「破線のマリス」 野沢尚
第34回江戸川乱歩賞受賞作
テレビ局の映像編集者である遠藤瑤子は、ニュース番組の中の「事件検証」という人気コーナーを担当していた。
1週間の中で、目だった事件を特別取材班が追跡し、彼女が5分間の映像にまとめるのだった。
ある日、彼女の元に、内部告発のビデオを見て欲しいという人物が現れ、それを編集、放送したため、問題が起こり、事件へと発展していく。
何気なく見ているニュース映像だったのだが、これを読んで、一つのニュースには、さまざまな映像が切り貼りされて作られているのだと、気づいた。
マリスとは悪意のこと。映像の中に、気づかないうちに悪意が入り込むこともあるのかもしれない。。。そして、テレビの裏側を少し知って、マスコミの恐ろしさを垣間見た感じでもある。
映画はみましたよ~
野沢尚作品は、惹かれますね。
割と最近読んだのは、「深紅」です。
ドラマになっているものも多く、「眠れる森」も好きでした。
たしか。。黒木瞳が主演でしたね。
私も、彼の作品を最初に読んだのは「深紅」でした。その時は、“のざわなお”と言う女性作家だと思ってたんです。だって、なんか、女性の心理描写がうまいんですもの。
そういえば、映像化されてるの、多いですね。
最近、新しい携帯にしてから、電子図書をダウンロードしてみました。阿川佐和子さんと、角田光代さんのエッセイです。出かける時は荷物にならないから、手軽なんで、たまには気に入ったのがあれば、携帯読んでみようかなって思ってる私です。
どうしても、紙に固執してしまう感があるのですが、
電子図書、どうですか?
読みやすいですか?
野沢さんは、女性に人気があるのかな?
誰もが「深紅」を読んでるみたいですね。
そうよね、読みやすくて、わかりやすいから好き。いい作品を書いてくれそうな作家さんだったのにね。。。