【 粉モンというけれど 】

昼食に会社の女子社員二人に付き合ってもらい
およそ十年ぶりかの「お好み焼き」を食べた。

やたらに刻みキャベツが多い代物で、あれっ？
粉モンの代表に粉が入っていたっけ？とクビを
傾げながら、何となく納得がいかない。結構な
有名チェーン店なんだけど。

会社に戻って、コーヒータイムになってからも、
まだ納得がいかない。あれは蒸しキャベツと
言う名の別種の食べものじゃなかったか。

それこそ十年も前に、深川散策と洒落こんだ
ことがあった。月島まで足を伸ばしもんじゃ焼
を食べたが、その昔ＮＨＫテレビドラマで見た
美味しそうなモノとは同種とは思えなかった。

そういえば大阪の北新地に、旨いお好み焼
を食べさせる店があり、お婆さんが経営して
いたが、最後にはビルを建てるに至ったが、
あの店は旨いには旨いがお勘定の方も、
慣れないとビックリ。旨かったはずだ。

御堂筋を隔てて、信号を渡ればそこが北新地。
とんでもない所に事務所を構えていたもんだ。
家賃も高かったが、それ以上に付き合いの金
が高く付いた。元の会社から大勢が見物に
やって来たから、見栄で高いクラブに案内して
いたのだった。あの頃はまだ四十歳台だった。

    　←　　応援クリックお願いします　　 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「華麗な生活」目次へ≫

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　総目次へ≫