おとのくに♪♪

生徒さんのピアノレッスンで感じたこと、考えたこと、コンサートの感想などポツポツ綴っています。

内田光子さんドビュシーエチュードを語る

2021年01月04日 | コンサート情報
ピアニストの内田光子さんが、ドビュッシーのエチュードについてチャキチャキお話しされています。

内田さんと言えば、深い洞察力と圧倒的な集中力で一瞬の隙さえないような演奏をされます。

そんな内田さんが、こういうところがたいへんと言うお話をされていると同時に、作曲家へのリスペクトも感じられ、面白く拝見しました。



内田光子さんを知ったのは全くの偶然でした。

学生の頃、NHKの音楽番組を観覧に行った時のゲストが内田さんでした。38年位前の話です。

全く存じ上げないピアニストでした。
その時に演奏して下さったのがモーツァルトのソナタ。

何番だったか記憶にはありませんが、その音の柔らかさには驚嘆しました。
そして、当時日本人ピアニストと言えばガンガン弾くのが上手な人という風潮があり、それとは全く違う演奏に衝撃を受けました。

本当にそこで弾いていらっしゃるのかと思うくらい、なんのガタつきもなく、滑らかに柔らかに音楽は流れ、魔法でも使っているかのようでした。こんなピアノ演奏があるんだと初めて知りました。

しかしその後、内田さんの演奏には出会えずにいました。
海外に住んでいらっしゃるので、来日されることが少なかったのだと思います。

それから25年位経って、海外で内田さんの演奏を聴きました。
シェーンベルクとベートーヴェンでした。

内田さんの演奏は気楽に楽しむものではありませんが、脳が目覚める感じが心地良かったりします。


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