作家 小林真一のブログ パパゲーノの華麗な生活

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【 日本人だけが抱く「国連」幻想 】

2012-09-28 09:21:33 | 02 華麗な生活

国連のNY本部総会で、中国の楊外相が日本を敗戦国と
演説したことで、今頃と驚いた日本人が多いと思うが、
「国連」という国際組織は、対独・日戦争「連合国」を指し、
だから今でもドイツと日本は、国連の「敵国条項」から外されて
いない。

ドイツと日本に、不埒なことが見えたら、容赦なく叩いて良い。
というのが「連合国」の意思として、未だに生きているのである。

野田の国連演説は、だから中国の怒りに油を注ぐ結果となった。
日本は紛うことなき、敗戦国なのである。
敗戦国が、戦勝国に何を言うかと、いきり立つのは不思議ではない。

いま日本人は、何の不思議も感じることなく、中国共産党が一党で
独裁する、中国大陸を指して「中国」と呼んでいる。

世界の中でも稀有な国が日本なのである。

日本は確かに戦争を行なった。
戦った相手は蒋介石が率いた、「中華民国」であった。
間違っても「中華人民共和国」ではなかった。

対独の欧州に於ける対戦を第二次世界大戦と呼び、
対独戦の主力国が、英米仏ソの四ヶ国で、
日本が戦ったのは、アジアから南太平洋に拡大した地域。
それを大東亜戦争と日本は呼んだ。
アメリカをも敵にして、戦争名は太平洋戦争と変わったが、
日本は第二次世界大戦に参加した訳ではない。

ソ連は日本の敗戦を確認してから、いわゆる北方領土に一方的に
攻め込んで来ただけである。

大東亜戦争で、英仏蘭の諸国は、アジアに於ける植民地を失った。
介抱されたアジア諸国は、心中で日本を評価している。

蒙古に居た、「中国共産党」は、日本と戦った当面の敵ではない。
彼等は日本に、結果として勝った「中華民国」を、日本の敗戦後の
内戦で勝って、「中華民国」を台湾に追いやっただけの存在。

あまり大きな顔をして、日本を敗戦国、自らを戦勝国と威張るのは
明らかな言いすぎだと思うのが、戦争を知っている日本人の感想だ。

だが冒頭に述べたように、「国連」とは「連合国」の事で、
国際連合という和訳は、外務省の苦し紛れの造語に過ぎない。

北方領土にしても、あの地域は日本が敗戦を受け入れる条件として
手放した事実はあるが、管理者は「戦勝国連合」であって、
ソ連が我が者にして良い道理はない。

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