日本語の「は」と「が」について。

象は鼻が長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
とりあえず「三上文法」を「批判」します。

(640)「連鎖推論」と「連鎖推論の対偶」について。

2020-06-05 17:39:43 | 論理

(01)
◎論理法則(以下の論理式は全て恒真である。)
1  A→A:(同一律)
2  A⇔A:( 〃 )
3 (A→B)→((B→C)→(A→C)):(連鎖推論)
・・・・・・・・・・
(論理学のページ)
然るに、
(02)
1  (1) A→B                A
 2 (2) B→C                A
  3(3) A                  A
1 3(4)   B                13MPP
123(5)   C                24MPP
12 (6) A→C                35CP
1  (7)(B→C)→(A→C)         26CP
   (8)(A→B)→((B→C)→(A→C)) 17CP
従って、
(01)(02)により、
(03)
3 (A→B)→((B→C)→(A→C)):(連鎖推論)
3 (AならばBである)ならば((BならばCである)ならば(AならばCである)):(連鎖推論)
は、確かに、「恒真式(トートロジー)」である。
然るに、
(04)
(ⅰ)
1  (1)(A→B)→((B→C)→ (A→C)) A
 2 (2)(A→B)& (B→C)         A
 2 (3)(A→B)                2&E
12 (4)       (B→C)→ (A→C)  13MPP
 2 (5)       (B→C)         2&E
12 (6)              (A→C)  45MPP
1  (7)((A→B)&(B→C))→(A→C)  26CP
(ⅱ)
1  (1)((A→B)&(B→C))→(A→C)  A
 2 (2) (A→B)               A
  3(3)       (B→C)         A
 23(4)((A→B)&(B→C))        23&I
123(5)              (A→C)  24MPP
12 (6)       (B→C)→ (A→C)  35CP
1  (7)(A→B)→((B→C)→ (A→C)) 26CP
従って、
(04)により、
(05)
① (A→B)→((B→C) →(A→C))
②((A→B)& (B→C))→(A→C)
に於いて、
①=② である。
従って、
(03)(04)(05)により、
(06)
① (AならばBである)ならば((BならばCである)ならば(AならばCである)):(連鎖推論)
②((AならばBである)然るに、(BならばCである))故に(AならばCである) :(三段論法)
に於いて、
①=② である。
従って、
(05)(06)により、
(07)
① (A→B)→((B→C) →(A→C))
②((A→B)& (B→C))→(A→C)
に於いて、
① の「対偶(Contraposition)」は、
② の「対偶(Contraposition)」に「等しい」。
然るに、
(08)
(ⅱ)
 1  (1) ((A→B)& (B→C))→(A→ C) A
  2 (2)                 A&~C  A
   3(3)                 A→ C  
  2 (4)                 A     2&E
  23(5)                    C  34MPP
  2 (6)                   ~C  2&E
  23(7)                 C&~C  56&I
  2 (8)               ~(A→ C) 38RAA
 12 (9)~((A→B)& (B→C))        18MTT
 12 (ア) ~(A→B)∨~(B→C)         9ド・モルガンの法則
 1  (イ)(A&~C)→(~(A→B)∨~(B→C)) 2アCP
(ⅲ)
1   (1) (A&~C)→(~(A→B)∨~(B→C)) A
 2  (2)         ((A→B)& (B→C)) A
 2  (3)       ~(~(A→B)∨~(B→C)) 2ド・モルガンの法則
12  (4)~(A&~C)                 13MTT
  5 (5)  A                     A
   6(6)    ~C                  A
  56(7)  A&~C                  56&I
1256(8)~(A&~C)&(A&~C)          47&I
125 (9)   ~~C                  68RAA
125 (ア)     C                  9DN
12  (イ)  A→ C                  5アCP
1   (ウ)((A→B)& (B→C))→(A→ C)   2イCP
従って、
(08)により、
(09)
②((A→B)&(B→C))→(A→C)
③(A&~C)→(~(A→B)∨~(B→C))
に於いて、
②=③ は「対偶(Contradiction)」である。
従って、
(07)(08)(09)により、
(10)
① (A→B)→((B→C) →(A→C))
②((A→B)& (B→C))→(A→C)
③(A&~C)→(~(A→B)∨~(B→C))
に於いて、
①=②=③ である。
従って、
(05)(06)(10)により、
(11)
① (AならばBである)ならば((BならばCである)ならば(AならばCである)):(連鎖推論)
②((AならばBである)然るに、(BならばCである))故に(AならばCである) :(三段論法)
③(AであってCでない)ならば((AならばBである)ではないか、または(BならばCである)ではない):(対偶)
に於いて、
①=②=③ である。
然るに、
(12)
③(AであってCでない)ならば(AならばCである)ではない。
であれば、「十分」であるため、この場合の、
③(AであってCでない)ならば((AならばBである)ではないか、または(BならばCである)ではない)。
といふのは、「何となく、ヲカシイ。」


(639) 「連言の否定と、仮言命題」と「連言と、仮言命題の否定」と「ド・モルガンの法則」(Ⅱ)。

2020-06-05 08:55:23 | 論理

―「昨日(令和02年06月04日)の記事」の「続き」を書きます。―
然るに、
(18)
P=日本人 ⇔ ~P=外国人
Q=男性  ⇔ ~Q=女性
である。
従って、
(18)により、
(19)
①  P& Q
②  P&~Q
③ ~P& Q
④ ~P&~Q
であれば、
① 日本人&男性
② 日本人&女性
③ 外国人&男性
④ 外国人&女性
である。
然るに、
(19)により、
(20)
① 日本人&男性
② 日本人&女性
③ 外国人&男性
④ 外国人&女性
に於いて、
① でない。
といふことは、
② であるか、
③ であるか、
④ であるかの、いづれかである。
然るに、
(21)
① 日本人&男性
② 日本人&女性
③ 外国人&男性
④ 外国人&女性
に於いて、
② であるか、
③ であるか、
④ であるかの、いづれかである。
といふことは、
② 日本人であって、男性でない。
③ 日本人でなくて、男性である。
④ 日本人でなくて、男性でない。
といふこと、すなはち、
⑤ 日本人でないか、または、男性でない。
といふことである。
従って、
(20)(21)により、
(22)
①(日本人であって、男性である。)    の「否定」は、
⑤(日本人でないか、または、男性でない。)に「等しい」。
従って、
(19)(22)により、
(23)
① ~( P& Q)
⑤  (~P∨~Q)
に於いて、
①=⑤ といふ「等式(ド・モルガンの法則)」が成立する。
従って、
(23)により、
(24)
① ~~( P& Q)
⑤  ~(~P∨~Q)
に於いて、
①=⑤ である。
従って、
(24)により、
(25)
「二重否定律(DN)」により、
①  ( P& Q)≡(日本人であって、男性である。)
⑤ ~(~P∨~Q)≡(日本人でないか、または、男性ではない。)といふことはない。
に於いて、
①=⑤ といふ「等式(ド・モルガンの法則)」が成立する。
然るに、
(18)(19)により、
(26)
① 日本人&男性
② 日本人&女性
③ 外国人&男性
④ 外国人&女性
に於いて、
⑥  (P→)≡(日本人であるならば、)
であるならば、
③ 外国人&男性
④ 外国人&女性
といふ「2つ」は、「除外」される。
従って、
(26)により、
(27)
① 日本人&男性
② 日本人&女性
③ 外国人&男性
④ 外国人&女性
に於いて、
⑥  (P→)≡(日本人であるならば、)
であるならば、
① 日本人&男性
② 日本人&女性
といふ「2つの内の、どちらか」である。
従って、
(27)により、
(28)
⑥  (P→~Q)≡(日本人であるならば、男性でない。)
であるならば、
① 日本人&男性
② 日本人&女性
といふ「2つ」の内の、
② 日本人&女性
である。
従って、
(18)(19)(28)により、
(29)
⑥ ~(P→~Q)≡(日本人であるならば、男性でない。)といふことはない。
であるならば、
① 日本人&男性
② 日本人&女性
といふ「2つ」の内の、
① 日本人&男性≡P&Q
である。
従って、
(25)(29)により、
(30)
①  ( P& Q)≡(日本人であって、男性である。)
⑤ ~(~P∨~Q)≡(日本人でないか、または、男性ではない。)といふことはない。
⑥ ~( P→~Q)≡(日本人であるならば、男性でない。)   といふことはない。
に於いて、果たして、
①=⑤=⑥ である。
然るに、
(31)
①  ( P& Q)≡(日本人であって、男性である。)
⑤ ~(~P∨~Q)≡(日本人でないか、または、男性ではない。)といふことはない。
⑥ ~( P→~Q)≡(日本人であるならば、男性でない。)   といふことはない。
に於いて、
①=⑤ であることは、「直ぐに理解」出来るが、
①=⑥ であることは、少なくとも、私には「直ぐには、理解」出来なかった。
従って、
(17)(31)により、
(32)
「ならば(→)」よりも、
「または(∨)」の方が、「分り易い」。