おとのくに♪♪

生徒さんのピアノレッスンで感じたこと、考えたこと、コンサートの感想などポツポツ綴っています。

フォルマシオン・ミュジカル Faisons de la musique en F.M.vol.3

2016年08月01日 | フォルマシオン・ミュジカル
愛用している「Faisons de la musique en F.M.」の第3巻が6月に発刊されました。

早速入手し6月末から使い始めています。

オリジナル曲が増えております。
特にリズム打ちに多くそれは見受けられます。

そして、曲も長くなっております。
1ページど~んとあります。

音の跳躍が大きいもの
音部記号が途中から変わるもの
臨時記号が頻繁に現れ音程が取りにくいもの
調号が多いもの
1段譜に2声体で記譜されているもの
重音や和音が多いもの
ポリフォニーのもの

など、内容はこれまでより少し難しくなっております。

リズム打ちでは、それらを読みながら、または聴きながらその音楽とは全く異なるリズムを叩きます。

読む練習ではポリフォニーの課題が5題はあります。
これは大変助かります。

             

ポリフォニーの譜面に慣れていないと縦に音を合わせる習慣がついてしまい、横に声部を分けて見る目が育たないことがあります。
子供の頃にピアノの経験がある大人の生徒さんで、よくわからずにぼんやりと弾いている部分にありがちなのがこのポリフォニックな表記の部分です。

声部が横に分かれているものを自分の目で分けて見ることができない。
声部ごとに私が弾いてみたりご本人に弾いていただいても、何をしているかわからない、次にどの音を弾いたら良いかわからないといったことが見受けられます。

私はできる限りJ.B.バッハの「インヴェンション&シンフォニア」は子供たちに全曲弾いてもらうようにしています。
エチュードは無理にやらないことも少なくありませんが、バッハだけは別です。

どんな作曲家も部分的にポリフォニックな部分はあり、それを理解することができるかできないかでレパートリーの幅が
全く異なります。

しかし、インヴェンションやシンフォニアはある程度進みませんと使えません。
それ以前の生徒さんには、私はハンガリーの作曲家の作品を使うことがよくあります。
初級の生徒さんでも弾けるものが探すと見つかります。

輸入盤ですが、ショット社の「VON BARTOK BIS STRAWINSKY」は短い曲が多いので何曲か生徒に弾いてもらっています。
バルトーク「こどものために第1巻」もインヴェンションに入る前に使っています。
細かく記譜されたアーティキュレーションも良い練習になります。
ヤマハの「現代ハンガリーやさしいピアノ曲集3」には発表会で生徒に薦めているお気に入りの曲があります。
ポリフォニーは易しくはありませんので趣味の生徒さんには遠ざけてしまうことがあるかもしれません。
しかし、フォルマシオン・ミュジカルを使ってポリフォニーの経験をすることで導入のきっかけを作ることができそうです。

最近のピアノテキストはポリフォニーも習い始めから導入されているものがあります。
フォルマシオン・ミュジカルでさらに補強してみようと思っています。

ルモワンヌでのご注文はこちら
Faisons de la musique en F.M. vol.3

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