規制緩和の前は、2万6千人の利用に過ぎなかったのが、
600万人の利用とは、急成長の代表みたいな分野といえる。
かつての寝台特急「北陸」や「能登」が消えたことの原因でもある。
便利の追及は良い。だが競争のあまりに「危険」が表に顔を
出すようでは規制緩和の精神が泣く。
関越自動車の大惨事は、競争激化のウラを明らかにする
キッカケとなった。
規制緩和の行き過ぎは、何も夜間高速バスの世界に
留まらないだろう。
道路の補修工事は年中行事化されているが、車載違犯の
大型トラックの横行がなければ、これほど道路は痛まない。
軽四輪者に家族を乗せた、すぐ傍を大型トラックや二両連結の
トレーラーが走る姿を、オカシイと思わない国交省の役人の神経が、
どうかしている。
事故が起きたら、軽四輪の一家が犠牲になると、子どもでも
分かる理屈だ。
陸援隊と称する、孫受けのバス会社は、経営が苦しかったから、
日雇いの慣れないオトコに、経験の無い道路を一人で運転させた。
事故は起きるべくして起きた。居眠り運転で、道路脇の壁に
突っ込んで行った運転手を擁護するわけではない。
寝台特急を無くしてまで、夜間高速バス路線を、600万人
利用の格安旅行に成長させる必要があったのか。それを行政に
聞きたいのである。
陸援隊か。地下で中岡慎太郎が泣いているだろう。
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