小樽のパパの子育て日記

日々のできごとを徒然なるままに2006年から書いて18年目になりました。
ヤプログから2019年9月に引越し。

藤井八冠誕生の瞬間

2023-10-12 06:02:59 | 将棋
大一番の王座戦、藤井永瀬戦をYouTubeの生配信でかぶりつき観戦。
藤井有利で迎えた終盤、永瀬王座が玉上がりの勝負手を放ち逆転。
AIの形勢判断でも永瀬王座90%優勢、あとはどう収束するのかと皆が思っていた大詰めの最終盤に劇的なドラマが待っていた。
詰みありとみて果敢に相手玉を詰ましにいった永瀬王座。
途中▲3一銀に当然と思える△同金と応じれば詰みなのだが、銀を取らずに△1二玉とかわして詰まない唯一の変化があった。
指した直後に読み抜けがあったと気づいた永瀬王座、顔がみるみる紅潮する。
その様子を映像は冷酷に捉えていた。
両手で頭を何度も掻きむしり、顔を歪め、歯を食いしばる。
後悔の念が全身を支配し、動揺を隠せない。
落ち着きがなくなり、全身から汗がしたたりおちる。
いくら考えても、どうしても詰まない。
まさに天国から地獄。
藤井七冠も自分に思ってもみない勝利が転がり込んできたことをすぐに察知する。
下を向きながら申し訳なさそうに着手、淡々と手を進めていく。
事前に申し合わせていたかのように飛車を駒台から取り9八のマスにそっと置いた。
いよいよフィナーレだ。
勝敗の行方はもう両者とも悟っている。
羽織を着て身なりを整え、咳払いを一つして座り直した永瀬王座は、藤井七冠の138手目△5六歩の着手を見て、静かに投了を告げた。
藤井八冠が誕生した瞬間だった。


第36期竜王戦第4局小樽対局は、11月10・11日に銀鱗荘で行われる。
竜王戦小樽対局を知らせる等身大パネルがJR小樽駅と市役所に現れた。



内閣総理大臣顕彰も検討されているという藤井聡太氏が八冠として小樽に来るのは、いよいよ約1か月後だ。

前人未到の八冠制覇。
その偉業は遥か将来まで語り継がれていくだろう。





スポーツ報知
将棋の藤井聡太七冠=竜王、名人、王位、叡王、棋王、王将、棋聖=が11日、京都市の「ウェスティン都ホテル京都」で指された第71期王座戦五番勝負第4局で、永瀬拓矢王座を後手番138手で破り、3勝1敗で王座を初奪取。将棋のタイトル全八冠を制覇した。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿