一昨日のNHKで、特殊潜航艇の乗員のうち、ひとり負傷して
米軍の捕虜になった、九軍神の仲間で生き残った人物を
主人公にしたドラマがあった。
酒巻少尉という名前には記憶があった。東條英機が陸軍大
臣の時に「戦陣訓」を発表して「生きて虜囚の辱めを受くることなかれ」
と、ウイーン条約を否定することを言い、サイパン
や沖縄で、戦陣訓は戦地の民間人にも適用すると言ったが
ために、多くの婦女子までが巻き込まれて生命を落とす結果
となった。
東條だけは戦犯で処刑されても仕方がない。
NHKのドラマはいまいちだったが、「戦陣訓」が幅を利かせて
いた時代に、米軍の捕虜第一号になった将校の悲哀は充分
に現れていた。
当時の日本人は、殆どウィーン条約を知らなかった。
知っていたなら、沖縄辺りで軍部に巻きこまれて、犠牲に
なった民間人がもっと少なくてすんだであろう。
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