ギルドのチートな受付嬢
9月末販売予定のラノベです。
神様にチートし放題の転生を持ちかけられ、同意したが、
間違えてTSエルフにされた上に剣と魔法の世界で転生したが親に捨てられ、
止む得ず、ギルド支部で受付嬢として働く日常ほのぼのな話です。
戦闘とか恋愛とかそうした盛り上がり要素は少ないですが、
日常ほのぼのが好きな方はぜひどうぞ。
今の私はイリア・シュルツ。
家畜みたいに他人のために働かされた平凡男子、秋野友昭じゃない。
生まれてから、私は違和感と戦いながら必死に生きてきた。
何故必死だったか。
女の子の体に慣れなかったから? ちがう。そこは結構すぐ慣れた。というか子供にはほとんど違いなんかない。
両親が私を恐れて育児放棄したからだ。
襲ってきた人間を撃退したのに、逆に追い払われるとは思わなかった。
もうエルフなんか頼らない。しかもエルフの里って森の中だから、虫がそこらじゅうにいるんだよね。
虫は前世でも現世でも大嫌い。
たぶん育児放棄されてなくても出てったと思うわ。
で、次に生きる場所を探さなきゃいけなかったんだけど、最低条件として安心・安全という2つの柱があった。
魔物をなぎ倒し、犯罪者のほうの盗賊をぶっ飛ばしながら世界を安息の地を求めて彷徨った5年間は黒歴史。
チート能力を抑えるのに二年もかかってしまったのが最大の原因。もう何も殺したくありません。
最終的に行き着いたのはリュネヴィルのギルド支部だった。
リュネヴィルがあるロンドヴィル王国は凶悪な魔物の生活圏は人の生活圏から遠いし、種族同士のいがみ合いも少なくて、他国との関係も悪くない。
ギルド支部は強盗に襲われる心配もないし、住み込みもできるうえに給料も悪くない。
すぐに支部長に相談して雇ってもらえたところまでは良かった。
問題は、気に入られようと思ってスキル全開で作った料理だった。
これでギルド支部は大繁盛。