フランスに揺られながら DANS LE HAMAC DE FRANCE

フランス的なものから呼び覚まされることを観察するブログ

J'OBSERVE DONC JE SUIS

外国語上達法

2005-04-07 20:13:50 | フランス語学習

最近、フランス語を勉強しようという感覚がなくなってきている。外国語の学習法にはもともと興味はないのだが、先日、本屋で岩波新書「外国語上達法」(千野栄一著)を見つけ読み始めると、書いてあることが自分の考えと余りにも一致しているので、あっという間に読み終える。覚えているところを要約すると、読み書き話ができるようになるには3-5年かかる、何のために勉強するのかをはっきりさせること。時に10-20という多くの言葉ができるという人がいるが、ほとんどの人は文法構造がわかり、辞書を使って対処できる程度で、簡単な会話を交わすくらいだろう。一般的には不可能だと考えた方がよく、あるレベルを維持していくために相当な時間と努力が要求され、それが目的化してしまう危険がある。しかもそれに見合ったものは得られないのではないかという。英語とあと一つくらいをしっかり(!)身に付けるだけで十分だろうという(それも難しいのだが)。一つの言葉をマスターしていると、次の言葉の習得は、その過程を想像することができるのでより容易になる、などなど。

結局のところ、外国語習得の近道はない。私の場合は、自らを赤子にして聞くことから始めた。わからなくても気にせずに、とにかく4年間を自分に与えた。最初の年に文法書も買ったが、全く読む気にもならず(「楽しむために始めたのだ!」)。名詞、形容詞の性などどうやって覚えるのか、さらに動詞の変化までも。ただ、一番最初の出会いとなった例のカセット (avril 2002) を聞いていると、言葉の並びや語尾変化に特徴があることには気づいてきた。しかしそれを使うことはなかなかできない。ある程度認識はできるが、自分の口がうまく動かずもどかしい思いの繰り返し。仏検3級が終わった頃、その上の対策本に目を通した時、どうしてこれがわかるようになるのか不思議でしかたなかったが、浴び続けていると何となくわかるようになってきた。そういう意味で、最初にある期間を決め、焦らずにフランス的なるものに触れ続けるというやり方は自分には合っていたようだ。これからも地道な触れ合いが必要になりそうだ。

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