小樽のパパの子育て日記

日々のできごとを徒然なるままに2006年から書いて18年目になりました。
ヤプログから2019年9月に引越し。

海上観光船「あおばと」の乗ってきた〜国定公園のこととか

2020-07-30 05:00:36 | 小樽
海上観光船「あおばと」に乗ってきました。




祝津航路、オタモイ航路の海上観光船「あおばと」。
小樽水族館や鰊(にしん)御殿などがあり交通手段としても便利な祝津航路、断崖絶壁の景勝が楽しめるオタモイ航路。
ニセコ積丹・小樽海岸国定公園を眺めながら、ゆっくりとした周遊をお楽しみください。









船長さんは若い女性です。



100円でかもめのお菓子を購入することができます。
お菓子を手に持っていると、上手に滑空しながら接近して、パクっと食べていきます。

かわいいんだけど目がちょっと怖い。



ツルカケ岩は思ったよりも大きい。
この奥に窓岩があります。

祝津の日和山灯台をまわり、赤岩・オタモイの裏側を海から見る機会は、小樽に住んでいてもなかなかありません。
断崖絶壁は、陸側から来ることができないため、自然がそのまま残されています。

祝津を東端として積丹半島一帯は「ニセコ積丹小樽海岸国定公園」になっています。
特に祝津地区は、国定公園内の利用拠点として宿舎、園地などを総合的に整備する地区として、公園計画に基づき環境大臣が指定する「集団施設地区」に指定されています。
また、赤岩、オタモイの海域は、海域の景観や生物多様性を保全する「海域公園」に指定されていますが、この「海域公園」は、北海道内に2箇所しかない貴重な地域です。(もう一箇所は、ビヤノ岬、積丹岬、神威岬の各周辺海域)
こうした貴重な自然環境が存在していることは、小樽市民にも意外と知られていないかもしれません。

当初、ニセコ地区単独で国定公園に指定される予定でしたが、小樽市内の政財界を中心として誘致活動を展開し、昭和38年、小樽を含めての指定が決まりました。
そのため、「ニセコ積丹小樽海岸国定公園」はニセコの山地区と、積丹小樽の海地区の2箇所の飛び地で構成されています。
昭和38年の国定公園指定までの経緯が小樽市史に載っています。
国(厚生省)は、「小樽海岸」が入ると名称が長くなるので、当初「ニセコ積丹国定公園」とする予定でした。
それを知った小樽の財界人は、代議士などを使って要望活動を展開し、最終的に「ニセコ積丹小樽海岸国定公園」と小樽海岸の4文字を入れることで決着をみます。
小樽海岸の四文字が入ることで、小樽市はどれだけの恩栄を受けてきたのでしょう。
こうした歴史があることも小樽市民にはあまり知られていません。
この辺りのストーリーは、もっと語られていいのかもしれません。




祝津漁港の灯台に海保の職員が数名。
定期点検のようです。



キーホルダー400円だそうです。

90分の船旅に心が洗われました。
やっぱり海はいいなあ~

小樽に来たら一度は乗ってみてください。
おすすめです。





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※メモ 北海道の国立・国定公園

◎国立公園とは 日本を代表する自然の風景地で、環境大臣が指定し、国が管理します。

■国立公園6箇所
阿寒摩周国立公園
大雪山国立公園
支笏洞爺国立公園
知床国立公園
利尻礼文サロベツ国立公園
釧路湿原国立公園


◎国定公園とは 国立公園に準ずる自然風景地で、都道府県の申し出を受けて環境大臣が指定し、都道府県が管理します。

■国定公園5箇所
網走国定公園
大沼国定公園
ニセコ積丹小樽海岸国定公園
日高山脈襟裳国定公園
暑寒別天売焼尻国定公園


◎北海道立自然公園とは 北海道を代表する国立・国定公園に次ぐ自然の風景地。北海道が指定し、管理します。

■北海道立自然公園12箇所
厚岸道立自然公園
富良野芦別道立自然公園
檜山道立自然公園
恵山道立自然公園
野付風蓮道立自然公園
松前矢越道立自然公園
北オホーツク道立自然公園
道立自然公園野幌森林公園
狩場茂津多道立自然公園
朱鞠内道立自然公園
天塩岳道立自然公園
斜里岳道立自然公園