日本語の「は」と「が」について。

象は鼻が長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
とりあえず「三上文法」を「批判」します。

(652)「原田が犯人である。」の「述語論理」。

2020-06-17 18:23:53 | 象は鼻が長い、述語論理。

(01)
(ⅰ)
1         (1) ∀x{犯人x→(Fx∨Gx∨Hx)}   A
1         (2)    犯人a→(Fa∨Ga∨Hx)    1UE
 3        (3)    犯人a               A
13        (4)         Fa∨  Ga∨ Ha   23MPP
13        (5)         Fa∨(Ga∨ Ha)  結合法則
  6       (6)        ~Fa&~Ga&~Ha   A
   7      (7)         Fa           A
  6       (8)        ~Fa           6&E
  67      (9)         Fa&~Fa       78&I
   7      (ア)      ~(~Fa&~Ga&~Ha)  69RAA
    イ     (イ)             Ga∨ Ha   A
     ウ    (ウ)             Ga       A
  6       (エ)            ~Ga       6&E
  6  ウ    (オ)         Ga&~Ga       ウエ&I
     ウ    (カ)      ~(~Fa&~Ga&~Ha)  6オRAA
      キ   (キ)                 Ha   A
  6       (ク)                ~Ha   6&E
  6   キ   (ケ)             Ha&~Ha   キク&I
      キ   (コ)      ~(~Fa&~Ga&~Ha)  6ケRAA
    イ     (サ)      ~(~Fa&~Ga&~Ha)  イウカキコ∨E
13        (シ)      ~(~Fa&~Ga&~Ha)  57アイサ∨E
       ス  (ス)        ~Fa&~Ga       A
        セ (セ)                ~Ha   A
       スセ (ソ)        ~Fa&~Ga&~Ha   スセ&I
13     スセ (タ)      ~(~Fa&~Ga&~Ha)&
                    (~Fa&~Ga&~Ha)  シソ&I
13     ス  (チ)               ~~Ha   セタDN
13     ス  (ツ)                 Ha   チDN
13        (テ)        ~Fa&~Ga→ Ha   スツCP
1         (ト)   犯人a→(~Fa&~Ga→ Ha)  3テCP
         ナ(ナ)   犯人a& ~Fa&~Ga       A
         ナ(ニ)   犯人a                A
1        ナ(ヌ)        ~Fa&~Ga→ Ha   トニMPP
         ナ(ネ)        ~Fa&~Ga       ナ&E
1        ナ(ノ)                 Ha   ヌネMPP
1         (ハ)   (犯人a&~Fa&~Ga)→Ha   ナノCP
1         (ヒ)∀x{(犯人x&~Fx&~Gx)→Hx}  ハUI
(ⅱ)
1   (1)∀x{(犯人x&~Fx&~Gx)→Hx} A
1   (2)   (犯人a&~Fa&~Ga)→Ha  1UE
 3  (3)    犯人a              A
  4 (4)        ~Fa&~Ga      A
 34 (5)    犯人a&~Fa&~Ga      34&I
134 (6)                 Ha  25MPP
13  (7)        ~Fa&~Ga→ Ha  46CP
   8(8)        ~Fa&~Ga&~Ha  A
   8(9)        ~Fa&~Ga      8&E
13 8(ア)                 Ha  79MPP
   8(イ)                ~Ha  8&E
13 8(ウ)             Ha&~Ha  アイ&I
13  (エ)      ~(~Fa&~Ga)     8ウRAA
13  (オ)       ( Fa∨ Ga)     エ、ド・モルガンの法則
13  (カ)       ( Fa∨ Ga)∨Ha  オ∨I
13  (キ)         Fa∨ Ga ∨Ha  カ結合法則
1   (ク)    犯人a→(Fa∨Ga∨Ha)   3キCP
1   (ケ) ∀x{犯人x→(Fa∨Ga∨Hx)}  クUI
従って、
(01)により、
(02)
① ∀x{ 犯人x→(Fx∨ Gx∨ Hx)}
② ∀x{(犯人x&~Fx&~Gx)→Hx}
に於いて、すなはち、
① すべてのxについて{xが犯人であるならば、xはFであるか、または、xはGであるか、または、xはHである}。
② すべてのxについて{xが犯人であって、xがFではなく、xがGでもないならば、xはHである}。
に於いて、
①=② である。
従って、
(02)により、
(03)
① すべてのxについて{xが犯人であるならば、xはFであるか、または、xはGであるか、または、xはHである}。
② すべてのxについて{xが犯人であって、xがFでなく、xがGでもないならば、xはHである}。
に於いて、すなはち、
① 犯人は、Fか、Gか、Hである。
② 犯人が、Fではなく、Gでもないならば、Hが犯人である。
に於いて、
①=② である。
従って、
(03)により、
(04)
① 犯人は、藤田か、郷田か、原田である。 然るに、
② 犯人は、藤田ではなく、郷田でもない。 故に、
③ 原田犯人である。
といふ「推論(三段論法)」は「妥当(Valid)」である。
然るに、
(05)
① ∀x{ 犯人x→(Fx∨ Gx∨ Hx)}
② ∀x{(犯人x&~Fx&~Gx)→Hx}
に於いて、
①(F,G,H)の個数は、「3個」であるが、
②(F,G,H)の個数は、「百個」でも「千個」でも、「同じこと」である。
従って、
(04)(05)により、
(06)
① 犯人は、藤田か、郷田か、原田である。 然るに、
② 犯人は、藤田ではなく、郷田でもない。 故に、
③ 原田犯人である。
といふ「推論(三段論法)」は、
① 犯人は、藤田か、郷田か、原田である。 然るに、
② 犯人は、藤田ではなく、郷田でもない。 故に、
③ 原田以外は犯人ではない
といふ「推論(三段論法)」に他ならない。
然るに、
(07)
③ 原田犯人である。
ならば、
③ 原田は犯人である。
従って、
(06)(07)により、
(08)
③ 原田犯人である。⇔
③ 原田は犯人であり、原田以外は犯人ではない
といふ「等式」が、成立する。
従って、
(07)(08)により、
(09)
④ 原田は犯人である。⇔
④ 原田は犯人である(が、原田による、単独犯であるとは、限らない)。
といふ「等式」が、成立する。
従って、
(08)(09)により、
(10)
③ 誰犯人か。
といふ「疑問文」は、
③( )は犯人であり、( )以外は犯人ではない
に於ける、
③( )       ( )
といふ「2つの括弧」の中に入るのは、「誰か」といふ「質問文」であると、見做すことが出来る。
然るに、
(11)
③ 原田以外は犯人ではない
犯人は原田である。
に於いて、
③=④ は「対偶(Contraposition)」である。
従って、
(08)~(11)により、
(12)
③ 原田犯人である。⇔
③ 原田は犯人であり、犯人は原田である。⇔
③ 原田は犯人であり、原田以外は犯人ではない
といふ「等式」が、成立する。