おとのくに♪♪

生徒さんのピアノレッスンで感じたこと、考えたこと、コンサートの感想などポツポツ綴っています。

指の神経を発達させる

2023年03月11日 | 苦手なことがある子供たち

234の指が一方向にしか動かせず、432と使えない生徒さんに指の感覚を付けてもらうために、スーパーボールを転がすトレーニングをしました。


大きめの画用紙に道を書き、その上をスーパーボールを転がしていきます。

右手の2の指を往復で転がせたら左の2の指、と1回のレッスンでひとつの指に決めて行います。

道はレベル1から7まで作りましたので、結構な期間行うことが出来ます。

この生徒さんは1回のレッスンで片手しかできませんでした。
1回転がすのに時間がかかったからです。


最初はまっすぐな一本道。その後は斜めにしたり、V字にしたり。それから少しずつ曲がり角を増やしていくと良いと思います。


゚・*:.。. ☆☆.。.:*・゜゚


スーパーボール以外にもうひとつ行ったことがあります。

ルンツェの「ふたつの手12のキー」にあるこちらです。


3つの黒鍵を23432の順番で弾き、「3本足なんでしょう、馬さん牛さんなにかしらー」と歌いながら弾いていきます。
この絵では指を広げて置いてしまっていますが、手首の横の動きを使い、音に合わせてずらしながら弾いていきます。


私は以前はこれを使ってレガートの弾き方を覚えてもらっていました。
初めてピアノを習う生徒さん全員がしていたことです。

これで往復が出来るようになったら、次ページに黒鍵をひとつずつずらして行くものがあります。

123454321と5本の指を使います。歌に合わせ3周半でワンセット。
この形で黒鍵ひとつずつ外側にずらしていきます。両手がどんどん離れて行くのです。
これはどの生徒さんも結構面白がってくれます。レガートの手の動きを身に付けるために毎回レッスンのはじめに弾いてもらっていました。


゚・*:.。. ☆☆.。.:*・゜゚


スーパーボールを転がすのは、同じ楽器店で教えている先生から教わりました。

目的は音を作り出すための指先、ということでしたが、私の場合は単純に生徒さんが何番の指を動かしているかを自覚してもらうためです。


自分がどの指を動かしているかわからない生徒さんはいるものです。

自分が動かしているつもりの指と実際が一致しないので、話が通じないことがあります。

自分はちゃんとやっていると思っていて私に注意されるので、納得のいかない顔をします。

手のボディーイメージのことを書いた記事です。
宜しければ参考になさってください。
「どの指を使っているかがよく分からない」子供(第12号) - おとのくに♪♪

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