作家 小林真一のブログ パパゲーノの華麗な生活

歴史・エッセイ・小説・時事ニュース・・・なんでもござれのブログです。どうぞよろしく。

【 福祉で経済成長とは 】

2010-06-25 08:55:15 | 08 腰痛治療日記

名誉な話じゃないが、ボクは去年五月に、
数年来患っていた腰部の痛みを取るべく、
脊柱管狭窄症の手術を受けた。

手術はうまくいったのだが、経過が悪かった。
六月中は、、まだ筋肉が残っていたから
歩行にさしたる障害は無かった。
七月に入ると、自分で歩く能力も消えた。


どこで情報を得たのか、福祉業者を名乗る
者が現れて、次々と高価な品を運びこんできた。
トイレにも風呂にも手すりが取り付けられた。

高いじゃないかと文句を付けたら、なんと
要介護何級かに認定されたから、代金は
不要なのだと言う。

誰が支払うのかじゃなく、異常に高値の品々に
文句をつけたのに、意味が分かっていない。
どこかから支払いがあるから、高くても構わな
いという神経に耐えられなかった。

ボクの衰えた体調は、十月ごろから回復に
向かったから、福祉業者が持ちこんだ品々も
要らなくなった。
次々に不要な物を返した。

ボクは慢性腎不全で、そんな状態でも透析に
通う必要がある。
福祉業者は、介護タクシーなる、軽四輪に
車椅子ごと乗り入れる、珍妙な代物を乗り
付けてきて、送迎すると言った。

当時は最悪の状態で、モノを言うのも苦労
だったから、言いたい文句も、言語障害で
言えなかった。

それを良いことに、福祉業者はクッションが
悪くガタガタの軽四輪で、十数度ボクを運んで、
一回あたり三千円以上の代金を取った。
その代金も、要介護何級かの判定で、どこか
から支払があるようであった。

ボクは毎回ガタガタ揺れる、軽四輪に手術跡
の痛みに耐えながら、ただ我慢していた。

言語機能が回復したから、タクシー業者に
電話で交渉し、福祉業者が送迎に来るのを
断った。

ホンモノのタクシーの乗り心地が如何に良い
ものかを改めて思い知った。代金も三分の二
を下回った。

福祉の業界は、何段階もの下請け孫受け
組織で構成されている。どこが福祉のカネの
出所か知らぬが、何層かのピンハネ組織に
なっていることには間違いない。

福祉を充実することで、景気を良くすると
威張って言う首相が居るが、どこまで福祉
業界の面妖な構造を知っての発言なのか。

あれはピンハネの連中が、障害者にたかる
構造で、障害者に直接カネを渡す方が、
はるかに合法だと言えるだろう。

福祉の美名に覆われた実態は、相当に
腐っている。


                 パパゲーノ

ブログランキング・にほんブログ村へ  Banner_04_3 ←クリックお願いします。


                      「華麗な生活」目次へ≫ 

                                   総目次≫


最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
自分は椎間板...で手術を三回。要介護 1です... (小林悦男)
2011-06-18 16:09:56
自分は椎間板...で手術を三回。要介護 1です。手摺りは付けましたが一割の負担でした。他は何のサービスも受ける心算は有りません。杖も苦手です。PVの病は徐々に進んでいますが気にしていては愉しく無いので歩いたり好きな自転車で風と戯れて居ます。医者は飯田橋の厚生年金病院です。26日のoff会に参加予定です。(どん・ビジ)
返信する

コメントを投稿