二次元が好きだ!!

SSなどの二次創作作品の連載、気に入ったSSの紹介をします。
現在ストパン憑依物「ヴァルハラの乙女」を連載中。

おススメSS 「だぜっ娘奮闘記!」

2010-07-29 04:55:41 | おススメSS
東方シリーズの魔理沙憑依物SS

だぜっ娘奮闘記!


未だチラ裏であるがSSの1話あたりの長さは結構ながく、
物語の内容も旗男こと上条よろしく色々立てており、読みやすいこともあり今後も期待・・・。
と言いたい所ですが、残念ながら2012年以降の更新がありません。


「霊夢、見てくれ、茶柱だぜ!」

「あら、よかったわね」

興味がなさそうにしながら、霊夢は空を見上げてお茶を飲み、ほうっと息をついていた。
今日のこれからを思うと、こういう縁起物が何となく嬉しい。

「あれ、でもこの湯呑、霊夢のじゃないか?」

「っえ、ああ、間違えてそっち渡しちゃったのね! でも良いじゃない別に! 変わらないわよ!」

まあ、いいか。
霊夢が気にしないんなら、別に気にすることないし。
少し一服して、靴を脱いで、縁側から家の中に入る。
霊夢の横を通り過ぎ、中途半端に近代化されている台所に向かう。
霊夢の家には、少し前に香霖から譲ってもらった電子ジャーがある。
電気で動くのでなく、霊力や魔力で動くように改造されているけど。
米はそれで炊くんだけど、冷蔵庫はなく、ガスも無い。
それでも随分便利だろうけど。

「今日は夕方来れないから、一人で食っててくれ」

「え、どうして?」

「ちょっと用事で、遠くに出かけるからな」

薪を入れ、魔法の炎で火を入れる。
鍋に水をいれて火にかけておく。

「出かけるって、どこ行くのよ?」

「えーっと、妖怪の山の方にな」

「また仕事?」

「おう。あれ、お味噌が少なくなってるじゃないか」

「あら、嫌ね」

「明日買ってくるぜ」

魔法を使って手早くご飯を作りながら、霊夢と会話する。
こういう簡単で便利な魔法ばっかり覚えるから、いつの間にか文に「一家に1人は欲しい魔法使い」なんて記事にされた事を思い出す。

「たまにはお肉が食べたいわ」

「贅沢言うなよ。高いんだぜ?」

霊夢の神社にお賽銭が入ることはないし、私が稼いだお金も研究とかですぐ無くなるから食事は質素だ。
たまに霊夢が妖怪退治の仕事を請けた時だけ、少し贅沢するけど。

「でも魔理沙のご飯は美味しいから、大好きよ」

「明日は霊夢の番な」

どちらも和食しか作れないけど、何となく味が2人とも違う。
私は霊夢のご飯が好きで、霊夢は私のご飯が好きだって言う。
多分、どちらも心の底では相手に食事当番を押し付けて楽したいから、そう言ってるんだけど。

「……ここに住めばいいじゃない」

「え、なんか言ったか?」

「……別に」

「夜の分も作ってあるから、ちゃんと自分であっためて食べろよ?」

「うん」

しばらく黙々とご飯を作り、ようやくできたので縁側の霊夢を呼ぶ。
ご飯とお味噌汁をよそい、焼いた魚と漬物を卓袱台に並べる。
お茶は霊夢が淹れてくれるから、他の事は私がやる。

「いただきます」

「はい、いただきます」

随分昔から、ずっと慣れ親しんできた食事風景。
これから異変が次々に起こって、宴会とかも増えてきて、こうして2人でご飯を食べる機会とかも減ってくるんだろうなぁ。
楽しみでもあり、少し寂しくもある。
腹ごしらえが済んだら、さっさと太陽の畑に向かうとしよう。



自分はこのあたりの情景が凄く好きでした。
再開はよ!






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