おとのくに♪♪

生徒さんのピアノレッスンで感じたこと、考えたこと、コンサートの感想などポツポツ綴っています。

活きてる!

2021年04月25日 | フォルマシオン・ミュジカル
ラヴェルの「亡き王女のためのパヴァ―ヌ」を弾いている大人の生徒さんがいます。

基本的に、練習はしてこないけれど、ほぼ休むことなく中学2年生から12年位通っています。

こちらの生徒さんにはフォルマシオン・ミュジカルも8年間くらい続けています。
吹奏楽の経験もなく、ピアノ以外の楽器の音は知らない生徒さんでした。

そんな生徒さんに、様々な楽器、時代、様式の曲を200曲は聴いてもらったと思います。
(聴音のテキストが3冊修了していて、それだけで120曲はあります)

今日は冒頭のメロディーをオーケストラでは「なんの楽器で演奏してると思う?」と訊いてみました。

突然そんなこと訊かれても想像もつかないだろうと思い、

「難しい質問だよね」

『ヴァイオリン?』
と答えたので、

「普通に考えたらそう思うよね」
「息で音をこう伸ばす・・。弦楽器ではない」

「音が高くなくて小さくない楽器」とヒントを出しました。

「消去法でいくと、フルート、クラリネット、オーボエ、トランペットはないよね」
「温かみがあって穏やかな音」

『ファゴット?』と答えました。

以前はファゴットなんて知りませんでしたし、音の感じを伝えてこの楽器の名前が出てくるのはその音を知っているからです。

「あ~、惜しい!、それを金管にした感じ」と言いましたら笑っていました。
ヒントが分かりにく過ぎるかと思い、

「ホルン」と、答えを言いました。

驚いたのはその後です。

「じゃ、ホルンの音をイメージしてちょっと弾いてみる?」

と、弾いてもらいましたら本当にその音の感じで演奏するではありませんか!
その前まで音の伸びが足りなかったので、オーケストラの話をしたのです。
音の伸びだけではなく音色まで変化していました。

「いろんな楽器の音、聴いてきた甲斐があったね!」

『ニコニコ』(生徒)

いや~、私は嬉しいです。



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