小樽のパパの子育て日記

日々のできごとを徒然なるままに2006年から書いて17年目になりました。
ヤプログから2019年9月に引越し。

NHK将棋トーナメント雑感

2024年03月19日 01時21分31秒 | 将棋
NHK将棋トーナメント決勝戦、藤井竜王名人VS佐々木勇気八段戦を視聴。
昨年に引き続いての両者による決勝戦は見どころの多い好局であった。
佐々木八段が入念に準備していたと思われる角換わりの研究手順を藤井竜王名人が真正面から受けて立つ展開。
一歩も引かない攻め合いで、一時苦戦かとも思われたが、中盤のねじり合いを乗り切った藤井竜王名人。
混戦を抜け出し、最終盤いつもの勝ちパターンに入ったかと思われたが、△5五角成が大悪手。
一瞬のスキをついて佐々木八段が放った飛車切りが詰めろ逃れの詰めろとなる盤上この一手で勝負あった。
その手が指された直後、即座に自身の大ポカに気づき、顔を歪め、頭をコツンと叩く藤井竜王名人。
昨年の王座戦では、悪手に気づき頭を掻きむしって悔しさを滲ませた永瀬拓矢九段の姿が話題となったが、全くそれと同様に感情をあらわにする藤井竜王名人の姿がとても印象的であった。
佐々木八段もまさか勝てるとは思っていなかっただろう。
現在棋界無敵のモンスターである藤井竜王名人を倒しての優勝は、佐々木八段がA級棋士と言えども大金星と言って過言ではないだろう。
藤井当時四段のデビュー29連勝を止めたときと同じように、湧き出す喜びを押し殺す佐々木八段の表情もまた印象的であった。
決勝戦の興奮冷めやらぬままに、藤井竜王名人が七段時代に創作したという詰将棋がネットに落ちていたので解いてみる。

かなり頭を悩ませた。
紛れが多く、さらに移動合の手筋が巧妙に織り込まれている。
収束がとても洗練されていて鮮やか。
難解な秀作だと思う。
こんな芸術作品のような詰将棋を創作するとは、藤井竜王名人は詰将棋作家としても、一流なのだなあ。
正解手順はこちら(ネタバレ)
▲1五桂△同歩▲4一馬△3二歩▲2四歩△同玉▲4二馬引△3三歩▲3六桂△2三玉▲3四馬△同歩▲1四飛成△同玉▲2四馬まで15手詰


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