作家 小林真一のブログ パパゲーノの華麗な生活

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【 大震災の笑えない悲劇 】

2011-01-20 10:29:00 | 02 華麗な生活

神戸沖の六甲アイランドには二つの
ファッションと名が付くビルがあります。
だから始めて来て、まごつく人も多い。

その中のひとつ、ファッションマートで
イタリアのアパレル展示会が、震災当日
から開かれる予定がありました。

イタリア側のメンバーは島内のホテル、
神戸ベイシェラトンに宿泊中だった。
ホテルは揺れただけで倒壊も火災も
起きなかったが、スプリンクラーが起動した
ために、震災で目を覚ましたイタリア人たちは
全員頭から水を浴びてびしょ濡れになった。

全部で何人いたか聞き忘れましたが、ホテル
がそんな状態で、もちろん食事も出来ない。
震えながら全員で、展示会会場がある
ファッションマートに援けを求めに行った。

イタリアも地震国だが、誰も体験したことがない
日本でも記録の外の震度7強(この時に出来た)
への対応なんか、何もできない。

神戸ベイシェラトンに何人の宿泊者がいたか
それも聞いちゃいないが、それから復旧までの
約二年間。従業員の全員解雇される羽目に。

異国でそんな目にあったイタリア人も可哀想。
水も出ないしガスも使えない。
ペットボトルの水を電熱器で沸かし、熱い紅茶
を飲ましたそうです。

この人工島には外人用のマンションもあったし
外人用の学校も二校もあった。
四国・九州行きのフェリー乗り場も全滅した。

外資系の会社が集まって小型の遊覧船を手配。
全員が大阪港へと逃げた。
帰国したままで二度と帰って来ない人も多い。

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