日本語の「は」と「が」について。

象は鼻が長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
とりあえず「三上文法」を「批判」します。

(641)P→(Q→P)と、P→(~Q→P)。

2020-06-06 14:04:49 | 論理

(01)
1     (1)  P      A
1     (2) ~Q∨ P   A
 3    (3)  Q&~P   A
  4   (4) ~Q      A
 3    (5)  Q      3&E
 34   (6) ~Q&Q    45&I
  4   (7)~(Q&~P)  36RAA
   8  (8)     P   A
 3    (9)    ~P   3&E
 3 8  (ア)  P&~P   89&I
   8  (イ)~(Q&~P)  3アRAA
1     (ウ)~(Q&~P)  2478イ∨E
    エ (エ)  Q      A
     オ(オ)    ~P   A
    エオ(カ)  Q&~P   エオ&I
1   エオ(キ)~(Q&~P)&
          (Q&~P)  ウカ&I
1   エ (ク)   ~~P   オRAA
1   エ (ケ)     P   クDN
1     (コ)   Q→P   エケCP
      (サ)P→(Q→P)  1コCP
従って、
(01)により、
(02)
① P→(Q→P)
① Pならば(Qであるならば、Pである)。
といふ「論理式」は、「恒に真(トートロジー)」である。
従って、
(02)により、
(03)
P=太陽は東から昇る。
Q=バカボンのパパは天才である。
として、
① P→(Q→P)
① 太陽が東から昇るならば(バカボンのパパが天才であるならば、太陽は東から昇る)。
といふ「命題」は、「恒に真(トートロジー)」である。
然るに、
(04)
1     (1)   P      A
1     (2)   Q∨ P   A
 3    (3)  ~Q&~P   A
  4   (4)   Q      A
 3    (5)  ~Q      3&E
 34   (6)   Q&~Q    45&I
  4   (7)~(~Q&~P)  36RAA
   8  (8)      P   A
 3    (9)     ~P   3&E
 3 8  (ア)   P&~P   89&I
   8  (イ)~(~Q&~P)  3アRAA
1     (ウ)~(~Q&~P)  2478イ∨E
    エ (エ)  ~Q      A
     オ(オ)     ~P   A
    エオ(カ)  ~Q&~P   エオ&I
1   エオ(キ)~(~Q&~P)&
          (~Q&~P)  ウカ&I
1   エ (ク)    ~~P   オRAA
1   エ (ケ)      P   クDN
1     (コ)   ~Q→P   エケCP
      (サ)P→(~Q→P)  1コCP
従って、
(04)により、
(05)
② P→(~Q→P)
② Pならば(Qでないならば、Pである)。
といふ「論理式」は、「恒に真(トートロジー)」である。
従って、
(05)により、
(06)
P=太陽は東から昇る。
Q=バカボンのパパは天才である。
として、
② P→(~Q→P)
② 太陽が東から昇るならば(バカボンのパパが天才でないならば、太陽は東から昇る)。
といふ「命題」は、「恒に真(トートロジー)」である。
従って、
(03)(06)により、
(07)
① P→( Q→P)≡太陽が東から昇るならば(バカボンのパパが天才であるならば、太陽は東から昇る)。
② P→(~Q→P)≡太陽が東から昇るならば(バカボンのパパが天才でないならば、太陽は東から昇る)。
といふ「命題」は、「恒に真(トートロジー)」である。
従って、
(07)により、
(08)
① 太陽が東から昇るならば(バカボンのパパが天才であるならば、太陽は東から昇る)。
② 太陽が東から昇るならば(バカボンのパパが天才でないならば、太陽は東から昇る)。
③ 太陽が東から昇るならば(バカボンのパパが天才であろうと、なかろうと、太陽は東から昇る)。
といふ「命題」は、「恒に真(トートロジー)」である。
従って、
(09)
教科書」等に於いて、
① P→( Q→P)≡Pならば(Qであるならば、Pである)。
「恒真式(トートロジー)」であると、書くのであれば、それと同時に
② P→(~Q→P)≡Pならば(Qでないならば、Pである)。
「恒真式(トートロジー)」であると、書くべきであり、さうでない場合は、「不親切」であると、言ふべきである。