作家 小林真一のブログ パパゲーノの華麗な生活

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【 諏訪大社の御柱祭 】

2010-04-09 17:39:00 | 02 華麗な生活

毎週三度の透析にも、良いこともある。
今日も透析中に、諏訪大社の御柱祭の核とも
いうべき木落としの行事が、テレビで中継された。

勇壮なものである。最大斜度35度の急坂を、
人力だけで百メーターばかりの距離を、一気に
滑り落とすのだが、太い樅の木の丸太の上に、
氏子の大勢が乗って、共に滑り落ちる様は、
豪快とも表現できる。

なかなか丸太の上に留まることは難しそうで、
おそらく全員が丸太から落ちるものと思われる。
あれは、下手に下敷きにでもなったら、即死は
免れないであろう。

日本の神話によれば、オオクニヌシが治めていた
日本を、高天原から見出したアマテラスが、あの
場所こそは我が皇統の収めるべきところと、
武神タケミカヅチを使者として遣わす。

国を譲れとの交渉だが、オオクニヌシは自分の
独断では決められぬと、先ず長男のコトシロヌシ
に相談をする。

コトシロヌシは、他ならぬアマテラスの思し召し
ゆえと、従うが海岸に出て身体を逆さに貫く
自殺をする。
(本心では、よほど悔しかったのだと思う)

そこへ弟のタケミナカタが帰って来て、
オオクニヌシから国譲りの話を聞いて激怒する。

タケミナカタとの戦いになるが、タケミカズチの
方が断然強い。タメミナカタは逃げ出して、
諏訪湖まで来たが、タケミカズチに
取り押さえられ、この湖から一歩も出ぬ条件で
命を許される。

諏訪大社はすなわちタケミナカタを祭神とする
ところであり、出雲とは今の島根県を指すの
ではなく、もっと広大な土地をオオクニヌシが
統治していて、その東端に当たるのが諏訪湖
であることを示唆していると思われる。

この行事は、地元では余程有名なものと思われ、
観客が一万人では聞かぬだろうと、
中継アナウンサーが叫んでいた。

戦国時代の、この地区の領主は諏訪氏である。
武田信玄によって滅ぼされ、娘が戦利品として、
信玄の妾とされる。彼女が生んだ子が、長じて
武田勝頼となるが、戦国大名の中でも、最も
哀れな最期をとげる。

滅ぼした織田信長も、同じ年の6月に、
明智光秀の謀反により、本能寺で不本意な
死を迎えることになる。
 


                 パパゲーノ

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