日本語の「は」と「が」について。

象は鼻が長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
とりあえず「三上文法」を「批判」します。

(285)「ボクはウナギだ。」の「対偶」の「述語論理」。

2019-07-02 07:46:04 | コンニャクは太らない。

(01)
① 僕鰻だ=すべてのxについて、xが僕ならば、あるyは鰻であって、xはyを食べる。
② 僕鰻だ=すべてのxについて、xが僕ならば、あるyは鰻であって、xはyを食べ、すべてのzについて、zが僕ならば、xとyは、「同一人物」である(∴ 僕以外は鰻を食べない)。
③ 僕鰻だ=すべてのxについて、xが僕ならば、あるyは鰻であって、xはyを食べ、すべてのzについて、zが僕ならば、xとyは、「同一人物」である。といふわけではない(∴ 僕以外も鰻を食べる)。
従って、
(02)
① 僕鰻だ=∀x{僕x→∃y(鰻y&食xy)}
② 僕鰻だ=∀x{僕x→∃y(鰻y&食xy)& ∀z(僕z→x=y)}
③ 僕鰻だ=∀x{僕x→∃y(鰻y&食xy)&~∀z(僕z→x=y)}
といふ「等式」が、成立する。
然るに、
(03)
(ⅰ)
1   (1)∀x{ 僕x→∃y(鰻y& 食xy)} A
1   (2)    僕a→∃y(鰻y& 食ay)  1UE
 3  (3)      ~∃y(鰻y& 食ay)  A
13  (4)   ~僕a              23MTT
1   (5)  ~∃y(鰻y& 食ay)→~僕a  34CP
  6 (6)   ∃y(鰻y→~食ay)      A
   7(7)      鰻b→~食ab       A
   7(8)     ~鰻b∨~食ab       7含意の定義
   7(9)    ~(鰻b& 食ab)      8ド・モルガンの法則
   7(ア)  ∀y~(鰻y& 食ay)      9UI
   7(イ)  ~∃y(鰻y& 食ab)      ア量化子の関係
  6 (ウ)  ~∃y(鰻y& 食ab)      67イEE
1 6 (エ)               ~僕a  5ウMPP
1   (オ)   ∃y(鰻y→~食ay)→~僕a  6エCP
1   (カ)∀x{∃y(鰻y→~食xy)→~僕x} オUI
(ⅱ)
1   (1)∀x{∃y(鰻y→~食xy)→~僕x} A
1   (2)   ∃y(鰻y→~食ay)→~僕a  1UE
 3  (3)                僕a  A
 3  (4)              ~~僕a  3DN
13  (5)  ~∃y(鰻y→~食ay)      24MTT
13  (6)  ∀y~(鰻y→~食ay)      5量化子の関係
13  (7)    ~(鰻b→~食ab)      6UE
13  (8)   ~(~鰻b∨~食ab)      7含意の定義
13  (9)   ~~鰻b&~~食ab       8ド・モルガンの法則
13  (ア)     鰻b&  食ab       9DN
13  (イ)      ∃y(鰻y& 食ay)   ア EI
1   (ウ)   僕a→∃y(鰻y& 食ay)   3イCP
1   (エ)∀x{僕x→∃y(鰻y& 食xy)}  ウUI
従って、
(03)により、
(04)
① ∀x{  僕x→∃y(鰻y& 食xy)}
② ∀x{∃y(鰻y→~食xy)→~僕x}
に於いて、両者は「対偶」であって、それ故、
①=② である。
従って、
(04)により、
(05)
① すべてのxについて、xが僕ならば、あるyは鰻であって、xはyを食べる。
② すべてのxについて、あるyが鰻であるとして、xがyを食べないのであれば、xは僕ではない。
に於いて、両者は「対偶」であって、それ故、
①=② である。
従って、
(05)により、
(06)
① 僕ならば、ウナギを食べる。
② ウナギを食べないのであれば、僕ではない。
に於いて、両者は「対偶」であって、それ故、
①=② である。
然るに、
(07)
① I will have ウナギ。 を、
① I am an eel.          と、訳すことは、出来ない。
然るに、
(08)
③ ウナギは魚だ     =∀x( 鰻x→ 魚x)=すべてのxについて、xが鰻であるならば、xは魚である。
④ 魚でないなら鰻ではない=∀x(~魚x→~鰻x)=すべてのxについて、xが魚でないならば、xは鰻でない。
であれば、そのまま、
③ Eel is a fish.
④ Such that is not a fish is not an eel.
といふ風に、訳すことが出来る。
(09)
① 僕は鰻だ  =∀x{僕x→∃y(鰻y&食xy)}=すべてのxについて、xが僕ならば、あるyは鰻であって、xはyを食べる。
③ ウナギは魚だ=∀x(鰻x→魚x)        =すべてのxについて、xが鰻であるならば、xは魚である。
の場合は、両方とも、
① AはBだ。
③ AはBだ。
といふ「文型」をしてゐるものの、
① は、「省略形」であって、
③ は、「省略形」ではなく、「完全形」である。


(283)「コンニャクは太らない。」の「対偶」の「述語論理」。

2019-06-30 15:35:25 | コンニャクは太らない。

(01)
① コンニャク太らない。
② ∀x{蒟蒻x→∃y(人間y&食yx&~太y)}。
③ すべてのxについて、xが蒟蒻であるならば、あるyは人間であり、yはxを食べ、yは太らない。
に於いて、
①=②=③ である。
然るに、
(02)
(ⅰ)
1   (1)∀x{蒟蒻x→ ∃y(人間y&食yx&~太y)} A
1   (2)   蒟蒻a→ ∃y(人間y&食ya&~太y)  1UE
 3  (3)       ~∃y(人間y&食ya&~太y)  A
13  (4)  ~蒟蒻a                   23MTT
1   (5)  ~∃y(人間y&食ya&~太y)→~蒟蒻a  34CP
  6 (6)   ∃y(人間y&食ya→ 太y)       A
   7(7)      人間b&食ba→ 太b        A
   7(8)    ~(人間b&食ba)∨太b        7含意の定義
   7(9)    ~人間b∨~食ba ∨太b        8ド・モルガンの法則
   7(ア)    ~(人間b&食ba&~太b)       9ド・モルガンの法則
  6 (イ)    ~(人間b&食ba&~太b)       67アEE
  6 (ウ)  ∀y~(人間y&食ya&~太y)       イUI
  6 (エ)  ~∃y(人間y&食ya&~太y)       ウ量化子の関係
1 6 (オ)                   ~蒟蒻a  5エMPP
1   (カ)   ∃y(人間y&食ya→ 太y)→~蒟蒻a  6オCP
1   (キ)∀x{∃y(人間y&食yx→ 太y)→~蒟蒻x} 1UI
(ⅱ)
1   (1)∀x{∃y(人間y&食yx→ 太y)→~蒟蒻x} A
1   (2)   ∃y(人間y&食ya→ 太y)→~蒟蒻a  1UE
 3  (3)                    蒟蒻a  A
 3  (4)                  ~~蒟蒻a  3DN
13  (5)  ~∃y(人間y&食ya→ 太y)       23MPP
13  (6)  ∀y~(人間y&食ya→ 太y)       5量化子の関係
13  (7)    ~(人間b&食ba→ 太b)       6UE
13  (8)  ~[~(人間b&食ba)∨太b]       7含意の定義
13  (9)   ~~(人間b&食ba)&~太b       8ド・モルガンの法則
13  (ア)     (人間b&食ba)&~太b       9DN
13  (イ)      人間b&食ba &~太b       ア結合法則
13  (ウ)   ∃y(人間y&食ya &~太b)      イEI
1   (エ)   蒟蒻a→∃y(人間y&食ya &~太y)  3ウCP
1   (オ)∀x{蒟蒻x→∃y(人間y&食yx &~太y)} エUI
従って、
(02)により、
(03)
① ∀x{蒟蒻x→∃y(人間y&食yx&~太y)}
② ∀x{∃y(人間y&食yx→太y)→~蒟蒻x}
に於いて、両者は「対偶」であって、それ故、
①=② である。
従って、
(03)により、
(04)
① すべてのxについて、xが蒟蒻であるならば、あるyは人間であって、yはxを食べ、yは太らない
② すべてのxについて、あるyは人間であり、yがxを食べたとして、yが太るのであれば、xは蒟蒻ではない
に於いて、両者は「対偶」であって、それ故、
①=② である。
従って、
(04)により、
(05)
① コンニャクは、それを食べても、人間は太らない。
② それを食べた人間が、太るのであれば、コンニャクではない。
に於いて、両者は「対偶」であって、それ故、
①=② である。
従って、
(05)により、
(06)
① コンニャクは              太らない。
といふ「日本語」は、
① コンニャクは(、それを食べても、人間は)太らない。
といふ、「意味」である。
(07)
② コンニャク(に限って、それを食べても、人間は)太らない。
であれば、
② コンニャク太らない。
であって、「述語論理式」は、
② ∀x{蒟蒻x→∃y(人間y&食yx&~太y)&∃y(人間y&食yx&~太y)→蒟蒻x}
である。
(08)
③ コンニャク(に限らず、それを食べても、人間は)太らない。
であれば、
③ コンニャク太らない。
であって、「述語論理式」は、
③ ∀x{蒟蒻x→∃y(人間y&食yx&~太y)&~[∃y(人間y&食yx&~太y)→蒟蒻x]}
である。
従って、
(01)(07)(08)により、
(09)
① コンニャク太らない。
② コンニャク太らない。
③ コンニャク太らない。
の「論理式」は、順番に、
① ∀x{蒟蒻x→∃y(人間y&食yx&~太y)}
② ∀x{蒟蒻x→∃y(人間y&食yx&~太y)&  ∃y(人間y&食yx&~太y)→蒟蒻x}
③ ∀x{蒟蒻x→∃y(人間y&食yx&~太y)&~[∃y(人間y&食yx&~太y)→蒟蒻x]}
である。