日本語の「は」と「が」について。

象は鼻が長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
とりあえず「三上文法」を「批判」します。

(1274)「量化子の関係」と「ド・モルガンの法則」。

2023-10-31 14:36:52 | 論理

(01)
(ⅰ)
1  (1) ∃x( Fx) A
 2 (2) ∀x(~Fx) A
  3(3)     Fa  A
 2 (4)    ~Fa  A
 23(5) Fa&~Fa  34&I
  3(6)~∀x(~Fx) 25RAA
1  (7)~∀x(~Fx) 136EE
(ⅱ)
1  (1) ~∀x(~Fx)  A
 2 (2) ~∃x( Fx)  A
  3(3)      Fa   A
  3(4)  ∃x( Fx)  3EI
 23(5) ~∃x( Fx)&
        ∃x( Fx)  23&I
 2 (6)     ~Fa   35RAA
 2 (7)  ∀x(~Fx)  6UI
12 (8) ~∀x(~Fx)&
        ∀x(~Fx)  17&I
1  (9)~~∃x( Fx)  28RAA
1  (ア)  ∃x( FX)  9DN
従って、
(01)により、
(02)
①  ∃x( Fx)
② ~∀x(~Fx)
に於いて、
①=② である(量化子の関係)。
然るに、
(03)
(ⅲ)
1     (1)   Fa∨Fb∨Fc    A
1     (2)  (Fa∨Fb)∨Fc   1結合法則
 3    (3)  ~Fa&~Fb&~Fc  A
  4   (4)  (Fa∨Fb)      A
   5  (5)   Fa          A
 3    (6)  ~Fa          3&E
 3 5  (7)   Fa&~Fa      56&I
   5  (8)~(~Fa&~Fb&~Fc) 37RAA
    9 (9)      Fb       A
 3    (ア)     ~Fb       3&E
 3  9 (イ)      Fb&~Fb   9ア&I
    9 (ウ)~(~Fa&~Fb&~Fc) 3イRAA
  4   (エ)~(~Fa&~Fb&~Fc) 4589ウ∨E
     オ(オ)          Fc   A
 3    (カ)         ~Fc   3&E
 3   オ(キ)      Fc&~Fc   オカ&I
     オ(ク)~(~Fa&~Fb&~Fc) 3キRAA
1     (ケ)~(~Fa&~Fb&~Fc) 14エオク∨E
(ⅳ)
1    (1)~(~Fa&~Fb&~Fc) A
 2   (2) ~(Fa∨Fb∨Fc)   A
  3  (3)   Fa          A
  3  (4)   Fa∨Fb       3∨I
  3  (5)   Fa∨Fb∨Fc    4∨I
 23  (6) ~(Fa∨Fb∨Fc)&
          (Fa∨Fb∨Fc)   25&I
 2   (7)  ~Fa          36RAA
   8 (8)      Fb       A
   8 (9)   Fa∨Fb       8∨I
   8 (ア)   Fa∨Fb∨Fc    9∨I
 2 8 (イ) ~(Fa∨Fb∨Fc)&
          (Fa∨Fb∨Fc)   2ア&I
 2   (ウ)     ~Fb       8イRAA
    エ(エ)         Fc    A
    エ(オ)      Fb∨Fc    エ∨I
    エ(カ)   Fa∨Fb∨Fc    オ∨I
 2  エ(キ) ~(Fa∨Fb∨Fc)&
          (Fa∨Fb∨Fc)   2カ&I
 2   (ク)        ~Fc    エキRAA
    2   (ケ)  ~Fa&~Fb      7ウ&I
 2   (コ)  ~Fa&~Fb&~Fc  クケ&I
12   (サ)~(~Fa&~Fb&~Fc)&
         (~Fa&~Fb&~Fc) 1コ&I
1    (シ)~~(Fa∨Fb∨Fc)   2サRAA
1    (ス)   Fa∨Fb∨Fc    シDN
従って、
(03)により、
(04)
③    Fa∨ Fb∨ Fc
④ ~(~Fa&~Fb&~Fc)
に於いて、
③=④ である(ド・モルガンの法則)。
然るに、
(05)
{xの変域}={a、b、c}
であるとして、
①  ∃x( Fx)
② ~∀x(~Fx)
③    Fa∨ Fb∨ Fc
④ ~(~Fa&~Fb&~Fc)
⑤  aはFであるか、または、bはFであるか、または、cはFである。
⑥(aがFではなく、その上、bもFではなく、その上、cもFでもない)といふことはない。
に於いて、
①=③=⑤ であって、
②=④=⑥ である。
従って、
(01)~(05)により、
(06)
{xの変域}={a、b、c}
であるとして、
①  ∃x( Fx)
② ~∀x(~Fx)
に於いて、
①=② であるといふこと、すなはち、「量化子の関係」は、
③    Fa∨ Fb∨ Fc
④ ~(~Fa&~Fb&~Fc)
に於いて、
③=④ であるといふこと、すなはち、「ド・モルガンの法則」に、「他ならない」。


(1273)「実質含意のパラドックス」について。

2023-10-20 14:48:47 | 論理

(01)
1      (1)   P∨ Q   A
 2     (2)  ~P&~Q   A
  3    (3)   P      A
 2     (4)  ~P      2&E
 23    (5)   P&~P   34&I
  3    (6)~(~P&~Q)  25RAA
   7   (7)      Q   A
 2     (8)     ~Q   2&E
 2 7   (9)   Q&~Q   78&I
   7   (ア)~(~P&~Q)  29RAA
1      (イ)~(~P&~Q)  1367ア∨E
    ウ  (ウ)  ~P      A
     エ (エ)     ~Q   A
    ウエ (オ)  ~P&~Q   ウエ&I
1   ウエ (カ)~(~P&~Q)&
           (~P&~Q)  6オ&I
1   ウ  (キ)    ~~Q   エカRAA
1   ウ  (ク)      Q   キDN
1      (ケ)  ~P→ Q   ウクCP
(02)
1      (1)  ~P→ Q   A
 2     (2)  ~P&~Q   A
 2     (3)  ~P      2&E
12     (4)      Q   13MPP
 2     (5)     ~Q   2&E
12     (6)   Q&~Q   45&I
1      (7)~(~P&~Q)  26RAA
  8    (8) ~(P∨ Q)  A
   9   (9)   P      A
   9   (ア)   P∨ Q   9∨I
  89   (イ) ~(P∨ Q)&
            (P∨ Q)  8ア&I
  8    (ウ)  ~P      9イRAA
    エ  (エ)      Q   A
    エ  (オ)   P∨ Q   エ∨I
  8 エ  (カ) ~(P∨ Q)&
            (P∨ Q)  8オ&I
  8    (キ)     ~Q   エカRAA
  8    (ク)  ~P&~Q   ウキ&I
1 8    (ケ)~(~P&~Q)&
           (~P&~Q)  7ク&I
1      (コ)~~(P∨ Q)  8ケRAA
1      (サ)   P∨ Q   コDN
従って、
(01)(02)により、
(03)
①  P∨Q
② ~P→Q
に於いて、
①=② である。
従って、
(03)により、
(04)
「日本語」で言ふと、
① Pであるか、または、Qである。
② Pでないならば、  Qである。
に於いて、
①=② である。
然るに、
(03)により、
(05)
P=~P
といふ「代入(置き換へ)」により、
①  ~P∨Q
② ~~P→Q
に於いて、
①=② である。
従って、
(04)(05)により、
(06)
① Pであるでないか、または、Qである。
② Pでないでないならば、  Qである。
に於いて、
①=② である。
従って、
(06)により、
(07)
① Pでないか、または、Qである。
② Pであるならば、  Qである。
に於いて、
①=② である。
然るに、
(08)
「番号」を「付け替へる」として、
① Pでない
② Pでないか、または、Qである。
に於いて、
①⇒② である。 従って、
(07)(08)により、
(09)
① Pでない
② Pでないか、または、Qである。
③ Pであるならば、  Qである。
に於いて、
①⇒② であって、
②=③ である。
従って、
(09)により、
(10)
「番号」を「付け直す」として、
① Pでない
② Pであるならば、Qである。
に於いて、
①⇒② であって、
このことを、『実質含意のパラドックス』と言ふ。
然るに、
(11)
1(1)~P       A
1(2)~P∨Q     1∨I
1(3) P→Q     2含意の定義
 (4)~P→(P→Q) 13CP
従って、
(11)により、
(12)
├ ~P→(P→Q)
といふ「連式」、すなはち、
├ Pでないならば(Pであるならば、Qである)。
といふ「連式」は、『妥当』である。
従って、
(10)(11)(12)により、
(13)
├ ~P→(P→Q)
といふ「連式」、すなはち、
├ Pでないならば(Pであるならば、Qである)。
といふ「連式」、すなはち、『実質含意のパラドックス』は『妥当』である。
然るに、
(11)により、
(14)
1 (1)~P       A
1 (2)~P∨Q     1∨I
1 (3) P→Q     2含意の定義
  (4)~P→(P→Q) 13CP
 5(5)~P& P    A
 5(6)~P       5&E
 5(7)    P→Q  46MPP
 5(8)    P    5&E
 5(9)      Q  78MPP
  (ア)~P&P→ Q  59CP
従って、
(15)
├(~P&P)→Q 
といふ「連式」、すなはち、
├「矛盾」が「」であるならば、「任意の命題」は「真」である。
といふ「連式」は、『妥当』である。
従って、
(13)(14)(15)により、
(16)
(ⅰ)『実質含意のパラドックス』は『妥当』であって、
(ⅱ)「矛盾」が「」であるならば、
(ⅲ)「任意の命題」は「真」である。
然るに、
(17)
(ⅱ)「矛盾」は「」ではなく、「」である。
従って、
(16)(17)により、
(18)
(ⅰ)『実質含意のパラドックス』が『妥当』であったとしても、
(ⅱ)「任意の命題」は、「」であるか、または、「」である。


(1272)「Pまたは、Qである」は「(PならばQ)ならばQである」に「等しい」。

2023-10-16 11:40:55 | 論理

(01)
(ⅰ)
1   (1)  P∨Q A
 2  (2)  P   A
 2  (3)~~P   2DN
 2  (4)~~P∨Q 3∨I
  5 (5)    Q A
  5 (6)~~P∨Q 5∨I
1   (7)~~P∨Q 12456∨E
1   (8) ~P→Q 7含意の定義
   9(9) ~P   A
1  9(ア)    Q 89MPP
(ⅱ)
1 (1)(P→Q)→Q A
 2(2)~P      A
 2(3)~P∨Q    2∨I
 2(4) P→Q    3含意の定義
12(5)      Q 14MPP
(ⅲ)
1   (1)  P∨Q A
 2  (2)    Q A
 2  (3)  ~~Q 2DN
 2  (4)~~Q∨P 3∨I
  5 (5)  P   A
  5 (6)~~Q∨P 5∨I
1   (7)~~Q∨P 12456∨E
1   (8) ~Q→P 7含意の定義
   9(9) ~Q   A
1  9(ア)    P 89MPP
(ⅳ)
1  (1)  (P→ Q)→Q A
 2 (2) ~(P&~Q)   A
 2 (3)  ~P∨ Q    2ド・モルガンの法則
 2 (4)   P→ Q    3含意の定義
12 (5)         Q 14MPP
1  (6) ~(P&~Q)→Q 25CP
  7(7)        ~Q A
1 7(8)~~(P&~Q)   67MTT
1 7(9)   P&~Q    8DN
1 7(ア)   P       9&E
従って、
(01)により、
(02)
①  P∨Q,   ~P├ Q
②(P→Q)→Q,~P├ Q
③  P∨Q,   ~Q├ P
④(P→Q)→Q,~Q├ P
といふ「推論」は、4つとも『妥当』である。
然るに、
(03)
5 原始的規則あるいは導出された規則を、既に証明されたどのような連式あるいは定理とでもともに用いて、証明せよ。
5 Using primitive or deriverd rulues, together with any sequents or theorems already proved,prove.
(E.J.レモン著、竹尾治一郎・浅野楢英 訳、論理学初歩、1973年、80頁)
(h)P∨Q┤├(P→Q)→Q
〔(私の)解答〕
(ⅰ)
1   (1)  P∨ Q    A
 2  (2)  P       A
  3 (3)  P→ Q    A
 23 (4)     Q    23MPP
 2  (5) (P→ Q)→Q 34CP
   6(6)     Q    A
   6(7)~(P→ Q)∨Q 6∨I
   6(8) (P→ Q)→Q 7含意の定義
1   (9) (P→ Q)→Q 12568∨E
(ⅱ)
1  (1)  (P→ Q)→Q A
1  (2) ~(P→ Q)∨Q 1含意の定義
 3 (3) ~(P→ Q)   A
 3 (4)~(~P∨ Q)   3含意の定義
 3 (5)   P&~Q    4ド・モルガンの法則
 3 (6)   P       5&E
 3 (7)   P∨Q     6∨I
  8(8)         Q A
  8(9)       P∨Q 8∨I
1  (ア)   P∨Q     13789∨E
従って、
(02)(03)により、
(04)
①  P∨Q
②(P→Q)→Q
に於いて、すなはち、
① Pであるか、または、Qである。
②(Pであるならば、Qである)ならば、Qである。
に於いて、
①=② である。
然るに、
(02)により、
(05)
P=里子である。
Q=男性である。
として、
(ⅰ)里子であるか、または、男性である。 然るに、
(ⅱ)           男性ではない。従って、
(ⅲ)里子である。
といふ「推論(選言三段論法)」は『妥当』である。
従って、
(04)(05)により、
(06)
(ⅰ)(里子ならば男性である)ならば、男性である。 然るに、
(ⅱ)                男性でない。 従って、
(ⅲ) 里子である。
といふ「推論」も、『妥当』である。
然るに、
(07)
思ふに、
(ⅰ)(里子ならば男性である)ならば、男性である。 然るに、
(ⅱ)                男性でない。 従って、
(ⅲ) 里子である。
といふ「推論」が『妥当』である。
といふ風に、「普通の人」は、「思はない」。
然るに、
(01)(07)により、
(08)
(ⅳ)
1  (1)  (里子→ 男性)→男性 A
 2 (2) ~(里子&~男性)    A
 2 (3)  ~里子∨ 男性     2ド・モルガンの法則
 2 (4)   里子→ 男性     3含意の定義
12 (5)           男性 14MPP
1  (6) ~(里子&~男性)→男性 25CP
  7(7)          ~男性 A
1 7(8)~~(里子&~男性)    67MTT
1 7(9)   里子&~男性     8DN
1 7(ア)   里子         9&E
といふ「計算」を見る限り、確かに、
(ⅰ)(里子ならば男性である)ならば、男性である。 然るに、
(ⅱ)                男性でない。 従って、
(ⅲ) 里子である。
といふ「推論」は『妥当』である。


(1271)「P∨(P→Q)」は「排中律(~Q∨Q)」である。

2023-10-15 13:44:03 | 論理

(01)
④ 太郎であるか、または、太郎であるならば、男性である。
といふ「日本語」が、「恒に真」である。
といふことを、『証明』します。
(02)
仮定の数がゼロである、「証明可能な連式の結論」は、「恒真式(トートロジー)」である。
(E.J.レモン著、竹尾治一郎・浅野楢英 訳、論理学初歩、1973年、64頁)
然るに、
(03)
(ⅰ)
1(1)P A
 (2)P→P 11CP
(ⅱ)
1   (1) ~(~P∨P) A
 2  (2)   ~P    A
 2  (3)   ~P∨P  2∨I
12  (4) ~(~P∨P)&
         (~P∨P) 13&I
1   (5)  ~~P    24RAA
1   (6)    P    5DN
1   (7)   ~P∨P  6∨I
1   (8) ~(~P∨P)&
         (~P∨P) 17&I
    (9)~~(~P∨P) 18RAA
    (ア)   ~P∨P  9DN
(ⅲ)
1        (1) ~(~P∨P)  A
 2       (2)   ~P     A
 2       (3)   ~P∨P   2∨I
12       (4) ~(~P∨P)&
              (~P∨P)  13&I
1        (5)  ~~P     24RAA
1        (6)    P     5DN
1        (7)   ~P∨P   6∨I
1        (8) ~(~P∨P)&
              (~P∨P)  17&I
         (9)~~(~P∨P)  18RAA
         (ア)   ~P∨P   9DN
  イ      (イ)   ~P     A
  イ      (ウ)   ~P∨Q   イ∨I
   エ     (エ)   P&~Q   A
    オ    (オ)   ~P     A
   エ     (カ)   P      エ&E
   エオ    (キ)   ~P&P   オカ&I
    オ    (ク) ~(P&~Q)  エキRAA
     ケ   (ケ)      Q   A
   エ     (コ)     ~Q   エ&E
   エ ケ   (サ)   Q&~Q   ケコ&I
     ケ   (シ) ~(P&~Q)  エサRAA
  イ      (ス) ~(P&~Q)  イオクケシ∨E
      セ  (セ)   P      A
       ソ (ソ)     ~Q   A
      セソ (タ)   P&~Q   セソ&I
  イ   セソ (チ) ~(P&~Q)&
              (P&~Q)  スタ&I
  イ   セ  (ツ)    ~~Q   ソチRAA
  イ   セ  (テ)      Q   ツDN
  イ      (ト)   P→ Q   セテCP
  イ      (ナ)P∨(P→ Q)  ト∨I
        ニ(ニ)      P   A
        ニ(ヌ)P∨(P→ Q)  ニ∨I
         (ネ)P∨(P→ Q)  アイナニヌ∨E
従って、
(02)(03)により、
(04)
①  P→P(同一律)
② ~P∨P(排中律)
③  P∨(P→Q)(練習問題5a)
といふ「論理式」は、3つとも「恒真式(トートロジー)」である。
従って、
(04)により、
(05)
① Pであるならば、Pである。
② Pでないか、または、Pである。
③ Pであるか、または、Pであるならば、Qである。
といふ「日本語」は、3つとも、「恒に真」である。
然るに、
(05)により、
(06)
① Pであるならば、Pである(同一律)。
② Pでないか、または、Pである(排中律)。
といふ「日本語」は、ともかく、
③ Pであるか、または、Pならば、Qである(練習問題5a)。
といふ「日本語」が、「恒に真」である。
といふことは、「分かり難い(意外である)」。
然るに、
(07)
P,Qの二つを組みにする場合、「排他的な選言」は、「PまたはQ,またはその両方」と言います(易しくない論理学)。
然るに、
(08)
③ P∨(P→Q)
③ Pであるか、または、Pであるならば、Qである。
の場合は、「排他的な選言」である。
従って、
(07)(08)により、
(09)
③ P∨(P→Q)
である場合は、
④ Pだけが    「真」であることも、
⑤(P→Q)だけが 「真」であることも、
⑥ Pと(P→Q)が「真」であることも、「可能」である。
然るに、
(10)
1(1)P&(P→Q) A
1(2)P       1&E
1(3)   P→Q  1&E
1(4)     Q  23MPP
然るに、
(09)(10)により、
(11)
③ P∨(P→Q)
である場合に、
④ であるとしても、Qであるとは、「限らない」。
⑤ であるとしても、Qであるとは、「限らない」が、
⑥ であるならば、 Qである。
従って、
(11)により、
(12)
③ P∨(P→Q)
といふ「論理式」が「真」であるならば、
③ Qであるか、または、Qでない。
といふ「日本語」は「真」である。
従って、
(04)(05)(12)により、
(13)
「番号」を「付け替へ」るものの、
① Q∨~Q
② P∨(P→~Q)
③ Qであるか、または、Qでない。
④ Pであるか、または、Pであるならば、Qである。
といふ「論理式・日本語」に於いて、
①=②=③=④ である。
従って、
(13)により、
(14)
③ Qであるか、または、Qでない。
④ Pであるか、または、Pであるならば、Qである。
といふ「日本語」に於いて、
③=④ である。
従って、
(14)により、
(15)
Q=男性である。
P=太郎である。
として、
③ 男性であるか、または、男性ではない。
④ 太郎であるか、または、太郎であるならば、男性である。
といふ「日本語」に於いて、
③=④ である。
然るに、
(16)
③ 男性であるか、または、男性ではない。
といふ「命題(排中律)」は、「恒に真」である。
従って、
(15)(16)により、
(17)
④ 太郎であるか、または、太郎であるならば、男性である。
といふ「命題(排中律)」も、「恒に真」である。
然るに、
(18)
④ 太郎であるか、または、太郎であるならば、男性である。
といふ「命題」が、「排中律」である。
といふことは、「(論理学に疎い)普通の人」は、「気付かない」。
従って、
(18)により、
(19)
④ 太郎であるか、または、太郎であるならば、男性である。
といふ「命題」が、「恒に真」である。
といふことに、「(論理学に疎い)普通の人」は、「気付かない」。
然るに、
(20)
5 原始的規則あるいは導出された規則を、既に証明されたどのような連式あるいは定理とでもともに用いて、証明せよ。
5 Using primitive or deriverd rulues, together with any sequents or theorems already proved,prove.
(E.J.レモン著、竹尾治一郎・浅野楢英 訳、論理学初歩、1973年、80頁)
(a)├ P∨(P→Q)
〔(私の)解答〕
  (1)  ~P∨P  排中律
2 (2)  ~P    A
2 (3)  ~P∨Q  2∨I
2 (4)   P→Q  3含意の定義
2 (5)P∨(P→Q) 4∨I
 6(6)     P  A
 6(7)P∨(P→Q) 6∨I
  (8)P∨(P→Q) 12566∨E
従って、
(01)(02)(03)(13)(15)(20)により、
(21)
いづれにせよ、
④ 太郎であるか、または、太郎であるならば、男性である。
といふ「命題」は、「恒に真」である。


(1270)「命題計算の練習問題(E.J.レモン)」の「解答(かなり、難しい)」。

2023-10-14 16:53:46 | 論理

(01)
5 原始的規則あるいは導出された規則を、既に証明されたどのような連式あるいは定理とでもともに用いて、証明せよ。
5 Using primitive or deriverd rulues, together with any sequents or theorems already proved,prove.
(E.J.レモン著、竹尾治一郎・浅野楢英 訳、論理学初歩、1973年、80頁)

(a)├ P∨(P→Q)
  (1)  ~P∨P  排中律
2 (2)  ~P    A
2 (3)  ~P∨Q  2∨I
2 (4)   P→Q  3含意の定義
2 (5)P∨(P→Q) 4∨I
 6(6)     P  A
 6(7)P∨(P→Q) 6∨I
  (8)P∨(P→Q) 12566∨E
(∴)(Pであるか、または(PならばQである))は「恒に真」である。

(b)├(P→Q)∨(Q→R)
  (1)   Q∨~Q     排中律
2 (2)   Q        A
2 (3)~P∨Q        2∨I
2 (4) P→Q        3含意の定義
2 (5)(P→Q)∨(Q→R) 4∨I
 6(6)      ~Q    A
 6(7)      ~Q∨R  6∨I
 6(8)       Q→R  7含意の定義
 6(9)(P→Q)∨(Q→R) 8∨I
  (ア)(P→Q)∨(Q→R) 12569∨E
(∴)((PならばQであるか)または(QならばRである))は「恒に真」である。

(c)├((P→Q)→P)→P
1   (1) (P→ Q)→P   A
 2  (2)~(P&~Q)     A
 2  (3) ~P∨ Q      2ド・モルガンの法則
 2  (4)  P→ Q      3含意の定義
12  (5)        P   14MPP
1   (6)~(P&~Q)→P   25CP
1   (7) (P&~Q)∨P   6含意の定義
  8 (8)  P&~Q      A
  8 (9)  P         8&E
   ア(ア)        P   A
1   (イ)  P         789アア∨E
    (ウ)((P→Q)→P)→P 1イCP
(∴)「パースの法則」は「恒に真」である。

(d)~Q├ P→(Q→R)
1(1)   ~Q     A
1(2)   ~Q∨R  1∨I
1(3)    Q→R  2含意の定義
1(4)~P∨(Q→R) 3∨I
1(5) P→(Q→R) 4含意の定義
(∴)Qではない。従って、Pならば(QならばRである)。

(e)P,~P├ Q
1 (1) P   A
 2(2)~P   A
 2(3)~P∨Q 2∨I
 2(4) P→Q 3含意の定義
12(5)   Q 14MPP
(∴)Pである。Pでない。従って、Qである。

(f)P∨Q├ ~P→Q
1  (1)  P∨Q A
 2 (2)  P   A
 2 (3)~~P   2DN
 2 (4)~~P∨Q 3∨I
  5(5)    Q A
  5(6)~~P∨Q 5∨I
1  (7)~~P∨Q 12456∨E
1  (8) ~P→Q 7含意の定義
(∴)Pであるか、または、Qである。従って、Pでないならば、Qである。

(g)~(P→Q)┤├ P&~Q
(α)
1 (1) ~(P→ Q) A
 2(2) ~(P&~Q) A
 2(3)  ~P∨ Q  2ド・モルガンの法則
 2(4)   P→ Q  3含意の定義
12(5) ~(P→ Q)&
       (P→ Q) 14&I
1 (6)~~(P&~Q) 25RAA
1 (7)   P&~Q  6DN
(β)
1 (1)   P&~Q  A
 2(2)   P→ Q  A
1 (3)   P     1&E
12(4)      Q  23MPP
1 (5)     ~Q  1&E
12(6)   Q&~Q  45&I
1 (7) ~(P→ Q) 26RAA
(∴)((PならばQである)といふことはない)といふことは、(Pであって、Qでない)といふことに「等しい」。

(h)
(α)(P→Q)→Q ┤├ P∨Q
1  (1)  (P→ Q)→Q A
1  (2) ~(P→ Q)∨Q 1含意の定義
 3 (3) ~(P→ Q)   A
 3 (4)~(~P∨ Q)   3含意の定義
 3 (5)   P&~Q    4ド・モルガンの法則
 3 (6)   P       5&E
 3 (7)   P∨Q     6∨I
  8(8)         Q A
  8(9)       P∨Q 8∨I
1  (ア)   P∨Q     13789∨E
(β)
1   (1)  P∨ Q    A
 2  (2)  P→ Q    A
  3 (3)  P       A
 23 (4)     Q    23MPP
  3 (5) (P→ Q)→Q 24CP
   6(6)     Q    A
   6(7)~(P→ Q)∨Q 6∨I
   6(8) (P→ Q)→Q 7含意の定義
1   (9) (P→ Q)→Q 13568∨E
(∴)((PならばQ)ならばQである)といふことは、(Pであるか、または、Qである)といふことに「等しい」。

(i)(P→Q)∨(P→R) ┤├ P→(Q∨R)
(α)
1   (1)(P→Q)∨(P→R) A
 2  (2) P→Q        A
  3 (3) P          A
 23 (4)   Q        23MPP
 23 (5)   Q∨R      4∨I
 2  (6)P→(Q∨R)     35CP
   7(7)       P→R  A
  37(8)         R  37MPP
  37(9)       Q∨R  8∨I
   7(ア)P→(Q∨R)     39CP
1   (イ)P→(Q∨R)     1267ア∨E
(β)
1    (1) P→(Q∨R)    A
1    (2)~P∨(Q∨R)    1含意の定義
 2   (3)~P          A
 2   (4)~P∨Q        3∨I
 2   (5) P→Q        4含意の定義
 2   (6)(P→Q)∨(P→R) 5∨I
  7  (7)    Q∨R     A
   8 (8)    Q       A
   8 (9) ~P∨Q       8∨I
   8 (ア)  P→Q       9含意の定義
   8 (イ)(P→Q)∨(P→R) ア∨I
    ウ(ウ)      R     A
    ウ(エ)   ~P∨R     ウ∨I
    ウ(オ)    P→R     エ含意の定義
    ウ(カ)(P→Q)∨(P→R) オ∨I
  7  (キ)(P→Q)∨(P→R) 78イウカ∨E
1    (ク)(P→Q)∨(P→R) 2367キ∨E
(∴)((Pならば、Qであるか)または(Pならば、Rである))といふことは、(Pならば(Qであるか、または、Rである))といふことに「等しい」。

(j)(P⇔Q)∨Q┤├ P→Q
(α)
1  (1)(P⇔Q)∨Q A
 2 (2)(P⇔Q)   A
 2 (3) P→Q&
       Q→P    2Df.⇔
 2 (4) P→Q    3&E
  5(5)      Q A
  5(6)   ~P∨Q 5∨I
  5(7)    P→Q 6含意の定義
1  (8) P→Q    12457∨E
(β)
1 (1)    P→Q           A
 2(2) ~{(P⇔Q)∨  Q}     A
 2(3)  ~(P⇔Q)& ~Q      2ド・モルガンの法則
 2(4)  ~(P⇔Q)          3&E
 2(5) ~{(P→Q)& (Q→ P)} 4Df.⇔
 2(6)  ~(P→Q)∨~(Q→ P)  5ド・モルガンの法則
 2(7)   (P→Q)→~(Q→ P)  6含意の定義
12(8)         ~(Q→ P)  17MPP
12(9)        ~(~Q∨ P)  8含意の定義
12(ア)            Q&~P   9ド・モルガンの法則
12(イ)           Q      ア&I
 2(ウ)          ~Q      3&E
12(エ)           Q&~Q   イウ&I
1 (オ)~~{(P⇔Q)∨  Q}     2エRAA
1 (カ)  {(P⇔Q)∨  Q}     オDN
(∴)((PとQが「等しい」か、または、Qである)といふことは、(Pならば、Qである)といふことに「等しい」。

(k)Q├ P&Q⇔P
1  (1) Q       A
 2 (2) P&Q     A
 2 (3) P       2&E
   (4)(P&Q)→P  23CP
  5(5) P       A
1 5(6) P&Q     15&I
1  (7) P→(P&Q) 56CP
1  (8)(P&Q)→P&
       P→(P&Q) 47&I
1  (9)(P&Q)⇔P  8Df.⇔
(∴)Qである。従って、(PであってQである)といふことは、(Pである)といふことに「等しい」。

(l)~Q├ P∨Q⇔P
1   (1)     ~Q    A
 2  (2)   P∨ Q    A
 2  (3)~(~P&~Q)   2ド・モルガンの法則
  4 (4)  ~P       A
1 4 (5)  ~P&~Q    14&I
124 (6)~(~P&~Q)&
        (~P&~Q)   35&I
12  (7)  ~~P      46RAA
12  (8)    P      7DN
1   (9) (P∨Q)→P   28CP
   ア(ア)  P        A
   ア(イ)  P∨Q      ア∨I
    (ウ)  P→(P∨Q)  アイCP
1   (エ) (P∨Q)→P&
         P→(P∨Q)  9ウ&I
1   (オ)  P∨Q⇔P    エDf.⇔
(∴)Qではない。従って、(Pであるか、または、Qである)といふことは、(Pである)といふことに「等しい」。

従って、
(01)により、
(02)
(a) (Pであるか、または(PならばQである))は「恒に真」である。
(b)((PならばQであるか)または(QならばRである))は「恒に真」である。
(c)「パースの法則」は「恒に真」である。
(d)Qではない。従って、Pならば(QならばRである)。
(e)Pである。Pでない。従って、Qである。
(f)Pであるか、または、Qである。従って、Pでないならば、Qである。
(g)((PならばQである)といふことはない)といふことは、(Pであって、Qでない)といふことに「等しい」。
(h)((PならばQ)ならばQである)といふことは、(Pであるか、または、Qである)といふことに「等しい」。
(i)((Pならば、Qであるか)または(Pならば、Rである))といふことは、(Pならば(Qであるか、または、Rである))といふことに「等しい」。
(j)((PとQが「等しい」か、または、Qである)といふことは、(Pならば、Qである)といふことに「等しい」。
(k)Qである。 従って、(PであってQである)といふことは、(Pである)といふことに「等しい」。
(l)Qではない。従って、(Pであるか、または、Qである)といふことは、(Pである)といふことに「等しい」。
といふ「命題」は、12個とも、「すべて、真である」。


(1269)「モーダスポネンス(MPP)とモーダストレンス(MTT)」と「背理法」。

2023-10-11 19:16:29 | 論理

(01)
① P→Q, P├  Q
② P→Q,~Q├ ~P
に於いて、すなはち、
① PならばQであるが、Pである。故に、Qである
② PならばQであるが、Qでない。故に、Pでない
に於いて、
① を「モーダスポネンス(MPP)」と言ひ、
② を「モーダストレンス(MTT)」と言ふ。
然るに、
(02)
1  (1) P→ Q A
 2 (2)   ~Q A
  3(3) P    A
1 3(4)    Q 13MPP
123(5) ~Q&Q 24&I
12 (6)~P    35RAA(背理法)
然るに、
(03)
1  (1) P→ Q A
 2 (2) P    A
  3(3)   ~Q A
1 3(4)~P    13MTT
123(5)~P&P  23&I
12 (6)  ~~Q 35RAA(背理法)
12 (7)    Q 6DN
従って、
(01)(02)(03)により、
(04)
「モーダストレンス(MTT)」は、「モーダスポネンス(MPP)」と「背理法(RAA)」で「代用」出来、
「モーダスポネンス(MPP)」は、「モーダストレンス(MTT)」と「背理法(RAA)」で「代用」出来る。


(1268)「論理学」は「診断」にも「役に立つ」。

2023-10-10 07:22:36 | 論理

(01)
1       (1)    P∨ Q   A
 2      (2) Q→(R→ S)  A
  3     (3)    R&~S   A
   4    (4)    R→ S   A
  3     (5)    R      3&E
  34    (6)       S   45MPP
  3     (7)      ~S   3&E
  34    (8)    S&~S   67&I
  3     (9)  ~(R→ S)  48RAA
 23     (ア)~Q         29MTT
    イ   (イ)   ~P&~Q   A
     ウ  (ウ)    P      A
    イ   (エ)   ~P      イ&E
    イウ  (オ)    P&~P   ウエ&I
     ウ  (カ) ~(~P&~Q)  イオRAA
      キ (キ)       Q   A
    イ   (ク)      ~Q   イ&E
    イ キ (ケ)    Q&~Q   キク&I
      キ (コ) ~(~P&~Q)  イケRAA
1       (サ) ~(~P&~Q)  1ウカキコ∨E
       シ(シ)   ~P      A
 23    シ(ス)   ~P&~Q   アシ&I
123    シ(セ) ~(~P&~Q)&
             (~P&~Q)  サス&I
123     (ソ)  ~~P      シセRAA
123     (タ)    P      ソDN
123     (チ) ~Q&P      アタ&I
従って、
(01)により、
(02)
(ⅰ)P∨Q    然るに、
(ⅱ)Q→(R→S)然るに、
(ⅲ)R&~S   従って、
(ⅳ)~Q&P
といふ「推論」は「妥当」である。 従って、
(02)により、
(03)
P=癌性リンパ管症である。
Q=術後肺炎である。
R=抗生物質を投与する。
S=熱は下がる。
であるとして、
(ⅰ)「癌性リンパ管症」であるか、または「術後肺炎」であった。然るに、
(ⅱ)「術後肺炎」であるならば、「抗生物質」を「投与」すれば「熱は下がるはずであった」。然るに、
(ⅲ)「抗生物質」を「投与」しても「熱は下がらなかった」。従って、
(ⅳ)「術後肺炎」ではなく、「癌性リンパ管症」であった。
といふ『推論』は『妥当』である。
従って、
(03)により、
(04)
「フジTV、白い巨塔、2003年、16話」の中で行はれた「唐木教授の鑑定」は、
「医学的」にも、「論理的」にも、『妥当』である。


(1267)「前件否定・後件肯定」の「誤謬」。

2023-10-04 12:55:39 | 論理

(01)
(ⅰ)
1     (1)(P→S)&(Q→S)&(R→S) A
1     (2) P→S              A
1     (3)       Q→S        A
1     (4)             R→S  A
 5    (5) P∨Q∨R            A
 5    (6)(P∨Q)∨R           A

  7   (7)(P∨Q)             A
   8  (8) P                A
1  8  (9)   S              28MPP
    ア (ア)   Q              A
1   ア (イ)         S        3アMPP
1 7   (ウ)   S              789アイ∨E
     エ(エ)      R           A
1    エ(オ)               S  4エMPP
15    (カ)   S              67ウエオ∨E
1     (キ)(P∨Q∨R)→S         5カCP
(ⅱ)
1     (1)(P∨Q∨R)→S         A
 2    (2) P                A
 2    (3) P∨Q              3∨I
 2    (4) P∨Q∨R            3∨I
12    (5)        S         14MPP
1     (6) P→S              25CP
  7   (7)   Q              A
  7   (8) P∨Q              7∨I
  7   (9) P∨Q∨R            8∨I
1 7   (ア)        S         19MPP
1     (イ)   Q→S            7アCP
   ウ  (ウ)     R            A
   ウ  (エ)   Q∨R            ウ∨I
   ウ  (オ) P∨Q∨R            エ∨I
1  ウ  (カ)        S         1オMPP
1     (キ)     R→S          ウカCP
1     (ク)(P→S)&(Q→S)       6イ&I
1     (ケ)(P→S)&(Q→S)&(R→S) キク&I
従って、
(01)により、
(02)
①(P→S)&(Q→S)&(R→S)
②(P∨Q∨R)→S
に於いて、すなはち、
①(PならばSであり)&(QならばSであり)&(RならばSである)。
②(Pであるか、または、Qであるか、または、Rである)ならばSである。
に於いて、
①=② である。
従って、
(02)により、
(03)
P=xは、象である。
Q=xは、馬である。
R=xは、兎である。
S=xは動物である。
として、
①(象ならば動物であり)&(馬ならば動物であり)&(兎ならば動物である)。
②(象であるか、または、馬であるか、または、兎である)ならば動物である。
に於いて、
①=② である。
然るに、
(04)
①(象ならば動物であり)&(馬ならば動物であり)&(兎ならば動物である)。
②(象であるか、または、馬であるか、または、兎である)ならば動物である。
というのであれば、「当然」、
③(象でない)としても、(動物でない)とは「限らない」し、
④(動物である)としても、(象である)とは「限らない」。
然るに、
(05)
①(象ならば動物である。)
として、
③(象でない)としても、(動物でない)とは「限らない」し、
④(動物である)としても、(象である)とは「限らない」。
に於いて、
③ を「前件否定誤謬」と言ひ、
④ を「後件肯定誤謬」と言ふ。