ綴っています。

ブログを始めたきっかけ

2022年12月30日 | レッスン

私がブログを書き始めたのが、2012年3月。

気付きませんでしたが、今年で10年を迎えておりました。


書き始めたきっかけは、発達障がいの生徒さんに出会ったことです。
レッスンをしていた頃には、それをどこかに書き留めようなどとは考えておりませんでした。

しかし、その生徒さんたちが手元を離れ、これまでしてきたことを残しておくことで、どなたかの役に立つことがあるかもしれないと考えました。


たった10年前でも、その頃は現在のように発達障がいのことをご存知の先生は少なかったですし、ましてやピアノレッスンで何ができるか、どのようなことに気を付けるか、といったことは全く情報がありませんでした。


私自身も、発達障がいという言葉さえよくわかっていなかったように思います。

特に自閉症の生徒さんのレッスンでは、上手く行くことがほぼなく、毎回自分の無力さに打ちのめされ電車に揺られ帰っておりました。

それでもレッスンは1週間後にはやって来きます。
何をしたら良いのかアイディアを絞り出し、図書館の本で学校の先生がされているアイディアでピアノレッスンに活かせるものはないかと探し、という日々を送っておりました。


こうして7年位過ごしたある時、生徒さんたちのレッスンが一区切りつき、本の整理をしておりましたら紙が1枚出てきました。

それを見て驚きました。


私は楽器店を退職していた期間があるのですが、その間に、ある講座でピアノ演奏を頼まれたことがありました。

講座のテーマは2つありました。
その内の前半のテーマで私はピアノを演奏しました。後半はホールの後ろで聞いてはおりましたが、何についてのお話だったか全く記憶にありませんでした。


その時に配布された紙が整理していた本の間から出てきたのです。
テーマは「発達障がいについて」

この1年後に私は楽器店の採用試験を再び受け、復帰していました。


そのような話を聞いた記憶が全くなかったのは、そのような子供たちに出会うことが自分にはないだろう、と他人ごとに思っていたからだと思います。

ところがその1年後に、1人2人ではないそのようなスペクトラムを持つ複数の生徒さんたちに出会いました。



私は専門的な教育を受けておりませんので、もしかしたらその可能性があるかもしれない、ということを念頭に少し違う方向からレッスンをすることぐらいしか出来ません。

それにより、自信を持ち巣立ってくれた生徒さんがいる一方、親御さん、しかもご両親のご理解が必要であることも強く実感しました。

私が何らかの判断を下すことは出来ませんが、困っている、特に母親の立場を理解できるそのような親御さん同士を引き合わすことは出来ます。


しかし、出過ぎた真似かも知れないと迷っている内に、お母様の方が体調を崩されどんどん痩せられて、外国の方だったこともあり帰国されてしまったことがあります。

自閉症と言われたとおっしゃっておりました。
その方ともお子さんとも、それ以降お会いしておりません。

その頃、もう一人私の所には自閉症の生徒さんが同じ教室に通われていました。
そちらは、ご両親でたいへん協力をしていらっしゃいました。前述の体調を崩されたお母様は、外国の方である上にご主人が教室に姿を見せられたことはなく、おそらくお一人で抱えていらっしゃるのだろうと思っていました。



今でも、引き合わせてお話しできる時間が作れたのでは、と後悔しています。

ご両親で協力されていた生徒さんは、今年24歳。
毎年、年賀状を送ってくれていますが、レッスンに通っていたのは中学2年生までです。

お父様の方がよくレッスンに連れて来てくださっておりましたが、曜日の都合で教室を移動された時に、偶然にも同じ時間に他の先生の生徒さんで、養護学校に通っていらっしゃる生徒さんがおりました。私の生徒さんより1年か2学年上でした。

そのお母様と、レッスンを待っている間に進路のことをよく相談されていらっしゃいました。

レッスンが終わりドアを開けると、よく色々質問されてアドヴァイスを受けていらっしゃる声が聞こえておりました。

その姿を見て、私の後悔は強まりました。



皆様が読んで下さっている記事を自分で振り返り読むことがあります。
発達障がいのことを時々読んで下さる方もいらっしゃいます。

このブログではレッスン法のアイディアを呈示するくらいしかできていませんが、読み返す度に、私のこの後悔の念を繰り返してほしくない、という想いになります。


ブログでは本で参考にした話しか書いておりませんので、自分のレッスンで経験したことをこれから少しずつ書いて行こうかと考え始めているところです。


「苦手なことがある子供たち」のブログ記事一覧-おとのくに♪♪
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表現に耳をすます

2022年12月27日 | 楽譜の話題

「みみをすます」の教則本を紹介した音楽之友社のサイトに、このテキストのことが結構詳しく紹介されています。


かわいい猫ちゃんたちがいる階段の絵の下に、3つの枠があり、その中央に「表現にみみをすます」という枠があります。

そこをクリックすると、ちょっと感動する言葉が書かれています。
教則本にあるものの抜粋ですが、ここを読むとどのような教本かがとてもよく分かります。


「不思議な音の国を」使っていらっしゃる先生でしたら、共感されると思います。


その中に、教則本を評価する基準が、「これを終えたら何が弾けるようになるか」だとして、という話があります。


私たちは、つい保護者の方のご希望に沿えるようにや、わかりやすく、という想いで「大体、このような曲が弾けるようになります」と言ってしまいます。

特に楽器店ではそれを求められる傾向があると感じます。

心の中では、何を弾くかではなくどう弾くかが大事、と思っていても「どう」ということが保護者の方には通じないという頭があり、皆が知っている曲を伝えてしまいます。


「みみをすます」の著者、町田育弥さんの言葉に目が醒めた気がしました。


子どもの能力や意欲が、第三者によって安易に与えられる類のものではない、という話もあります。

これは大人が読むためのものとして書かれているのだと思います。
講師だけではなく、保護者の方にも読んでほしいのだと思います。



音楽を演奏するということは「1秒先の夢」を見ること、とあります。
なんて良い言葉。


ピアノとソルフェージュの本「みみをすます」 あそびながら基礎ができる音楽性にあふれた教本 - 音楽之友社
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自信をつけてほしい

2022年12月26日 | 楽譜の話題

レッスンの進みに時間がかかる生徒さんは、自信をなくし不安に思っていることがあります。


「この弾き方で合っているのかな」とか
「このリズムで合っているのかな」とか
「この音の読み方で合っているのかな」とか


私は「不思議な音の国」という導入教本を使っていますが、進むのに時間がかかる生徒さんは、上の3つを持っていることが少なからずあります。

一緒に予習をして宿題にするようにしていますが、それでもこのようなことは起きます。



長い時間をかけて不思議上下巻を終えたものの、自力ではできない、わからない、と思い込んでいる生徒さんにメインのテキスト以外に新しいテキストを加えることにしました。

ちょうど発表会の曲の練習に入り、メインテキストの方を休まなければいけなくなる生徒さんには、むしろちょうど良いタイミングだとも考えました。


そのテキストというのは、同じく「不思議な音の国」を使っていらっしゃる先生が紹介されていた「みみをすます」というテキストです。
拝見するとなかなか良い内容で、「不思議な音の国」下巻と併用もできると思いました。


初めに使おうと思った生徒さんは不思議下巻を終えた生徒さんです。
3年半かけて不思議上下巻を終えたものの、まだ下巻の内容でレッスンを進めて行く必要性を感じていた生徒さんたちです。


ト音記号の「ソ」、ヘ音記号の「ファ」から音を読んだり、8分音符までのリズム打ちがあったりと、不思議下巻の内容に合っています。


下巻使用中でも時間がかかることが想像できる生徒さんも、下巻と併用することにしました。

不思議下巻と「みみをすます2」を併用すると良さそうです。
3、4巻は不思議下巻修了後という感じです。不思議の教本に不足しているものを補えます。



2巻に、”ぴあのをさわるまえに”というページがあります。
そこに「これよ、これこれ!」と思う良いことが書かれています。

多くの生徒さんは弾き始めの最初の音だけ見て弾き始めてしまいます。
しかし、それでは弾き続けられません。

楽譜はこう読む、ということを口で言っても皆忘れます。
それに私だけがそんなこと言ってるんだろう、くらいにしか受け取らないので実行しません。
しかし、テキストにしっかりと書いて下さっていると「ほ~」とやっと信じてくれます。


活字の威力は講師である私を簡単に上回る。

これはこれで問題・・


ピアノとソルフェージュの本「みみをすます」 あそびながら基礎ができる音楽性にあふれた教本 - 音楽之友社


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即興ハッピーバースデー

2022年12月16日 | レッスン

来週のレッスンの日に、誕生日だと言う生徒さんがいるので、そういえばこんな動画があったなと思い出しました。


ブルーススケールを使って即興でハッピーバースデーを弾く、というものを教えて下さっています。

ポーラ・ドレイヤ―さん経由で知った動画です。


この手のものには全く疎いので、拝見しながらこんな仕組みなのか、とちょっとだけ分かりました。


古典的なコードをセブンスコードにして、あとはブルーススケールをチロチロ入れていくと、ブルースっぽくなるようで。

でも、これを小学生にやったら驚いてしまうと思われ・・


ん~、と見ておりましたら、最後の方(55分過ぎ)にブギウギにする方法を教えて下さっています。

これは、皆が好きなE.Cobbさんの「Super Duck」の左手と同じ仕組みです。

F,C,Bmの3つのコードだけで出来ます。
「Super Duck」と同じにするなら、C-durにして出来ます。


生徒さんにも教えられるかも・・



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クリスマスの曲集

2022年12月15日 | 楽譜の話題

初級の初めの生徒さんに、連弾ではないソロのクリスマスの曲を弾いてほしい時に使えそうな楽譜です。アレンジはキャサリン・ロリンさん。

Christmas Treats & Treasures, Book 2

11 Piano Arrangements of Holiday Favorites. Arranged by Catherine Rollin. Piano Book. Catherine Rollin's Christmas Treats & Treasures, Book 2, is a colle...

 


「不思議な音の国」を終えた生徒さんで、三和音を弾いたことがあれば大丈夫だと思います。

連弾曲も2曲あります。

いかにもクリスマス、という曲だけではないところが良いと思います。

ダイジェストですが、このような曲が入っています。


なんと、アマゾンで新品にもかかわらず、なぜか203円で売っておりまして速攻で買いました。送料もかからず、謎過ぎる価格。

現在は、通常の価格になっております。
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不思議な音の国のペース

2022年12月12日 | 不思議な音の国

不思議な音の国の著者、イリーナさんの教授法ビデオ講座で最後にはじめて知った、この教本を使う期間。


1年以上は費やさない。


うそ、  
無理、無理


このペースは結構なハイペースです。
短い曲しかない理由がこれを聞いて納得できました。


私の生徒さんでは、一番早く終えた生徒さんで1年2カ月。
イリーナさんの動画を拝見すると、6カ月で次のシリーズに進んでいるので、週2回レッスンでは半年で2冊を終えているのだろうと思います。

1年というのは週1回の場合を指しているではないかと思われます。


この教本を最初に見た印象が、少し易しめの内容のように思えてしまうかもしれません。しかし、実際に使ってみると導入期からかなり細かなタッチを学ぶ内容です。

そしてこれを1年で終える、と考えると決して易しい教本ではない事がわかります。


早ければ良いというものではありませんが、目安として、私の経験ではありますが、どのペースで進めばどのくらいの期間で2冊を終えられるかを参考までに書いてみようと思います。



1年2カ月で上下巻を終えた生徒さんは、上巻4カ月、下巻8カ月。
下巻の最後の方は1回のレッスンで3曲ずつの練習になりましたが、それまでは4~5曲練習をしてきておりました。

1曲につき、多くて2回で終了。


一番多いのが、2年弱。
上巻8カ月、下巻1年2カ月位。

特に小さい生徒さんは最初は時間がかかります。
年少、年中からレッスンを開始すると最初はゆっくりにしか進めませんが、年長の終わりくらいからペースが上がってきます。
1回のレッスンで2曲ずつ、1曲に平均3回のレッスン。1回で終わる曲も時々有り。


最も時間がかかった生徒さんで3年半。2人います。
上巻で2曲、下巻で1曲ずつのレッスン。弾けるまでに1カ月以上かかる曲が少なくない、となるとこのくらいの時間がかかります。この期間には発表会の練習で教本を数ヶ月休んだ期間も含まれます。



教授法のビデオで、3回以上はレッスンをせずに先に進む、それ以上かけても意味がない、と終わりの方の回で話されていました。

それを知らずに、私は伴奏と一緒に通せることを目標にしておりましたので、回数がかかり過ぎていたようです。


時間をかけ、回数を重ねた結果がどうであるかを考えると、遅くとも2年で終えられるように進めていくことがひとつの目安のように思います。


ただ、固定5指で3年半かけたものと比べると、この教本で得たものの方が格段に質が良いことと、選曲の幅が広がるので、私は不思議な音の国は使い続けて行くと思います。
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NieR:Automata

2022年12月11日 | レッスン

曲の好みには年齢や男女差があるように思います。

小さい頃はディズニーに憧れ、次はジブリとなって来るようです。

どちらも私は好きですが、ディズニーは美しい、楽しいで大体終わってしまう音楽。
しかし、ジブリはもっと先のものがある音楽だと思っています。

久石さんのハーモニーは、心の中の虚無感、哀しみも伝えてくれます。
しかも、ピアノで演奏しても無理がないことが素晴らしいと思います。



趣味で長く楽しみたい生徒さんの選曲。

中学生位まではこの2つで結構選べますが、それ以上になり、しかも練習時間がほぼ取れないとなると探すのに苦労するようになってきます。

クラシック音楽の有名どころの小品を弾き尽くし、連弾でなんとか繋ぎ、あとは練習が必要になる曲しか残っていないとなると、何が弾けるかと悩みます。


ここまで弾けるようになったら、あとは一人でも好きな曲は弾けるのではないかとも思ったりしますが、通い続けてくれているのは何か励みになることがあり、学ぶことを継続する意志があるからなので、なんとか応えたいと思うわけです。


そんな中で、今年は高校生の生徒さんに教えてもらった「NieR:Automata」にたいへん助けられています。

その生徒さんは父子でそのゲームを楽しんでいるとのこと。
ゲーム音楽にありがちな、ピアノには向いていないという曲かと恐れましたが、そのようなことは全くありませんでした。

心情や情景がゲームを知らなくとも感じ取れる音楽で、ピアノで弾いても弾きにくさや陳腐な感じはしません。


結局、そのゲームを知らない生徒さんを含め、5人のピアノ男子にその曲集を購入して頂き弾いてもらっています。

この曲集を始めるまで遅刻がちだった社会人の生徒さんが、前の生徒さんのレッスン終わりには到着してフロアの椅子に座って待っているようになりました。

わかりやすい


彼は中学生の頃からレッスンを続けてくれています。

優しい音を持っていて、今もそれは変わりません。
昔から落ち着いているので、何度きいても年齢がわからなくなりますが、20代後半です。


高校生から20代の生徒さんに好評のこの曲集。
楽しめます。


サウンドトラックです。
NieR:Automata Original Soundtrack | SQUARE ENIX

3-10 澱んだ祈り/星空は、1ページだけの曲ですが、是非弾いていただきたい曲。
3-7 イニシエノウタ/贖罪は、サウンドトラックでは歌の曲ですが、ピアノアレンジでも弾きごたえがあり、カッコいいです。オススメ

楽譜が何種類かありますが、Ⅰ、Ⅱの代わりに一つ一つゲーム名があるのだそうです。

こちらの楽譜を使っています。


こちらも持っている生徒さんがいます。
悪くありませんが、上の楽譜の方が全体に魅力があります。
アレンジはどちらもキレイで、不自然さやピアノでの弾きにくさは、ほぼありません。ピアノが美しく響きます。


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ピアノは回転の方向がわかれば

2022年12月09日 | レッスン

ピアノは回転を使って弾くことが多いと思います。

それによって弾きやすくなります。音も硬さや濁りがなくなり美しくなります。

この事を、私はかなり以前から生徒さんに伝えてきました。
案外子供の生徒さんの方が、感覚的にすぐにわかります。


ところが大人の生徒さんになると、そうはいきません。
話は分かったとしても、曲になるとさっぱりわからない、という方がとても多いです。

私の中では、分からないことが疑問。単純な事なのに、と正直なところ思っておりました。


正直、何度同じことを言い続けなければいけないかと思っておりましたが、ポーラさんのこちらの楽譜のおかげで、多くの大人の生徒さんにやっと話が通じるようになってきました。



この図形的な楽譜により、腕(手首)の動きがわかるようです。


長年、おそらく一番困っていたある大人の生徒さんに、先週、今週とこの楽譜を使って、その方が弾いている曲の中の音型と結び付けてみました。


その生徒さんはご自分でハイドンのソナタが弾きたいと持ってこられ、もう3カ月は弾いていらっしゃいます。

ところが、音が固くパサつきます。
どんなに音楽を感じ取っていたとしても、その音では何も考えていないのかと思われてしまう演奏。

原因は、手の使い方を間違えているという単純な理由です。
手のことを言うのはやめて、こういう音楽ではないかと弾いてお話しても全く変わらず。

古典派の作品は誤魔化しがきかないので、出来ていないとあからさまに表れてしまいます。


今日は、3カ月間「こうですよ」と言い続け伝わらなかったところが、わからなくなったらポーラさんに戻りで、やっと理解して頂けました。


こちらの右手です。
弾き方がわかれば、音を外さなくもなりますし、なんと言っても音楽が生き生きとします。



想い描いた音と違うと感じることがありましたら、是非この回転を思い出してみて下さい。
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久石譲さんの「あの夏へ」

2022年12月08日 | レッスン

今年、大人の生徒さんに教えて頂いた曲、久石譲さんの「あの夏へ」

私はこの曲をよくは知りませんでした。
しかし、楽譜を見るととても良い曲。すぐに気に入りました。

中級位の大人の方や、中学生以上の生徒さんに良さそうです。

なんと、カントロフがこの曲を弾いております

ぷりんと楽譜で良いアレンジが入手できます。

Alexandre Kantorow - One Summer's Day | Happy belated birthday to @hisaishijoe ! This Japanese composer, conductor and pianist is known worldwide for his magnificent work on Studio Ghibli... | By Alexandre Kantorow | Facebook

views, 242 likes, 139 loves, 24 comments, 37 shares, Facebook Watch Videos from Alexandre Kantorow: Happy belated birthday to @hisaishijoe ! This Japanese c...

 


私は生徒さんにこちらのアレンジを弾いて頂きました。

初~中級とありますが、中級かなと思います、初心者の方では難しいように思います。とても素敵なアレンジで、不自然さがなく安心して使えます。

https://www.print-gakufu.com/score/detail/472021/

(URLをこのブログの機能で貼り付けるとお目当ての曲が出てこないので、URLを直接貼りました。宜しければコピーして検索なさってみて下さい)
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仲道郁代さん ベートーヴェン マスタークラス 前編 亀井聖矢さん

2022年12月07日 | コンサート情報

確か、クライヴァーン・コンクールの後に、仲道さんによる亀井さんと吉井さんのマスター・クラスがあったと思います。

聴きたかったな、と思っておりましたら、youtubeで公開されておりました。

まずは、亀井聖矢さん。ワルトシュタインです。


このマスター・クラスはベートーヴェンのピアノソナタのレッスンです。


将来が期待される若手のお二人に、どのようなレッスンをされるのだろうと拝見しました。


この細かさ。
あ~、レッスンってこういうのだったなぁ、となんだか久し振りにワクワクし、見入ってしまいました。


仲道さんは私と同世代ですが、蓄積したものの多さに感嘆。
こうして良いものを伝える人がいて、それを受け継ぐ人がいる。

仲道さんがこんなにベートーヴェンに熱中されているとは知りませんでした。


そして、ピアニスト目線からお客様をどう支配するか(威圧的にという意味ではありません)、時間や空気を操るところまで伝えていること。
興味深かったです。


ドイツ語のお話を少しされていました。
ドイツ語は息を吐く言葉なので、身体があまり上がらない、音が浮き上がらない、ということをお話しされています。


やはり音楽と言葉は関係していると思ったのでした。

霧島でダン・タイソン氏のレッスンを毎年受講していた知人が、ダン・タイソン先生はその作曲家の言葉がマスターできなければ、その作曲家の作品は弾かない、とおっしゃっていたそうです。


音楽家にとって語学はとても大事だと、改めて思いました。


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作曲家を知ろう!シベリウス

2022年12月05日 | 作曲家を知ろうシリーズ

今月、生徒さんに聴いてもらう作曲家はシベリウス。

冬を思わせる作曲家と考え、ついでに12月生まれならなお良いと探しましたら、シベリウスがおりました。

12月5日生まれ。

シベリウスのいた頃のフィンランドはロシアの圧政に苦しんでいたと知りました。
彼が亡くなった時には、国連で黙祷が捧げられたとか。

シベリウス | Composer Sakkyokuka

Composer Sakkyokuka

 


シベリウスのピアノ曲は頻繁には演奏されませんが、「もみの木」は演奏される機会がわりとあります。特に12月は。

この曲も好きですが、私は「悲しきワルツ」がとても好きです。ギルトブルクが演奏しているピアノ版の演奏が特に好きです。



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図形的

2022年12月04日 | レッスン

ピアノを弾く時は、基本の腕(手首)の回転がある話を少し前に書きました。

生徒さんには回転の方向を結構伝えてきたつもりですが、特に大人の方はどうもいつまで経ってもわからなくなります。

楽譜の余白に矢印の方向を書いたり、楽譜内に直接書いたりもしておりました。


ある年配の生徒さんで、ピアノを弾く時には身体の使い方がある、ということが全く通じない方がいらっしゃいます。

いつも曲はご自分で選ばれ、けっこう難しい曲を弾いていらっしゃいます。
ただ、その弾き方ではいくらやっても弾けるようにはならない、という弾き方。


曲の一部分だけでもと思い、手の使い方をよく伝えるのですが、その時になぜかよく言われるのが「どうしたらCDのように弾けるのか」です。

CDのような演奏を私は目指してはおりませんが、こうやったら今よりずっと良く弾ける方法はあります。しかし、それを伝えているのに伝わらない。


弾き方が良くないと音も非常に汚いです。
ちょっとした拷問のようです。

こうしてもう10年以上その生徒さんのレッスンを続けています。


今週その生徒さんに、人間の腕は回しやすい方向があり、ピアノはそれを使って弾くことが多いと話し、こちらを弾いて頂きました。Paula DreyerさんのLittle Gems For Pianoにある曲です。

以前からこのような話はしているのですが、実際に楽譜を見て頂いたのは初めてです。



弾いていただきましたら、初めてその生徒さんが納得したお顔をされました。
そこから練習中の曲の一部を、だからここはこのように手を使う、と話しましたら初めて話が通じました。


え?うそ・・

です・・


これまで同じことをずっとしてきたのに、この紙1枚で通じるとは・・

ふと、図形的に音符が並んでいるものが実際に目の前にあるから理解できたのかと思いました。


それに気づいた時に、男性の方が女性よりこの回転が身に付くのが速いことの理由が理解できたように思いました。



ポーラさんの曲集はノンレガートの曲を増やすために購入したのですが、思いがけなく重宝しています。





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教授法コース 最後の言葉

2022年12月03日 | 不思議な音の国

20回に亘ったイリーナ・ゴリンさんの教授法コース。

詳しい内容を書くことは出来ませんが、講座の最後の言葉。
これだけでしたら大丈夫では、と思いこちらに書き留めておきたいと思います。




どんな気分でも


起き上がり

身支度をし

レッスンをする


そして

決して諦めない



私たちの生徒は私たちが最善を尽くすのに値します、とも。


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不思議な音の国はどのくらいの期間で?

2022年12月02日 | 不思議な音の国

イリーナ・ゴリンさんの教授法コース全20回が完結しました。
日本語訳が完成しただけですので、いつでもどこからでも、単発でも見ることは出来ます。


さて、最終回で不思議の教本をどのくらいの期間で終えるかが、サラリと述べられておりました。


1年。


え?


正しくは、1年以上費やさない。


固まりました。


上巻だけでそれくらいかかる生徒もいます。
ただ、この教本上下巻を使っていて、長い生徒は3年半かかるので、その間に和音を全く弾かないまま過ごすとか、短い曲しかないとか、少々疑問を感じてはおりました。

また、これだけの長い期間、手取り足取り状態で譜読みの手伝いを毎回しなければいけないことも良くないと思っておりました。

進みが速い生徒さんは下巻の途中からでも譜読みは一人で出来ますので、そのような生徒さんは良いのですが、時間がかかる生徒さんはどうしても手伝いが必要です。ピアノのレッスンとはこういうもの、と覚えてしまうのは本意ではありません。


2冊が終わるのを待っていると、今度は塾の勉強でピアノがあまり弾けないという学年になるタイミングの生徒さんもいるので、下巻の途中から、私が次に使っている曲集を併用しようと考えました。

オリジナルの曲集を使って、読める音を増やす作戦を始めていたところでこの衝撃の話。1年以上はやらない、という・・

さっさと次のシリーズに移って、不思議の2冊のような手助けはしない、とも話されていました。


そういうことか、と納得。
最近また公開されているイリーナ先生のレッスン動画の曲の進みがえらく速く、私の生徒じゃここまで進むのに早くとも2~3年はかかるな、と思っておりました。

それをピアノを始めて1年に満たない生徒さんが弾いているという・・






新しく指導法を学び、結局は指導者の力量だなと。
そして、その指導者に合った生徒が集まるのだろうと、当たり前のことがはっきりとわかりました。


時間がかかる生徒さんですが、「この子は進みが速いと付いて行けないので、この方が良い」と仰った保護者の方がいらっしゃいます。
時間がかかったとしても、本人もご家族も楽しい気持ちでピアノに向かってくれて、さらに考える力がついてきて、自分に自信が持てるようになってきた姿を見ると、私の役割はこれなんだな、と思います。

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第20回イリーナ・ゴリン教授法コース 最終回

2022年12月01日 | 不思議な音の国

ついに、この教授法コースが最終回を迎えました。



このビデオを日本語に編集し、ナレーションを入れられた阿形先生。
遠く離れたアメリカの地で、1年以上にわたり孤独な旅を続けられましたが、遂に完結。

阿形先生ご自身はもう日本では教えていらっしゃらなく、この教本の日本語版も使われることはないにもかかわらず、こうして時間を費やしビデオを作ってくださいました。


このシリーズは、教本の教え方と言うより、子供たちにピアノを教える心構えを学ぶことの方に重点が置かれていると思います。

ピアノを教え始めてまだ長くはない先生方に、より多くご覧いただきたい内容です。

個人的には、第19回が参考になりました。

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