作家 小林真一のブログ パパゲーノの華麗な生活

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【 ウイーン時代は 】

2006-12-31 11:50:00 | 02 華麗な生活


パパゲーノを名乗り、いっぱし聞きかじりを
語るから、流石は音楽の都ウイーンに居た人
と言われがちだが、その実ウイーン滞在時に
コンセルヘボウやシュタットオパに足を運び
生の音楽に接した機会など十指に余る程度。

それくらいの会社人間だった。今は元旦にやる
ようになったニューイヤーコンサートだが、
当時あれはジルベスター(大晦日)の催しで、
ウイーンフイルのコンサートマスターが、タクト
ならぬバイオリンを奏でつつ指揮をする。
本来のヨハン・シュトラウスの指揮法に従うもの
で、ボクが居たころはボスコフスキーの指揮と
決まったものだった。

せっかくウイーンに住んでいるんだから、一度
ぐらいは行けば良かったし、当時はチケットの
入手もそれほど困難じゃなかった。

ウイーンの冬は半端じゃない。底冷えのする寒さ
から南欧に逃げ出すのがベターな選択と、それで
生の演奏に接したことがない。

伝統のジルベスター・コンサートが、元旦に変る
原因は日本にある。NHKが大金を出して世界中
といっても、特に日本時間に合わせて、今の姿に
なったのです。

ボスコフスキーは追いやられ、先ずカラヤンが登場
し「来年は誰の指揮」との話題が新たに生まれたと
いう次第。

昨今マンネリの気配濃厚。シュトラウスの世界から
の逸脱があっても良いのじゃないでしょうか。


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