ととろサンのひとりごと

【観たり聴いたり旅したり】からこちらへ。旅やアメリカでの話、趣味のことなどなど・・・自分の覚書を兼ねて。

【大宰府と万葉の歌】 森 弘子さん 著。

2020-02-17 06:46:23 | 日々の中で

新しい年号が、万葉集巻5の梅花の宴にちなんだもので、その宴が催された大伴旅人邸が「坂本神社」の辺りらしいと(実は3か所候補のうちの一つなのだが)TVなどで報道されて以来、私の住む太宰府はマスコミや観光客で喧噪の中となった。(といっても、私はベッドタウン化した太宰府に福岡市より移り住んだ人間だから、いわゆる「地の人」(昔からの太宰府の住人)ではないのだが)、いにしえの西の守り都府楼跡や歴史の街に住んでいるというだけで、遠方からの来客を迎えることも以前より多かった。

知人の森弘子さんは、現在の太宰府において【大宰府の歴史を語る識者】として第一人者。このたび、画像に上げた本が「海鳥社」より上梓された。以前に出版の【太宰府発見、歴史と万葉の旅(平成15年発刊)】が品薄になり再版の声が上がっていた折だったので、新たに調査の結果など加え、万葉の項もより充実した内容として新規出版となったもの。

 私が気に入った表紙は、日本画家の神戸智行さんの手になるものだそうで、面白いことに、この画家さんは天満宮の襖絵を描くために太宰府に越していらして、その家が森さんの向かいだとか。いろんな縁が重なって、世に出たようだ。太宰府案内書としても、筑紫万葉を紐解く上でも、内容が濃くて興味深く読んだ。

 また、先日2月8日は、旅人邸にて梅花の宴が催された天平2年正月13日に当たる(1290年前)ということで太宰府政庁跡で「梅花の宴三十二首の朗詠」天満宮余香殿では『令和 春の文化講演会_太宰府の詩(うた)と献上品】と題した講演会が開催された。

宰府天満宮 権宮司・学芸員 味酒安則さんの「宝物は語りべ」 

太宰府発見塾長 森弘子さんの「令和によせる梅花の歌」

 

 講演後森さん達と昨年オープンの【連歌屋珈琲】へ。「あらぁ、こんなきれいな喫茶店が出来てたのね」脱サラでご夫婦での・・・酸味の好きな私はグアテマラヲ淹れて貰った。お菓子は奥さんの手作り。お洒落なお店の装飾なども。新しくて気持ちが良い。ランチもあるそうだから、友人達とお昼にでも来ようかな。

大宰府天満宮西口を出て、右手の駐車場奥、小さな路地の突き当りなので、静かでしかも夕方だったので、落ち着いてコーヒータイムを楽しんだ。

  

森弘子さん、略歴。

京都女子大文学部卒後、太宰府天満宮文化研究所研究員。九州大学にて博士(人間環境学)取得。古都大宰府保存協会文化部長太宰府市編纂委員などを経て福岡県下自治体の文化財保護行政と歴史街づくりに携わる。2017年地域文化功労者として文部大臣賞授与。

 著書「太宰府発見___歴史と万葉の旅」「西高辻信貞、わがいのち火群ともえて」

「祈りの山宝満山」他・・・。

子育てや主婦業の傍ら、太宰府歴史ボランティアの基礎を創り、大学で再度学び、歴史塾塾長や教育委員などを務めてきた彼女のバイタリティと前向きな姿勢,さりげない自然体の人柄に、頭が下がるばかりの私です。

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 今年初の公民館行事は・・・ | トップ | 主婦の「食の日」? »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちはー♪ (mituru)
2020-02-18 16:20:05
大宰府と言えば古い歴史を感じる地名。
天満宮、菅原道真・・知らない人は誰も居ないでしょう。
又、去年の元号改正でなおさらに・・ですね。また
行って見たいと思う場所です。ととろさんにも会いたいし(*^-^*)/
素敵な憩いの場所を見つけましたね、お洒落な喫茶店♪
mituruさん、お早うございます。 (ととろ)
2020-02-19 06:02:06
mituruさん、やっと冬らしくなったような感じです。
 伊豆は温暖で海があって、幕末の歴史があって・・・
良いところだなと今も想い出に強く残っています。

 機会があれば、どうぞ太宰府にもお出かけ下さいね。
観光客の多い山に囲まれた史跡の町ですが、
アチコチご案内致しますよ。

コメントを投稿

日々の中で」カテゴリの最新記事