(01)
◎論理法則(以下の論理式は全て恒真である。)
1 A→A:(同一律)
2 A⇔A:( 〃 )
3 (A→B)→((B→C)→(A→C)):(連鎖推論)
・・・・・・・・・・
(論理学のページ)
然るに、
(02)
1 (1) A→B A
2 (2) B→C A
3(3) A A
1 3(4) B 13MPP
123(5) C 24MPP
12 (6) A→C 35CP
1 (7)(B→C)→(A→C) 26CP
(8)(A→B)→((B→C)→(A→C)) 17CP
従って、
(01)(02)により、
(03)
3 (A→B)→((B→C)→(A→C)):(連鎖推論)
3 (AならばBである)ならば((BならばCである)ならば(AならばCである)):(連鎖推論)
は、確かに、「恒真式(トートロジー)」である。
然るに、
(04)
(ⅰ)
1 (1)(A→B)→((B→C)→ (A→C)) A
2 (2)(A→B)& (B→C) A
2 (3)(A→B) 2&E
12 (4) (B→C)→ (A→C) 13MPP
2 (5) (B→C) 2&E
12 (6) (A→C) 45MPP
1 (7)((A→B)&(B→C))→(A→C) 26CP
(ⅱ)
1 (1)((A→B)&(B→C))→(A→C) A
2 (2) (A→B) A
3(3) (B→C) A
23(4)((A→B)&(B→C)) 23&I
123(5) (A→C) 24MPP
12 (6) (B→C)→ (A→C) 35CP
1 (7)(A→B)→((B→C)→ (A→C)) 26CP
従って、
(04)により、
(05)
① (A→B)→((B→C) →(A→C))
②((A→B)& (B→C))→(A→C)
に於いて、
①=② である。
従って、
(03)(04)(05)により、
(06)
① (AならばBである)ならば((BならばCである)ならば(AならばCである)):(連鎖推論)
②((AならばBである)然るに、(BならばCである))故に(AならばCである) :(三段論法)
に於いて、
①=② である。
従って、
(05)(06)により、
(07)
① (A→B)→((B→C) →(A→C))
②((A→B)& (B→C))→(A→C)
に於いて、
① の「対偶(Contraposition)」は、
② の「対偶(Contraposition)」に「等しい」。
然るに、
(08)
(ⅱ)
1 (1) ((A→B)& (B→C))→(A→ C) A
2 (2) A&~C A
3(3) A→ C
2 (4) A 2&E
23(5) C 34MPP
2 (6) ~C 2&E
23(7) C&~C 56&I
2 (8) ~(A→ C) 38RAA
12 (9)~((A→B)& (B→C)) 18MTT
12 (ア) ~(A→B)∨~(B→C) 9ド・モルガンの法則
1 (イ)(A&~C)→(~(A→B)∨~(B→C)) 2アCP
(ⅲ)
1 (1) (A&~C)→(~(A→B)∨~(B→C)) A
2 (2) ((A→B)& (B→C)) A
2 (3) ~(~(A→B)∨~(B→C)) 2ド・モルガンの法則
12 (4)~(A&~C) 13MTT
5 (5) A A
6(6) ~C A
56(7) A&~C 56&I
1256(8)~(A&~C)&(A&~C) 47&I
125 (9) ~~C 68RAA
125 (ア) C 9DN
12 (イ) A→ C 5アCP
1 (ウ)((A→B)& (B→C))→(A→ C) 2イCP
従って、
(08)により、
(09)
②((A→B)&(B→C))→(A→C)
③(A&~C)→(~(A→B)∨~(B→C))
に於いて、
②=③ は「対偶(Contradiction)」である。
従って、
(07)(08)(09)により、
(10)
① (A→B)→((B→C) →(A→C))
②((A→B)& (B→C))→(A→C)
③(A&~C)→(~(A→B)∨~(B→C))
に於いて、
①=②=③ である。
従って、
(05)(06)(10)により、
(11)
① (AならばBである)ならば((BならばCである)ならば(AならばCである)):(連鎖推論)
②((AならばBである)然るに、(BならばCである))故に(AならばCである) :(三段論法)
③(AであってCでない)ならば((AならばBである)ではないか、または(BならばCである)ではない):(対偶)
に於いて、
①=②=③ である。
然るに、
(12)
③(AであってCでない)ならば(AならばCである)ではない。
であれば、「十分」であるため、この場合の、
③(AであってCでない)ならば((AならばBである)ではないか、または(BならばCである)ではない)。
といふのは、「何となく、ヲカシイ。」
―「昨日(令和02年06月04日)の記事」の「続き」を書きます。―
然るに、
(18)
P=日本人 ⇔ ~P=外国人
Q=男性 ⇔ ~Q=女性
である。
従って、
(18)により、
(19)
① P& Q
② P&~Q
③ ~P& Q
④ ~P&~Q
であれば、
① 日本人&男性
② 日本人&女性
③ 外国人&男性
④ 外国人&女性
である。
然るに、
(19)により、
(20)
① 日本人&男性
② 日本人&女性
③ 外国人&男性
④ 外国人&女性
に於いて、
① でない。
といふことは、
② であるか、
③ であるか、
④ であるかの、いづれかである。
然るに、
(21)
① 日本人&男性
② 日本人&女性
③ 外国人&男性
④ 外国人&女性
に於いて、
② であるか、
③ であるか、
④ であるかの、いづれかである。
といふことは、
② 日本人であって、男性でない。
③ 日本人でなくて、男性である。
④ 日本人でなくて、男性でない。
といふこと、すなはち、
⑤ 日本人でないか、または、男性でない。
といふことである。
従って、
(20)(21)により、
(22)
①(日本人であって、男性である。) の「否定」は、
⑤(日本人でないか、または、男性でない。)に「等しい」。
従って、
(19)(22)により、
(23)
① ~( P& Q)
⑤ (~P∨~Q)
に於いて、
①=⑤ といふ「等式(ド・モルガンの法則)」が成立する。
従って、
(23)により、
(24)
① ~~( P& Q)
⑤ ~(~P∨~Q)
に於いて、
①=⑤ である。
従って、
(24)により、
(25)
「二重否定律(DN)」により、
① ( P& Q)≡(日本人であって、男性である。)
⑤ ~(~P∨~Q)≡(日本人でないか、または、男性ではない。)といふことはない。
に於いて、
①=⑤ といふ「等式(ド・モルガンの法則)」が成立する。
然るに、
(18)(19)により、
(26)
① 日本人&男性
② 日本人&女性
③ 外国人&男性
④ 外国人&女性
に於いて、
⑥ (P→)≡(日本人であるならば、)
であるならば、
③ 外国人&男性
④ 外国人&女性
といふ「2つ」は、「除外」される。
従って、
(26)により、
(27)
① 日本人&男性
② 日本人&女性
③ 外国人&男性
④ 外国人&女性
に於いて、
⑥ (P→)≡(日本人であるならば、)
であるならば、
① 日本人&男性
② 日本人&女性
といふ「2つの内の、どちらか」である。
従って、
(27)により、
(28)
⑥ (P→~Q)≡(日本人であるならば、男性でない。)
であるならば、
① 日本人&男性
② 日本人&女性
といふ「2つ」の内の、
② 日本人&女性
である。
従って、
(18)(19)(28)により、
(29)
⑥ ~(P→~Q)≡(日本人であるならば、男性でない。)といふことはない。
であるならば、
① 日本人&男性
② 日本人&女性
といふ「2つ」の内の、
① 日本人&男性≡P&Q
である。
従って、
(25)(29)により、
(30)
① ( P& Q)≡(日本人であって、男性である。)
⑤ ~(~P∨~Q)≡(日本人でないか、または、男性ではない。)といふことはない。
⑥ ~( P→~Q)≡(日本人であるならば、男性でない。) といふことはない。
に於いて、果たして、
①=⑤=⑥ である。
然るに、
(31)
① ( P& Q)≡(日本人であって、男性である。)
⑤ ~(~P∨~Q)≡(日本人でないか、または、男性ではない。)といふことはない。
⑥ ~( P→~Q)≡(日本人であるならば、男性でない。) といふことはない。
に於いて、
①=⑤ であることは、「直ぐに理解」出来るが、
①=⑥ であることは、少なくとも、私には「直ぐには、理解」出来なかった。
従って、
(17)(31)により、
(32)
「ならば(→)」よりも、
「または(∨)」の方が、「分り易い」。