パレード (初回限定生産) [DVD] | |
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キングレコード |
「上辺だけの付き合い、それくらいが丁度いい」
都内の2LDKマンションに暮らす男女四人の若者達。
映画会社勤務の直輝、イラストレーターの未来、フリーターの琴美、大学生の良介。それぞれが不安や焦燥感を抱えながらも、“本当の自分”を装うことで優しく怠惰に続く共同生活。
そこに男娼のサトルが加わり、同じ町では連続暴行事件が起こり始める。
そして彼らの日常に、小さな波紋が拡がり始める…。(goo映画より)
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林遣都君出演作品、4作目^^;
行定勲監督が7年越しで念願かなって映像化したというこの作品。
なんとも、不思議な映画という印象です。
メイキングの中で、「序盤は、最後から6カット目のための大きな序章」てな感じに言っていた通り、序盤はかなりのドンヨリムード。
良介と琴美が‘お隣の部屋は何する人ぞ’と騒ぐけど、「それってすぐに分かるんじゃ?」と突っ込みを入れてあげたいくらいのドンヨリムード。
っていうか、4人が共同生活をしているこの部屋の雰囲気もちょっと不思議。
一部屋に二人ずつ(つまり、男性部屋と女性部屋)っていうのも、日本じゃあんまりピンと来ない共同生活のような気がするし、かといって、ゲストハウスのようなオープンな明るさ(私の勝手なイメージです^^;)もないし、相手に深く踏み込みこんでいる感じもない。
この辺りまでのシーンは、本当に座イスに寄りかかりながら観れる感じ^^;
そんな‘うわべだけの付き合い’が動いて面白くなってくるのは、サトルが加わってから。
未来は何となくサトルに自分の過去を話せるし、直輝も偶然に見かけたサトルを尾行するし、琴美の暇つぶしの相手も良介からサトルに移行する感じ。
サトルが加わってからは、私の体勢も少し前のめりになったでしょうか?
で、監督が撮りたかった6カット目…かどうか分からないけど終盤の方は、かなり面白く観ましたねぇ^^
意外な結末ではないんだけど、「みんな知っていた」ことを考えてもう一度最初から観てみると、2度目は全然違う見方が出来る映画なんじゃないかと思いました。
‘みんな知って’いながら、こんな風に暮らしていたとするなら、そうとう怖いかも^^;
さて、遣都君、かなり今までと違うイメージの役だけど、本当にすごい存在感
難しかったと思うのですが、こういう役もできる役者さんなんだなぁってビックリしました。
正直、青春物とか学園物がハマる俳優さんなんで、そのあとが難しいんじゃないかとも思っていたのですが、こういう演技が出来るとなると益々今後が楽しみです
ということで、4作連続で林遣都君出演作品を見てきたけど、『荒川アンダーザブリッジ』が公開になるまでは一旦ストップかなぁ。
このサトルを観た後で、『バッテリー』の辺りに戻れる気がしない…
2010年2月公開『パレード』予告編