杉浦 ひとみの瞳

弁護士杉浦ひとみの視点から、出会った人やできごとについて、感じたままに。

・被後見人の選挙権回復がウィーンで国際的プロジェクトにより表彰

2015-02-24 19:45:51 | 障がい問題
プレスリリース (2015年2月19日)

被後見人の選挙権回復がウィーンで国際的プロジェクトにより表彰

「被後見人の選挙権回復」が政治参加の先進的政策として、
国際的なプロジェクトである「ゼロプロジェクト」によって、2月25日にオーストリアのウィーンで表彰される(*)。


「ゼロプロジェクト」はウィーンを本拠として、世界的に障害者の権利の実現を目指す取り組みである。
2013年は雇用、2014年はアクセシビリティをそれぞれ取り上げてきた。

本年は、2月25日から27日まで国連ウィーン事務所(United Nations Office at Vienna)にて、
政治参加と自立生活をテーマとして開催される。
50カ国以上から500名以上の障害者リーダー、政策決定者等が参加する。
会議は招待者のみが参加可能である。

同プロジェクトは、世界10カ国の11事例を自立生活と政治参加に関する先進的政策として選出した(**)。
日本の「被後見人の選挙権回復」(2013)はその一つとして選出された。


表彰式は2月25日に国連ウィーン事務所にて行われる。
日本からは、国を相手に選挙権の確認を求めて訴訟を起こし、
東京地裁で勝訴した名兒耶匠さんの父親、名兒耶清吉氏(NPO法人おおぞら理事長)、
名兒耶さんを献身的に支えた弁護団を代表して杉浦ひとみ弁護士(東京アドヴォカシー法律事務所)、
この取り組みに関して国際的情報収集・情報発信を担った長瀬修(立命館大学客員教授、国際育成会連盟理事)の3名が出席する。

この3名は、2月27日午前の「全ての人の投票の権利」に関する分科会
(議長:モリーン・ピゴット/インクルージョンヨーロッパ会長)にて報告も行う。




*ゼロプロジェクトHP  http://zeroproject.org/about-us/

**その他の10事例 http://zeroproject.org/policy-type/2015/

オーストリア(上部オーストリア):職業としてのピアカウンセリング(2008)
ベルギー(フランデレン地域):パーソナルアシスタント予算(2000)
ルクセンブルク:全国障害情報センター予算(1993)
ニュージーランド:選挙過程へのアクセス向上(2014)
スウェーデン:パーソナルアシスタント予算への権利(1993)、

パーソナルオンブズマン(2000)
スペイン:投票と選挙過程への参加(2007)
南アフリカ:障害者議員の平等なアクセス(2006、2009)
ウガンダ:障害者議員枠(1995、1996、1997)
英国:公職への立候補支援予算(2012)

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