大舛原 ( ホーシ ) にある東新里村遺跡の西端、
イシャーグチの道沿い ( 東側 ) にあるハナックンガー ( 花城井戸 ) は、
島で最も古い井戸である。
井戸の傍には 「 はなすく井戸 」 と記された石碑が建てられており、
そしてその前には丸いサンゴ石をくり抜いた香炉が置かれている。
島建てに関わる重要なウリカー ( 降り井戸 ) で、
この井戸を中心に新里村は栄えたと言われており、
伝承では、昔、花城村の創始者・タガニドゥンの氏子の娘が新里村に嫁だが、
村に井戸がないため里に戻ってきた。
事情を知ったタガニドゥンは新里村で井戸を掘り、嫁いだ娘の記念として与えた。
新里村の井戸だが、花城村の人が掘ったためハナックンガーと呼ばれるようになった。