pakoya’s room~徒然づれなるままに~

韓国ドラマや感じたこと思ったことなどなど…

Sunny

2011-12-23 18:25:04 | 映画
《今日の一言》
  나도 내 인생에 역사가 있는 내 인생 주인공이라는 걸 알고 간다.
  (私も人生に歴史がある、私の人生の主人公だということを知って行く)

主婦ナミは、夫と娘に恵まれながらも何か物足りない生活を送っていた。
母親の見舞いに行ったナミは、その病院で高校時代の友人チュナと再会をする。
「Sunnyに会いたい」
余命少ないチュナのためにナミは、“Sunny”と名乗って高校時代をいつも一緒に過ごしたチャンミ、チニ、クモク、ポッキ、スジを探し出そうとする。

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カン・ソラちゃん、そしてキム・シフ君出演の映画『Sunny』。
たくさん笑って、そしてたくさん泣きました~

私が学校ドラマを、特に“반올림”を愛してやまないのは、このドラマを見ていると大人になると些細なことでもあの当時の自分には大きな悩みだったり喜びだったり楽しみだったりしたことが、フツフツと蘇ってくるからなのだけど、これもそんな学生時代を思い出させてくれる映画。

40代のSunnyのメンバーたちは、病気になっていたり、営業成績が悪くて嫌味を言われていたり、だんなに浮気されていたり。
25年前のSunnyたちは皆キラキラしていて、25年後のSunnyたちは少し現実に疲れていて…
そんな過去と現在が行ったり来たりする映画ですが、見ていてまるで散漫な感じがありません。
一人二人とナミが見つけていくメンバーの現実の姿に涙したり、昔のようにじゃれあう姿に笑ったり、学生時代に大事な友達がいた人ならそのどちらにも共感できるから、韓国で大ヒットしたのでしょうね。
あれほどのケンカは、していないとしてもね

Sunny (써니) - Korean Movie 2011

ただ、君を愛してる

2011-08-28 20:17:07 | 映画
ただ、君を愛してる スタンダード・エディション [DVD]
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エイベックス・マーケティング

大学入学式の日、誠人は幼い容姿の個性的な女の子、静流と出会う。

コンプレックスのため、人とうまく付き合えない誠人だったが、彼女とは自然に打ち解けることができた。
静流も誠人といつもいっしょにいたい気持ちから、カメラを手にするようになる。
そんな二人は毎日のように森へ写真撮影に出掛けていく。

しかし、誠人は同級生のみゆきに想いを寄せていた。いつも一緒にいるのに静流のことは女の子として見ていない誠人。誠人のために静流は大人の女性になろうと決心する。(goo映画より)

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あぁ、最後ボロ泣き

最後、どうなるのか分かっていてもボロ泣き
宮崎あおいさん演じる清流がとても可愛くて、とても一生懸命で、とてもキュンとしてしまったから。
だから、展開が分かっていても惹きつけられてボロ泣きしてしまったんじゃないかと思う。
病気のために成長することができなかった清流も、恋をして素敵な女性になった清流も本当に素敵。
すごい女優さんだなぁ…


それにしても、韓ドラに“出生の秘密、病気、交通事故、記憶喪失”は付き物と言われ、そんなことが次々と起こって見ている人を惹きつける云々なんてこともあったような気がしますが、最近、日本の映画を改めて見るようになって、日本映画の難病物の多さって、決して韓ドラに引けを取っていない気が…
まぁ、ドロドロはしていませんが。

ただ、君を愛してる - 予告編

百万円と苦虫女

2011-08-27 18:03:38 | 映画
百万円と苦虫女 [DVD]
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ポニーキャニオン

短大を卒業後、フリーターをしている鈴子は、バイト仲間からルームシェアを持ちかけられて実家を出る事にした。
しかしひょんな事から事件に巻き込まれ、警察沙汰に。
前科者になってしまった鈴子は、「百万円貯まったら出ていきます」と家族に宣言し、バイト掛け持ちで懸命に働く。

やがて実家を出た鈴子は、とある海辺の町にたどり着く。
海の家で働き始めるが、貯金が百万円貯まると、あっさり次の土地を目指して旅立つのだった…。(goo映画より)
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予告編から想像していた内容とはちょっと違う感じの作品でした。
もっと単純に成長ストーリーみたいな感じかと思っていたので。

ちょっとしたことで前科者になってしまった鈴子。
その事件の内容は、‘えっ?’って思うようなものだけど、それまでも多分生きづらかった鈴子を更に生きづらくした‘前科者’の一言。
必要以上に人と関わりたくない鈴子と関わろうとする人々。
そして、何より家族の中で唯一つながっているような鈴子と弟・拓也の関係が、切なくてちょっと辛かったです。

正直、中島が鈴子にお金を借り続けた理由は、なんとなく観ていて気づくというか、そうであって欲しいと願いながら観ていたのですが、結局はそれを鈴子が知らないまま離れてしまうというのは、脚本・監督が女性だからでしょうか。
でも、最後の最後に駅に向かう階段を上がりきった鈴子の姿は、やっぱり成長ストーリーって感じでしたね。
自分の気持ちをちゃんと言えるようになってちょっと強くなった鈴子に対して、自分の気持ちを伝えられなかった中島は、後悔の日々を過ごすようになるんじゃないかと…^^;

さて、住みかを転々としてバイトをしながら百万円を貯めていく鈴子。
その荷物はスーツケース1個。と、初めての一人暮らし(っていうか初めてのアパート暮らし?)のために作ったカーテン。
いくら元金が百万円あるといっても、部屋を借りて一人で生活をして、バイトで百万円まで補うっていうのは、よっぽどの生活上手なんじゃないかと、物欲が強くて生活ベタな私なんぞ思ってしまいます
なにもない部屋の床に、ごろんと横になる鈴子の姿ってちょっと憧れ

百万円と苦虫女 予告

重力ピエロ

2011-08-13 23:35:04 | 映画
重力ピエロ 特別版 [DVD]
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角川エンタテインメント

遺伝子を研究する大学院生・泉水と芸術的な才能を持つ2つ年下の弟・春は、仲の良い普通の兄弟だ。
優しい父と三人で、平穏に、そして陽気に暮らしている。
だが、この家族には春の出生に関わる哀しい“過去”があった。

その原因をもたらした“ある男”が街に戻ってきた。

そして、時を同じくして不審な連続放火事件が発生する。
その現場には謎めいたグラフィックアートが残されていた…。(goo映画より)

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いかにもオタクっぽい兄とカッコイイのに女の子に全く興味のない弟、そして大変なことほど明るく話す飄々とした父親。
とても仲が良くて、おでんの味が決まらないから牛乳を入れてみるなんてエピにも思わず笑いながら見ていましたが、この家族が抱える問題がクローズアップされてくるとどんどん苦しくなってきました。
もしかしたら、本で読んでいたらもっと苦しかったかもしれません。

どんなことをしても壊したいもの、どんなことをしても守りたいもの。
二人がしたことが世間的に許されないことだとしても、じゃあどうすれば良かったのかということも分かりません。
ただ分かるのは、春の出生にどんなに哀しい‘過去’があったとしても、この家族は本当に愛情溢れた家族だということだけ。

この先の春と泉水がどのように生活をしていくのかも分かりません。
でも、春の笑顔が見れるちょっと爽やかなエンディングに、きっと二人はちゃんと生きていくのだろうという気がしました。

さて、‘カッコ良くてモテモテの春’ではありますが、女の子に興味がないというのが、余計に出生と関係するのかなと思えて切なかったりしました。
春@岡田将生君は事実カッコイイのですが、この作品で改めて素敵な俳優さんだなぁ…って感じました。
加瀬さん、小日向さんは言わずもがなですが。

《今日の一言》
  「ガンジーはね、‘自分自身がこの世で見たいと思う変化になりなさい’って言ったんだ」

映画『重力ピエロ』予告編

僕と妻の1778の物語

2011-07-23 17:10:50 | 映画
僕と妻の1778の物語 スタンダード・エディションDVD
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ポニーキャニオン

SF作家・朔太郎と銀行に勤める妻、節子は、人も羨む仲睦まじい夫婦。
朔太郎は一旦小説を書き始めると声も聞こえないほど熱中し、新婚旅行も取りやめにしたほど。
しかし、そんな朔太郎を節子は愛し、優しく見守っていた。

ある日、節子は突然、激しい腹痛を訴え病院へ行くと、大腸ガンと診断される。
医者から告げられた余命は1年。
笑いに抗がん作用があると聞いた朔太郎は、節子を笑わせるために、1日1篇の短編小説を書き始める…。(goo映画より)

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大好きだった僕生きシリーズの映画化。
本当は映画館で観るつもりだったのですが、残念ながらテレビ画面での視聴になってしまいました

‘余命1年の妻のために毎日小説を書く夫’の話なんていったら、もっと泣くストーリーになっているのかと思っていました。
でも、そうじゃないのは随所にちりばめられているショートSFストーリーの部分とか、微笑ましい朔太郎と節子の関係があるからかもしれません。
(恋愛小説を書くことがバレたシーンったら!)

『僕の生きる道』を見ている時も、その回の終わりごろにめっちゃ号泣して、そして見終わった後にはなぜか‘さぁ、明日もちゃんと生きなくちゃ’と思ったのですが、この作品も最後の1778話目のところで号泣して、見終わった時にほっこりと暖かな気持ちになっていました。

所々に入ってくるSFストーリーも、星監督らしいなって感じ。
あんなにSFストーリー部分があるなら、やっぱり映画館で見るんだった!って思ったくらい。
私のお気には第774話の‘メッセージを吹き込む’です
(逆に、朔太郎を見る入院患者や看護婦さんたちがよく分からなかった^^;)

そして何より、草なぎ君と竹内結子さんという組み合わせの相性が良いんでしょうね。
しっかり者の節子と夢見がちな朔太郎として不安材料がないし、すっごく似合っているし、見ていて本当に微笑ましい。
もちろん、演技が上手いということもあるけれど、‘とある夫婦の物語’として全然違和感なく見れるそんな二人のような気がします。

それにしても、『僕の生きる道』で草なぎ君もすごく痩せましたが、今回、もしかして竹内さんもかなり痩せたんですかね。
パッと見はあまり分からないんだけど、時々映る腕や手の筋がとても痩せている感じがしました。

*細部の小道具まで朔太郎の世界観を表現していたこの映画。
朔太郎と節子の家にロボットがたくさん置いてあったけど、二人の愛用のカメラにも“ROBOT”の文字が!
すっごく可愛いカメラなので検索してみたんだけど、今は手に入れるのが難しいみたいですねぇ…
残念


僕と妻の1778の物語 予告


追記:実は私、眉村卓さんの『ねらわれた学園』や『なぞの転校生』を映画でもドラマでも観ているし、本も読んでいます。
ファンタジー作品を今でもすんなりと受け入れられるのは、多感な時期に、眉村さんの世界に触れて結構嵌ったからかもしれません。

GOTH[ゴス]

2011-07-18 15:35:15 | 映画
GOTH[ゴス] デラックス版 [DVD]
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ジェネオン エンタテインメント

高校生の神山樹は、学校では友達に囲まれた優等生だが、実は人間の残酷な部分に異常な興味を持っていた。
クラスでは友達もなく浮いた存在の森野夜とは、目を合わせただけで同じ嗜好の持ち主であることが分かり、やがて行動を共にするように。

ある日、若い女性の惨殺死体が発見される。
犯人の気持ちが分かるのは自分たちしかいないと、樹と夜は犯人探しを始める。
そして、樹に心を寄せる夜は、悲しい過去を打ち明けるのだった。(goo映画より)

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本郷奏多君つながりで観た作品。
私、ホラー映画は全然観れないんですけど、この手の作品は好きなんです^^

っていうか、この作品、かなり映像が綺麗なんですよね。
全体的に緑っぽい色味の映像で、出てくる死体もおどろおどろしい所は一つもないし、主人公の二人も美しいしで、原作はどうなのか分かりませんが、この映像から‘怖さ’というものはほどんと感じません。
だから、樹と夜のラブストーリーって印象の方が強いでしょうか。

逆に言えば、犯人が事件を起こした理由とかは謎のままなので(私が分からないだけか?どうやら私は樹とは種類が違うようだ^^;)、サスペンス好きには消化不良で終わってしまうかもしれませんね。
家の中でも制服(長袖の白シャツとタイと黒のズボン)で過ごす、樹@本郷奏多の美しさは堪能できる作品だと思います

半分の月がのぼる空

2011-07-17 20:26:06 | 映画
半分の月がのぼる空 [DVD]
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ポニーキャニオン

普通の高校生・裕一は、入院した病院で心臓病を患った美しい少女・里香と出会う。
長期の入院で人との距離感が掴めない彼女のワガママに振り回されながらも、次第に心魅かれていく裕一。里香もまた、外の世界を見せてくれる裕一に思いを寄せていく。
そんな中、2人が入院する病院の医師・夏目は、医者でありながら最愛の妻を救えず失意の中から脱け出せずにいた…。

きらきらと今を生きる二人が願う“ずっと”一緒にいたい想い。時を止めたまましか生きられない男の“ずっと”忘れられない想い。
それぞれの想いが向き合った時、物語は思いもよらない展開へと進む。(goo映画より)

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『DIVE!!』に出ていた池松壮亮君つながりで観た映画。
予告編を観た段階で、「こりゃぁ、泣きそうだなぁ」と思いましたが、実は、最初はそれほど泣きませんでした。
ちょっとわがままな里香に頼りない裕一が振り回される姿も、裕一が友人たちにいじられてる姿も可愛くて笑えるし、里香と裕一がちかづいていく姿はキュンとするし…

好きになった人が病気を抱えていて長く生きられないというストーリーは韓ドラでも定番だし、いくらでも‘泣ける映画’にも作れると思うのですが、もしかしたら監督は、敢えてお涙頂戴的には作らなかったのか?と思ったくらい。
そして、正直言えば、二人の姿があまりに可愛らしかったので、夏目先生をすんなりと受け入れられなかったのも、涙が出なかった理由かもしれません。

でも、2度目の視聴は、すっかり号泣してしまいました
夏目先生のことを知って観ると、よけいに裕一と里香のシーンがが可愛くて美しく感じられたような気がします。
リピーターが多かったそうですが、何となくわかるような気がしました。

それにしても、池松壮亮君良いですねぇ
予告編に出てくる王子様がお姫様を抱いているシーンも美しいですが(実際には悲しいシーンです)、頭に花を付けて里香に見とれる(?)姿の可愛らしさったら

映画『半分の月がのぼる空』予告編

青い鳥

2011-07-09 22:11:15 | 映画
青い鳥 [DVD]
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バンダイビジュアル

いじめで自殺未遂事件が起こった東ヶ丘中学2年1組。
自殺を図った野口の転校後、クラスに臨時の担任として村内が赴任してきた。

極度の吃音の村内に生徒たちは苦笑するが、生徒たちに彼は「忘れるなんて、ひきょうだな」と言い放つ。そして片付けられた野口の机をクラスに戻させ、毎朝無人の机に挨拶し続けた。
そんな村内に生徒たちが反発する中、事件で深く悩む生徒・園部真一はその姿を複雑な想いで見つめていた。(goo映画より)

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林遣都君祭り(?)が一旦終了した所で、映画『HINOKIO』まで戻って本郷奏多君つながりで観た作品。
いじめということが絡む作品を観ることはあまり有りませんが、これはいじめられた側ではなく、いじめた側の話。

校門に立って、生徒たちに元気に声をかける先生たちの姿や、そこかしこに張られている‘ベストフレンズ運動’というポスターや青い鳥BOX。
教室の子供たちは普通に笑い、校長先生のあいさつで強調される‘反省’という言葉。
もう、このオープニングから胸が痛くなってくるような雰囲気です。

多分、生徒たちに反省文を書かせたり、二度とこんなことが起きないようにしようとする学校側の対応は、現実として当たり前の対応なのでしょう。
でも、そんな対応の影で、‘自分は本当に彼をいじめたのか?もしかして自分のせいで彼は死を選ぼうとしたのか?’と誰にも言えず悩む真一。

この作品は、あまり多くのことを説明していない。
いじめのシーンが出てこないせいもあるかもしれないけど、見るのがツライような痛々しい映画でもない。
でも、静かで淡々としている分、余計に色々と感じる映画のような気がします。

中学生というのは、まだまだ多感で、精神的にもそれほど強くはない時期だと思う。
その時期に、もちろん野口君とは比べものにならないのかもしれないけど、それでも一人で抱えるにはあまりに重い荷物を持った真一は、この映画の中で一度も笑わない。
どもりながら話す村内先生の言葉は、話し方はきつくないけど言っていることは‘卑怯だ’‘責任だ’とキツイ言葉が多い。
でも、どうすべきなのかを示してもらえたから、真一は一人で抱えていたことを初めて口にすることが出来たし、それは、このまま抱え込んでいたらいつか壊れたかもしれない真一の心を助けたんだろうなと思いました。

そしてもう一つ、村内先生がいつも見ている1枚の写真。
話の中で説明は出てきませんが、これは、村内先生が負う責任なのかもしれませんね。


『青い鳥』 (Aoi Tori - Blue Bird) Movie Trailer [Hiroshi Abe, Kanata Hongo]

パレード

2011-07-03 15:35:47 | 映画
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キングレコード

「上辺だけの付き合い、それくらいが丁度いい」
都内の2LDKマンションに暮らす男女四人の若者達。

映画会社勤務の直輝、イラストレーターの未来、フリーターの琴美、大学生の良介。それぞれが不安や焦燥感を抱えながらも、“本当の自分”を装うことで優しく怠惰に続く共同生活。
そこに男娼のサトルが加わり、同じ町では連続暴行事件が起こり始める。
そして彼らの日常に、小さな波紋が拡がり始める…。(goo映画より)

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林遣都君出演作品、4作目^^;

行定勲監督が7年越しで念願かなって映像化したというこの作品。
なんとも、不思議な映画という印象です。

メイキングの中で、「序盤は、最後から6カット目のための大きな序章」てな感じに言っていた通り、序盤はかなりのドンヨリムード。
良介と琴美が‘お隣の部屋は何する人ぞ’と騒ぐけど、「それってすぐに分かるんじゃ?」と突っ込みを入れてあげたいくらいのドンヨリムード。

っていうか、4人が共同生活をしているこの部屋の雰囲気もちょっと不思議。
一部屋に二人ずつ(つまり、男性部屋と女性部屋)っていうのも、日本じゃあんまりピンと来ない共同生活のような気がするし、かといって、ゲストハウスのようなオープンな明るさ(私の勝手なイメージです^^;)もないし、相手に深く踏み込みこんでいる感じもない。
この辺りまでのシーンは、本当に座イスに寄りかかりながら観れる感じ^^;

そんな‘うわべだけの付き合い’が動いて面白くなってくるのは、サトルが加わってから。
未来は何となくサトルに自分の過去を話せるし、直輝も偶然に見かけたサトルを尾行するし、琴美の暇つぶしの相手も良介からサトルに移行する感じ。
サトルが加わってからは、私の体勢も少し前のめりになったでしょうか?

で、監督が撮りたかった6カット目…かどうか分からないけど終盤の方は、かなり面白く観ましたねぇ^^
意外な結末ではないんだけど、「みんな知っていた」ことを考えてもう一度最初から観てみると、2度目は全然違う見方が出来る映画なんじゃないかと思いました。
‘みんな知って’いながら、こんな風に暮らしていたとするなら、そうとう怖いかも^^;

さて、遣都君、かなり今までと違うイメージの役だけど、本当にすごい存在感
難しかったと思うのですが、こういう役もできる役者さんなんだなぁってビックリしました。
正直、青春物とか学園物がハマる俳優さんなんで、そのあとが難しいんじゃないかとも思っていたのですが、こういう演技が出来るとなると益々今後が楽しみです

ということで、4作連続で林遣都君出演作品を見てきたけど、『荒川アンダーザブリッジ』が公開になるまでは一旦ストップかなぁ。
このサトルを観た後で、『バッテリー』の辺りに戻れる気がしない…


2010年2月公開『パレード』予告編

DIVE!!

2011-07-02 20:22:29 | 映画
ダイブ!! 特別版 [DVD]
クリエーター情報なし
角川エンタテインメント

エリート選手の富士谷要一に憧れて飛び込みを始めた坂井知季は、要一と同じミズキダイビングクラブに通っている。
ところが、クラブは赤字続きで存続の危機に。
再建を任された新コーチ・麻木夏陽子の使命はクラブからオリンピック代表選手を出すこと。
手始めに津軽の野生児と異名をとる沖津飛沫を新たに招き、さらに今まで誰にも期待されることのなかった知季が「ダイヤモンドの瞳」の持ち主であることを見抜くのだった。(goo映画より)

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見たいと思っていた『君に届け』の熊澤尚人監督×林遣都の『DIVE!!』をやっと見れました^^
連日30℃を超えているこの季節に本当ピッタリ。

‘飛び込み’という、オリンピック以外ではほどんと見ることのないスポーツではありますが、すごく楽しんで見ることができました。

猛特訓をして、実際に、10mの高さから飛びこめるようになったというダイブボーイズ(?)の若々しい肉体美もさることながら(う~~~ん、表現がちょっといやらしい?)、エリートゆえの期待と責任という枠や、逆に大きく期待されることのない普通の男の子という枠、そして偉大な祖父という枠から一つ抜け出したいと願う10代ならではの話がすごく好きです。
練習に一生懸命になり過ぎて、彼女を弟に盗られて落ち込む知季なんて、もう本当に普通すぎて思わず「可愛いすぎる^^」って言っちゃいましたさ。

そんな、大きく期待されることのなかった‘普通の男の子’知季が、自分には特別な身体能力があると知って俄然やる気を出し、そんな知季に要一も飛沫も更に触発される。
こういうのって、いいですね。
勝つたびに孤独になっていく個人競技だけど、戦うたびに友情が強くなっていくという3人の関係がすごく好きでした。

そして肝心の飛び込みシーンも、俳優たちが猛特訓をしても、やっぱり代役やCGも使われたようですが(特にラストの試合のシーンは)、でもそんなことが全然気にならないくらい映画に溶け込んでいました。

そしてもうひとつ、最近かなりお気にな林遣都君。
実は、彼のあのキラキラした印象的な瞳が、スポーツが絡む青春映画にピッタリで主演作が多いのかと思っていました。
でも、彼が柔軟体操をする姿を見て、あの身体の柔軟性と運動能力で、映画の中のスポーツをきちんと体得できるのも大きな理由かも、と思いました。
あんまりスポーツが出来そうにも見えないのに、努力してしっかりと上達していく。
そこにリアルさが感じれるのが、スポーツ青春映画の醍醐味ですもんね。

ダイブ!!