おりおん日記

電車に揺られて、会社への往き帰りの読書日記 & ミーハー文楽鑑賞記

「ぼくの名はチェット」  スペンサー・クイン

2010年08月07日 | さ行の作家
「ぼくの名はチェット」 スペンサー・クイン著 東京創元社(10/08/06読了)

 20文字で要約すると-女子高生が誘拐されるライト・ミステリー。オリジナリティがあるのは… 事件解決を依頼された私立探偵バーニーが飼っている犬のチェットの目線で小説が展開されているということ。いや、失礼致しました。バーニーが飼っているわけではなくて、バーニーのビズネスパートナーのチェット目線で書かれているのです。

 このチェットが、憎からぬ奴でありまして、お利口で、カワイゲがあって、人生を楽しむ術を知っていて、しかも、なかなかの名推理(でも、ワンワンとしか言えないから、あまり役に立たないけど)。

 というわけで、最初は楽しく読んでいましたが… 後半は、かなり、飽きました。チェットというワンコを書きたいのか、ミステリーが書きたいのか、どっち??? という感じ。 ミステリーとしては、甘甘で、冗漫。学級文庫向き?