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「 九州 ・ 沖縄 ぐるっと探訪 」

九州・沖縄・山口を中心としたグスク(城)、灯台、石橋、文化財および近代土木遺産をめぐる。

馬の詩より ・ 「 血の勝利 」   ドゥラメンテ

2015-05-31 16:23:41 | 馬の詩 ・ それぞれ...








「 血の勝利 」   ドゥラメンテ




ドゥラメンテ

父はキングカメハメハ
その父の持つダービーレコードを
コンマ1破る快走は
急逝した母のアドマイヤグルーヴから
祖母のエアグルーヴへ
そして
祖祖母のダイナカールへと継る
血の勝利





第82回 日本ダービーより


馬の詩より ・ 「 ダービー2着 」   サニースワロー

2015-05-31 03:59:41 | 馬の詩 ・ それぞれ...







「 ダービー2着 」  サニースワロー



みんなはボクの事をあまり知らないでしょうネ
メリーナイスは知ってても
サニースワローは知らないってネ

ボクはダービー二着馬なんだ
あの後はあまりパッとしなかったけれど
菊花賞でも人気になったし
ジャパンカップにも出走したんだ
最初は重荷に感じてたけど
今は誇りに思っているんだ
だってダービー二着は本当だから




サニースワロー
父 スイフトスワロー
母 サニーロマン



兄弟子援護 ・ 感動の初優勝 「 照ノ富士 」

2015-05-24 18:53:41 | 馬の詩 ・ それぞれ...














「 感動の初優勝 」  照ノ富士



優勝争いが混沌とし
一時は四敗まで圏内と思われた
大相撲夏場所

三敗で優勝を争う弟弟子

白鵬優勢の下馬評を覆す
この上ない兄弟子の援護射撃に
優勝が決まった瞬間
弟弟子の顔が
笑顔から泣き顔に変わった




平成27年 大相撲夏場所より

馬の詩より ・ 「 勿忘草 」  ミッキークイーン

2015-05-24 18:52:41 | 馬の詩 ・ それぞれ...














「 勿忘草 」  ミッキークイーン



残念桜花賞と言われた 忘れな草賞

忘れな草 別名 ミオソティス
「 私を忘れないで 」 と言わんばかりに
快勝してオークスへ

父 ディープインパクト
母 ミュージカルウェイ

父さん 母さん
あなたの血を燃やした疾走で
私の名前のとおり
樫の女王になりました

この勝利は
あなたの血です
わたしの魂です




第76回 オークスより


馬の詩より ・ 「 白い暴れん坊 」 ゴールドシップ

2015-05-03 17:03:41 | 馬の詩 ・ それぞれ...








 「 白い暴れん坊 」  ゴールドシップ




春の天皇賞は
距離3200メートルの長丁場

スタート前
ゲートインに手こずるイレ込みは
馬の体力を奪い去る

懸念されたスタート後は
最後方からレースを進め
思い切った向こう正面からの追い上げは
自ら流れを変える

一度脚を使った馬はお釣りが少ない
そんな不安な思いとは裏腹に
驚くことに粘りに粘る
内のカレンミロティックを抜き去って
外のフェイムゲームの追い上げを凌いだ

脅威の脚と体力を見せつけた白い怪物は
暴れん坊のゴールドシップ




第151回 天皇賞より


「 溜めて溜めて逃げ切った 」 レッツゴードンキ

2015-04-13 06:07:41 | 馬の詩 ・ それぞれ...







スタートをポンと出て
口を割って掛かり気味に先頭へ
逸る気持ちを抑えて
「 そのまま そのまま 」 という鞍上の思い

『 在る時の倹約は
無い時の辛抱に通じる 』
そんな真理に近いものが
一つの流れに乗じながら

騎手は馬に話しかけながら
馬は騎手のコトバを聞きながら・・・



第75回 桜花賞より



一枚の絵 「 陽 春 」 マルブツブロンド

2015-03-31 04:49:41 | 馬の詩 ・ それぞれ...







日曜日に行われたGⅠ 「 高松宮記念 」
その中京競馬場で
かつて
ゴール寸前に止まった心臓で
ゴール板を駆け抜けた馬がいる

昭和63年3月13日 
中京競馬場の長良川特別で
ゴール後もんどり打って倒れ
急性心不全のため死亡した
マルブツブロンド




馬の詩より ・ 「 ぼくの道 」

2015-01-02 05:00:41 | 馬の詩 ・ それぞれ...






「 ぼくの道 」


ぼくの走る道は
ぼくの道
どうあろうと
こうあろうと
ぼくの道




馬の詩より ・ 「 振り返り 振り返り 」   ウインマーベラス

2015-01-02 04:57:41 | 馬の詩 ・ それぞれ...

「 振り返り 振り返り 」  ウインマーベラス



雪のため日程変更になった
中山大障害
二着でゴールも
不運にも故障を発症し
競走能力を喪失したが
なんとか一命は取りとめた

今まで慣れ親しんだ厩舎を離れ
馬運車へと曳かれて行く

人は その姿を名残惜しむかのように
じっと見つめ
馬は 育ててくれた人たちと
二才から過ごした厩舎を忘れぬよう
振り返り 振り返り
見たことだろう



ウインマーベラス 牡7才
父 サンデーサイレンス
母 ミヤビサクラコ
平成16年1月10日 中山大障害にて
右前浅屈腱不全断裂のため競走能力喪失




大晦日に息子が帰って来たが、
一日だけ家にいて1日の午後には久留米に戻って行った。

その息子がまだ小学生の1年か2年生だったころ、
小倉競輪の正月開催に参加するついでに、
小倉の街で映画を観せるために乗せて行った事がある。

映画館のある場所に降ろして、
車を競輪場へと走らせながらバックミラーを見ると、
手を引かれながら顔は走り去るボクの車を
何度も振り返り振り返り見ていた息子の姿を思い出す。
そのシーンがいつまでもボクの頭の中に残っていた。

その時に温存していた感情を
ウインマーベラスという一頭の馬に置き換えて、
この詩が出来たわけである。


馬の詩より ・ 「 有馬記念を彩った馬たち 」

2014-12-28 05:36:41 | 馬の詩 ・ それぞれ...


第38回 有馬記念優勝馬 トウカイテイオー








トウカイテイオー







第35回 有馬記念優勝馬 オグリキャップ








第33回 有馬記念2着馬 タマモクロス







第36回 有馬記念優勝馬 ダイユウサク







第32回 有馬記念3着馬 ハシケンエルド







第32回 有馬記念5着馬 ミスターブランディ





クリスマスの明かりが灯るころ
中山の馬場に
一年の夢がひた走る
グランプリ有馬記念

ファンの夢を背負って
スターホースが疾走する

今年も
あなたの
そして私の夢が走る



馬の詩より ・ 「 感動の美 」  オグリキャップ

2014-12-28 05:35:41 | 馬の詩 ・ それぞれ...






「 感動の美 」  オグリキャップ



想えば
涙したのは
悲しい馬ばかり

ハマノパレード
キシュウローレル
テンポイント
そして
サクラスターオーと

だけどオグリキャップは違う
いまオグリは
悲しい涙ではなく
感動の涙を誘う

脈打つ感動をボクらに残して
ターフを去る




馬の詩より ・ 「 栗色に光る 」  ハシケンエルド

2014-12-28 05:34:41 | 馬の詩 ・ それぞれ...






「 栗色に光る 」 ハシケンエルド



カシオペア ・ 大原 ・ トパーズと
ステークス戦を3連勝
その余勢をかって
挑戦した有馬記念
GⅠクラスを相手の戦いは
伏兵として扱われたが
直線半ば 一旦先頭に立った
白い帽子のハシケンエルド
黄金色に枯れた芝の上を
大きなストライドで駆けて来る
ゴール前 力尽きた3着も
自分のことのように興奮した

この年の
小倉競馬場のパドックで
一番美しく映った馬の名は
ハシケンエルド




馬の詩より ・ 『 ドルフィン・ドルフィン 』

2014-12-26 04:36:41 | 馬の詩 ・ それぞれ...






今の君は

空を自由に跳ね

自由に風を切り

青い色を自由に操る











君の尾ビレは

ボクら人間が作ったもの

その尾ビレが

多くの人を感動させ

勇気をもたらした












桜島が浮かぶ錦江湾

人々はこの湾を眺め

色んなことを思い描き

夢を繋いで来たことだろう

あの西郷隆盛 も

桐野利秋も

別府晋介 も

今は ドルフィンポートと呼ばれる

この地から ・・・






馬の詩より ・ 「 悲しいね 」   ミホシンザン

2014-12-06 04:57:41 | 馬の詩 ・ それぞれ...

『 悲しいね 』  ミホシンザン



とっても悲しい思いをした事があるんです
あれはそう
人気になった有馬記念でした
ボクは一生懸命に走ったけれど
三着になりました

ゴールインして地下馬道に降りるとき
馬券の束がバ声と共に飛んで来たのです
それがボクの顔に当たったのです
まだ興奮してたので 『 ムッ 』 としました
でもその時 
ボクの背の政人さんが
首スジをポンポンと叩いて
なだめてくれました
そして背から降りるとき
『 ゴメンな! 』 と
一言つぶやいたのです
ボクはそのコトバを聞いて
思わず泣いてしまいました




1988年 第31回 有馬記念より







「 1987年の天皇賞(春)を優勝するなど活躍したミホシンザン号(牡・32歳)は、
12月4日(木)の朝方、病気のため死亡した。
同馬は、北海道浦河郡浦河町西幌別の谷川牧場にて繋養され余生を送っていた。 」

そんな新聞の記事を見て愕然とした。
ミホシンザンの菊花賞を見たのは、観音寺競輪場で、
そして春の天皇賞を見たのは岸和田競輪場だった。
特に菊花賞は大好きなスダホークが2着だったので、よく覚えている。
それに、あの観音寺開催で優勝したので忘れられない菊花賞となった。
春の天皇賞はミホシンザンがわずかな差でゴールし、
2着に入ったニシノライデンは直線斜行で失格となった。
奇しくもボクも2着で失格の対象となったが、セーフだったから、
より鮮明に憶えている。

そして詩になった有馬記念は、ダイナガリバーの3着だった。
あの時の1番枠だった柴田政人騎手の白いヘルメットが凄く印象に残っている。


ミホシンザン号

◆ 生年月日 : 1982年4月16日
◆ 毛 色 : 鹿毛
◆ 血 統 :
父 シンザン
母 ナポリジヨオー

◆ 競走成績 : 16戦9勝
◆ 主な勝鞍 :
1985年 スプリングステークス(GII)
  皐月賞(GI)
  京都新聞杯(GII)
  菊花賞(GI)
1987年 アメリカジョッキークラブカップ(GII)
  日経賞(GII)
  天皇賞(春)(GI)


◆ 馬 主 : 堤 勘時
◆ 調教師 : 田中 朋次郎

馬の詩より ・ 「 17年と149日 」   酒井 学 と トーホウジャッカル

2014-10-26 16:46:41 | 馬の詩 ・ それぞれ...







「 17年と149日 」  酒井 学 と トーホウジャッカル



その男は17年かかり
その馬は149日だった・・・

その馬が生れたのは
3月11日 東日本大震災の夜
不安な中での出産は
その後も試練を与え
ワンアンドオンリーが勝った
ダービー前日の遅いデビューだった

あれから149日
その背にはデビュー17年目にして
初めて菊の舞台で手綱を執る酒井 学
尾花栗毛を輝かせた馬の
17年目の夢を乗せた
149日目の快走が呼び込んだ
デビュー最速の菊花賞制覇




トーホウジャッカル 牡3歳
父 スペシャルウィーク
母 トーホウガイア

第75回 菊花賞より