小樽のパパの子育て日記

日々のできごとを徒然なるままに2006年から書いて18年目になりました。
ヤプログから2019年9月に引越し。

精神論が通用する会社はそもそも本当に仕事で辛い思いしている社員をケアしていない

2022-04-19 07:27:11 | 図書館

図書館で借りた本から心に留めておきたい部分を抜粋メモ

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精神論が大好きな人は、だいたい会社も好きです。
もっと正確にいえば彼らは会社に行くのが好きであり、会社にいるのが好きです。
好きな理由は仕事ができるからではなく、居心地がいいからです。
彼らにとって仕事の結果よりも人間関係が重要で、客の評価よりも上司の視線が重要です。
ドライな効率的仕組みを作るよりも、ウェットな職場を作ることが重要です。
最後には仕事が「趣味」となって老後も通いたくなるのです。
こういうことをいうと「宋さん、また古い持論を展開してどうするの?日本はもう変わったよ」
と思う方がいると思いますが、実はこれは日本だけの問題ではないのです。

海外でも会社が好きな人ほど仕事ができないケースがたくさんあるのです。
米国のリーダーシップIQという会社の調査によると、米国でも42%の会社では仕事ができる人よりも仕事ができない人の方が会社が好きだそうです。
某従業員1000人の会社では、最も成績の悪い従業員が愛社精神を示しました。
「仕事をする際は100%の努力をする」という設問に対して、7点満点で自己評価をしてもらうと、成績の悪い従業員の点数は5.99点となりましたが、成績の良い従業員達は5.36点となりました。
仕事しない人ほど自己評価が高いのです。
 
また、成績の悪い従業員は他の人達に比べ、自身の会社を「働くには素晴らしい組織」だと勧める傾向(つまり日本でいう愛社精神)にあることが分かりました。
しかも多くの場合、彼らは自分たちのパフォーマンスが悪いとは気づいてさえいないのです。
私は5年前に「社員のモチベーションは上げるな」という本を幻冬舎で出版しましたが、まさにこのことを言っているのです。
「愛社精神」、「必死に頑張る」などの精神論は厳しい仕事からの隠れ蓑に過ぎず、その精神論が通用する会社はそもそも本当に仕事で辛い思いしている社員をケアしていないのです。
 
もちろん愛社精神を持つ社員には、仕事ができる社員も多く居ます。
特に良い会社では仕事ができる社員が評価され、働きやすいため、業績の良い社員は会社に愛着を持つはずです。
しかし、こういう会社では、仕事ができる社員たちは自信を持っているため、愛社とかの精神論を口にしません。
結果として愛社精神をよく口にする会社は良くない会社である確率が高くなります。
我々ビジネスマンは「愛社精神を持つ社員は仕事ができない」という厳しい認識を持つべきです。
少なくとも公然に言う人を信用すべきではないのです。
(『愛社精神を持つ社員は仕事ができない(論長論短 No.189)』ソフトブレーン 宋文洲氏 メルマガ 2013・4・13)
 
逆説的だが、会社で働きがいを感じながら活き活きと働くには、会社にロイヤリティを持たないことなのではないだろうか。
 
あなたの時間は限られている。
だから他人の人生を生きたりして 無駄に過ごしてはいけない。
ドグマにとらわれるな。
それは他人の考えた結果で生きていることなのだから。
他人の意見が雑音のようにあなたの内面の声をかき消したりすることのないようにしなさい。
スティーブ・ジョブズ (アップル創業者)
 
Your time is limited,
so don’t waste it living someone else’s life.
Don’t be trapped by dogma
which is living with the results of other people’s thinking.
Don’t let the noise of others’ opinions drown out your own inner voice.
 
And most important, have the courage to follow your heart and intuition.
They somehow already know what you truly want to become.
Everything else is secondary.
Steve Jobs
 
 
 
オススメの良書。
 

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