日本語の「は」と「が」について。

象は鼻が長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
とりあえず「三上文法」を「批判」します。

(1281)「象は鼻が長い」の「(2通リの)述語論理式」。

2023-04-14 18:04:45 | 象は鼻が長い、述語論理。

(01)
1   (1) ∀x{象x→~∃z(~鼻zx&長z)} A
 2  (2) ∀x{兎x→ ∃z(~鼻zx&長z)} A
  3 (3) ∃x(象x&兎x)           A
1   (4)    象a→~∃z(~鼻za&長z)  1UE
 2  (5)    兎a→ ∃z(~鼻za&長z)  2UE
   6(6)    象a&兎a            A
   6(7)    象a               6&E
   6(8)       兎a            6&E
1  6(9)       ~∃z(~鼻za&長z)  47MPP
 2 6(ア)        ∃z(~鼻za&長z)  58MPP
12 6(イ)       ~∃z(~鼻za&長z)&
               ∃z(~鼻za&長z)  9ア&I
123 (ウ)       ~∃z(~鼻za&長z)&
               ∃z(~鼻za&長z)  36イEE
12  (エ)~∃x(象x&兎x)           3ウRAA
12  (オ)∀x~(象x&兎x)           エ量化子の関係
12  (カ)  ~(象a&兎a)           オUE
12  (キ)  ~象a∨~兎a            カ、ド・モルガンの法則
12  (ク)   象a→~兎a            キ含意の定義
12  (ケ)∀x(象x→~兎x)           クUI
従って、
(01)により、
(02)
① ∀x{象x→~∃z(~鼻zx&長z)}。然るに、
② ∀x{兎x→ ∃z(~鼻zx&長z)}。従って、
③ ∀x(象x→~兎x)。
といふ「演繹推理」、すなはち、
① すべてのxについて{xが象であるならば、あるzが(xの鼻でなくて、長い)といふことはない}。然るに、
② すべてのxについて{xが兎であるならば、あるzは(xの鼻でなくて、長い)}。従って、
③ すべてのxについて(xが象であるならば、xは兎ではない)。
といふ「演繹推理」は、「妥当」である。
然るに、
(03)
「演繹推理」は、「前提」に含まれる「もの」だけを「導出」するため、
「演繹推理」は、「前提」を「追加」しても「結論」は「不変」である。
然るに、
(02)(03)により、
(04)
① ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&~∃z(~鼻zx&長z)}。然るに、
② ∀x{兎x→∃z(耳zx&~鼻zx&長z)}。従って、
③ ∀x(象x→~兎x)。
といふ「演繹推理」は「妥当」である。
然るに、
(05)
1    (1) ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&~∃z(~鼻zx&長z)} A
 2   (2) ∀x{兎x→∃z(耳zx&~鼻zx&長z)}         A
  3  (3) ∃x(象x&兎x)                      A
1    (4)    象a→∃y(鼻ya&長y)&~∃z(~鼻za&長z)  1UE
 2   (5)    兎a→∃z(耳za&~鼻za&長z)          2UE
   6 (6)    象a&兎a                       A
   6 (7)    象a                          6&E
   6 (8)       兎a                       6&E
1  6 (9)       ∃y(鼻ya&長y)&~∃z(~鼻za&長z)  47MPP
1  6 (ア)                  ~∃z(~鼻za&長z)  9&E
 2 6 (イ)       ∃z(耳za&~鼻za&長z)          58MPP
    ウ(ウ)          耳ba&~鼻ba&長b           A
    ウ(エ)              ~鼻ba&長b           ウ&E
    ウ(オ)           ∃z(~鼻za&長z)          エEI
 2 6 (カ)           ∃z(~鼻za&長z)          イウオEE
12 6 (キ)      ∃z(~鼻za&長z)&~∃z(~鼻za&長z)  アカ&I
123  (ク)      ∃z(~鼻za&長z)&~∃z(~鼻za&長z)  36キEE
12   (ケ)~∃x(象x&兎x)                      3クRAA
12   (コ)∀x~(象x&兎x)                      ケ量化子の関係
12   (サ)  ~(象a&兎a)                      コUE
12   (シ)  ~象a∨~兎a                       サ、ド・モルガンの法則
12   (ス)   象a→~兎a                       シ含意の定義
12   (セ)∀x(象x→~兎x)                      スUI
従って、
(04)(05)により、
(06)
果たして、
① ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&~∃z(~鼻zx&長z)}。然るに、
② ∀x{兎x→∃z(耳zx&~鼻zx&長z)}。従って、
③ ∀x(象x→~兎x)。
といふ「演繹推理」、すなはち、
① すべてのxについて{xが象であるならば、あるyは(xの鼻であって、長く)、あるzが(xの鼻でなくて、長い)といふことはない}。然るに、
② すべてのxについて{xが兎であるならば、あるzは(xの耳であって、鼻ではなくて、長い)}。従って、
③ すべてのxについて(xが象であるならば、xは兎ではない)。
といふ「演繹推理」は「妥当」である。
然るに、
(07)
(ⅰ)
1 (1)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&~∃z(~鼻zx&長z)} A
1 (2)   象a→∃y(鼻ya&長y)&~∃z(~鼻za&長z)  1UE
 3(3)   象a                          A
13(4)      ∃y(鼻ya&長y)&~∃z(~鼻za&長z)  23MPP
13(5)      ∃y(鼻ya&長y)               4&E
13(6)                 ~∃z(~鼻za&長z)  4&E
13(7)                 ∀z~(~鼻za&長z)  6量化子の関係
13(8)                   ~(~鼻ba&長b)  7UE
12(9)                   ~~鼻ba∨~長b   8ド・モルガンの法則
12(ア)                    ~鼻ba→~長b   9含意の定義
12(イ)                 ∀z(~鼻za→~長z)  アUI
12(ウ)      ∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)  5イ&I
1 (エ)   象a→∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)  2ウCP
1 (オ)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)} エUI
(ⅱ)
1 (1)∀x{象x→∃y(鼻yb&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)} A
1 (2)   象a→∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)  1UE
 3(3)   象a                          A
13(4)      ∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)  23MPP
13(5)      ∃y(鼻ya&長y)               4&E
13(6)                 ∀z(~鼻za→~長z)  4&E
13(7)                    ~鼻ba→~長b   6UE
13(8)                     鼻ba∨~長b   7含意の定義
13(9)                  ~(~鼻ba& 長b)  8ド・モルガンの法則
13(ア)                ∀z~(~鼻za& 長z)  9UI
13(イ)                ~∃z(~鼻za& 長z)  ア量化子の関係
13(ウ)      ∃y(鼻ya&長y)&~∃z(~鼻za&長z)  5イ&I
1 (エ)   象a→∃y(鼻yx&長y)&~∃z(~鼻zx&長z)  3ウCP
1 (オ)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&~∃z(~鼻zx&長z)} エUI
従って、
(07)により、
(08)
① ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&~∃z(~鼻zx&長z)}
② ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}
に於いて、
①=② である。
従って、
(06)(07)(08)により、
(09)
① ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。然るに、
② ∀x{兎x→∃z(耳zx&~鼻zx&長z)}。従って、
③ ∀x(象x→~兎x)。
といふ「演繹推理」は「妥当」である。
然るに、
(10)
1      (1) ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)} A
 2     (2) ∀x{兎x→∃z(耳zx&~鼻zx&長z)}         A
  3    (3) ∃x(象x&兎x)                      A
1      (4)    象a→∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)  1UE
 2     (5)    兎a→∃z(耳za&~鼻za&長z)          2UE
   6   (6)    象a&兎a                       A
   6   (7)    象a                          6&E
   6   (8)       兎a                       6&E
1  6   (9)                  ∀z(~鼻za→~長z)  47MPP
1  6   (ア)                     ~鼻ba→~長b   9UI
 2 6   (イ)       ∃z(耳za&~鼻za&長z)          58MPP
    ウ  (ウ)          耳ba&~鼻ba&長b           A
    ウ  (エ)              ~鼻ba              ウ&E
    ウ  (オ)                   長b           ウ&E
1  6ウ  (カ)                          ~長b   アエMPP
1  6ウ  (キ)                   長b&~長b       オカ&I
12 6   (ク)                   長b&~長b       イウキEE
123    (ケ)                   長b&~長b       36クEE
12     (コ)~∃x(象x&兎x)                      3ケRAA
12     (サ)∀x~(象x&兎x)                      コ量化子の関係
12     (シ)  ~(象a&兎a)                      サUE
     ス (ス)    象a                          A
      セ(セ)       兎a                       A
     スセ(ソ)    象a&兎a                       スセ&I
12   スセ(タ)  ~(象a&兎a)&(象a&兎a)              シソ&I
12   ス (チ)      ~兎a                       セタRAA
12     (ツ)   象a→~兎a                       スチCP
12     (テ)∀x(象x→~兎x)                      ツUI
従って、
(09)(10)により、
(11)
① ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。然るに、
② ∀x{兎x→∃z(耳zx&~鼻zx&長z)}。従って、
③ ∀x(象x→~兎x)。
といふ「演繹推理」、すなはち、
① すべてのxについて{xが象であるならば、あるyは(xの鼻であって、長く)、すべてのzについて(zがxの鼻でないならば、zは長くない)}。然るに、
② すべてのxについて{xが兎であるならば、あるzは(xの耳であって、鼻ではなく、長い)}。従って、
③ すべてのxについて(xが象であるならば、xは兎ではない)。
といふ「演繹推理」は「妥当」である。
従って、
(01)~(11)により、
(12)
① ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)}。然るに、
② ∀x{兎x→∃z(耳zx&長z)}。従って、
③ ∀x(象x→~兎x)。
といふ「推論」、すなはち、
① すべてのxについて{xが象であるならば、あるyは(xの鼻であって、長い)}。然るに、
② すべてのxについて{xが兎であるならば、あるzは(xの耳であって、長い)}。従って、
③ すべてのxについて(xが象であるならば、xは兎ではない)。
といふ「推論」は、「妥当」ではない
然るに、
(13)
① 象は鼻長い。然るに、
② 兎は耳長い。従って、
③ 象は兎ではない。
といふ「演繹推理」は「妥当」である。
従って、
(11)(12)(13)により、
(14)
① 象は鼻長い。
といふ「日本語」は、
① ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)}。
といふ「意味」ではなく、
② ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&~∃z(~鼻zx&長z)}。
③ ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
といふ「意味」である。



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1 コメント

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久々のコメント、失礼致します。 (原左都子)
2023-04-16 19:06:00
onomameusさんのブログは、いつも拝見申し上げております。
その割には、コメント記入が遠のいておりますことをお詫び申し上げます。
何と申しますか、論理学素人の立場にはコメント欄で打つ手が無いのが実情です。
ここで、くだらない提案ですが。
例えば、「象の鼻」や「兎の耳」を別の対象動物に変えるなどのちょっとしたアイデアで、見物客をおびき寄せるかもしれない、などとの、とんでもないご意見を申しあげたく存じます。
えっ? 何ですって??
onomameusさんのブログは、動物園では無かったんですか!!
参考ですが、我がオピニオンブログに於きましては、日々そのような弛まぬ努力の繰り返しです…
えっ? 勝手にやってりゃいいですよ、って???? 失礼申し上げました…
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