おとのくに♪♪

生徒さんのピアノレッスンで感じたこと、考えたこと、コンサートの感想などポツポツ綴っています。

フォルマシオン・ミュジカルを始めて思うこと

2016年08月07日 | フォルマシオン・ミュジカル
フォルマシオン・ミュジカルをレッスンに取り入れて4年目を迎えました。

F.M.のないレッスンは今では考えられないほど大切なものとなっています。

生徒たちにどのくらい役に立っているかは真実を知るのが怖くて本人たちにはまだ確かめておりませんが・・・

私は生きた音楽から、聴音、視唱、読譜、リズム打ちといった力が身に付けられれば素晴らしいことだと思いF.M.を始めました。

実際は聴音や視唱に関しては従来の方法の方が手っ取り早く身に付きます。
F.M.はピアノ以外の楽器の音の聴き取りを初めからしますので、聴き取り易さから言うとピアノの音が一番聴き取り易いです。
ピアノで全音や半音は聴き取れても管楽器や声になるとわからないということがよくあります。
習い始めの生徒にそれでも耳が慣れるまでしばらくそのような音を聴かせるべきか、それともピアノの音で訓練した方が良いのか
悩みます。
ピアノの音に慣れて他の楽器の音ではわからない耳になってしまっては惜しいとも思います。

両方をじっくり行うことができれば悩むこともないかと思われますが、私が行っている楽器店の30分レッスンではピアノのレッスンが
メインですのでこればかりに時間を割くことはできません。

F.M.を始める前は生徒たちはピアノの音だけで聴音をしていました。
あとから他の楽器の音を覚えて聴き取ることを始めても生徒は少しずつ聴き取れてきますので、それを考えると習い始めは聴き取り易い楽器の音で音感を身に付ける方法でもよいのかもしれません。


リズム打ちに関してはF.M.の方が機械的になりませんので良いと思います。
ただ、以前はカードを使った両手のリズム打ちを随分してもらっていたのですが、習い始めからF.M.でレッスンをしている生徒はその機会がほぼなくなってしまいました。

左右で異なるアーティキュレーションやフレージングが出てきた時にうまく対応できないでいるのを目にし、これは両手のリズム打ちはやらなければいけないと思いまたやり始めました。

                                                              
F.M.をやって最も良かったと思うことは、生徒たちに色々な曲を聴いてもらう機会ができたことです。
ピアノ曲以外のもの、様々な形態のアンサンブル、ルネサンスから現代までの幅広い作品など通常のピアノのレッスンだけでは
生徒たちに聴いてもらうことができなかったものが数多くあります。

現代曲に合わせてリズムを叩いたり(頻繁に変わる拍子にお互い必死です)、
ピアノ曲以外の譜面を一緒に読んだり・・

生徒は自分の進度にあった楽譜しかお目にかからないことも少なくないと思います。
しかし、F.M.では弾けそうにない現代曲の楽譜も目にすることができます。
管楽器や弦楽器の経験がなくともそれらの楽器のための譜面を見ることができます。

クラシック音楽と言っても様々なものがあることを知るだけでもF.M.の意味があると思います。

それから生徒と会話が増えたことも嬉しいことです。
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