ギリシャ神話に、フェニキアの王女エウロパという美女が出てくる。
神々の王、ゼウスは美女ハンターとして名を馳せており、
一頭の純白な牡牛に姿を変えて、エウロパの前に現れる。
エウロパが牡牛になつき、その背に乗った途端、牡牛は疾走し、
クレタ島までエウロパを連れ去り求婚した。いったい何人目の事か。
ヨーロッパの語源は、ここに始まるとされている。
ギリシャに始まった、ヨーロッパ文明は、やがて神話の舞台をローマに
替えるが、そこでもまだ多くの神々が存在している。
ユダヤ教徒のキリストを、神の子として信仰し、一神教に替えた不思議さ
と、単一通貨ユーロを持った現実とに、共通の何かがある。
本来多神教で、神々が自由奔放に振る舞っていたギリシャと、
同じく多くの神々が自由を享受していたイタリアが、共に小党分立で、
政権がまとまらない事に、神話時代の多くの神々の存在があると
考えるのは、考え過ぎなのだろうか。
一神教の世界は住みにくい。神に見捨てられたら、救い手が居ない。
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