ロアナプラ鎮守府
基本ギャグなSSですが。
ロアナプラの字があることが察せられるように暴力こそ正義であり、
酒、暴力、ドラックなんでもありの「ようこそこの狂った鎮守府へ!」な話です。
グロシーンがかなりある上に世界観が崩壊しまくなSSなので、読む人を非常に選びます。
それでもギャクとして楽しめる!という人にはおススメです。
鳳翔さんは強い。この鎮守府にしては珍しく
あまり戦いを好まないけど、戦うとクッソ強い。もうほんと、ドチャクソ強い。
鳳翔さんが使役する霊──鳳翔さん曰く頼んで力を貸してもらってるだけらしいけど──は向こうからは干渉出来るが、此方からは干渉する事が出来ない。
つまりは、向こうの攻撃は防御不可で、こっちの攻撃は通らないということだ。強い。
それに軽空母達は、鳳翔さん──ついでに僕も──を絶対の神として崇めている。
だから鳳翔さんと敵対すれば、軽空母全員と敵対する事になる。
この鎮守府の賭け事を運営している隼鷹を敵に回す事を喜ぶ艦娘は、残念ながらほとんどいない。
まあそんなわけで、鳳翔さんにたてつく者は少ない。精々他の筆頭と、旗艦くらいのものだろう。
その筆頭達も、互角に戦えるというだけで勝てるかどうかは分からない。
結局のところ、僕の事を旦那様と呼ぶのはおーけー。直接触れるのはえぬじーとなったらしい。この鎮守府では、力こそ正義だ。
「ん〜〜! 今日の仕事終わり!」
「お疲れ様でした」
コトリと、鳳翔さんが僕のバカデカイ机に湯呑みを置いた。
湯気がたってるけど、いつの間にお茶を淹れたんだろう。ずっと僕の後ろにいたはずだけど……
いつも気になるんだけど、結局いつも聞きはしない。怖いからね。
「……少し、散歩にでも行こうか」
「それでしたら、宴会にご参加されてはいかがでしょうか?
今日は空母筆頭、赤城さん主催の宴会が行われているはずです」
「宴会かぁ、宴会かぁ……」
正直、宴会に参加するのはちょっと遠慮したい。
それは別に、大学生の頃無理矢理飲まされて死にかけたとか、宴会芸を強要されて嫌な目にあったとか、そういったわけじゃあ無い。
この鎮守府で行われる宴会には、宴会芸がつきものだ。
“アタリ”の宴会芸を引けば、実はかなり楽しい。
良くも悪くも、この鎮守府にいる艦娘達はその能力がぶっ飛んでる。
例えば那智の、装填数が六発の拳銃で、
空中に投げた空き缶を下に落ちるまでにリロードしながら百回射抜く宴会芸は、見ていてとても楽しかった。
他にも島風の超高速での移動による分身を利用した一人演劇、
不知火の絶望と希望を謳った詩の朗読、愛宕の豊乳、どれもこれも他ではちょっと目に出来ない。
だけどその一方で、“ハズレ”を引いたときは悲惨だ。
例えば瑞鶴の超回復をいかした自身の腸での縄跳び、
金剛のTNT爆薬わんこ蕎麦、夕立の深海棲艦踊り食い、龍驤のまな板、どれもこれも他ではちょっと目に出来ない。したく無い。
まあでも、鳳翔さんが提案してくれたんだし、折角だから行こうかな。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます