練習を見て下さるお母様方が悩むことの代表が、
「ケンカになる」
だと思います。
弾けるようにしようと練習を見てあげると、お子さんと喧嘩になってしまうのです。
「こうでしょ」と言うと
「ちがう」とお子さんが怒って言うことを聞かない。
反発するのでどうしたら良いかわからないと、相談を受けることが度々あります。
特に女の子は年長さんから小1くらいまではそのような調子が続きます。もちろん全員ではありませんが、比較的よく聞く話です。
私は特効薬は持ち合わせておりませんので、「そばで聴いて見守ってあげて下さい」「困った時には助けてあげて下さい」「一緒に覚えるようにしてみてください」など、
きっとお母様方には「もうやってるわ」という返答しかできていないと思います。
でも、このお母様方の奮闘は決して無駄ではありません。
お子さんたちは「口出しされる前に自分で何とかしよう」と考えるようになるのか、気付けば小2くらいで自分の力で宿題の曲をどうにか形にしてくるようになります。
レッスンで私が話したことも自分で覚えようとし、後回しにする癖が付きにくくなるように思います。
こうなってくれるとレッスンもスムーズに運びます。
ところが、バトルせず放置されて小学1~2年を過ごすと、小5になっても自分で何とかしようという気持ちは育っておらず、いつも教えてくれるのを待つタイプになるように思います。
誰かが何とかしてくれるという感覚なのか、その場で自分が覚えなければとは思えないようで、結局自分の責任を自分で持つ力は育っていないように思えます。
親子関係は色々ありますが、お母様方が悩むお子様とのバトルは決して悪いことではないと思います。
悩んだ分お子さんは成長してくれます。
真剣に考えてくれていることは伝わっているのだと思います。
親御さんは我慢強くあれです。そしてすぐに決断を下さず、見守ること。