杉浦 ひとみの瞳

弁護士杉浦ひとみの視点から、出会った人やできごとについて、感じたままに。

・憲法審議~投票法案4月16日参議院本会議で趣旨説明

2007-04-16 02:53:43 | 憲法問題
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憲法審議ってば、今どうなってるの?国会速報No.28(07/04/16)
 <国民不在の国民投票法(憲法改正手続法)>~ 弁護士 猿田佐世 ~ 
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★★★★★★★★
 ●参議院、4月16日で本会議で趣旨説明、委員会開始
 ●郵政でひっくり返せて憲法でひっくり返せないわけはない!
 ●日弁連のイベントも来てね!(4月21日(土)1時~5時・東京霞ヶ関)
                            ★★★★★★★★
●速報
参議院の理事懇が、4月13日午後開催され、今後の予定が一部決定された。
4月16日(月曜)11時から参議院本会議で法案趣旨説明(傍聴希望は下記↓)。
午後、委員会開催予定。

憲法特委の関谷委員長(自民)が繰り返し「慎重審議を約束する」と述べている
状況で、16日に開かれる委員会では、まだ具体的な法案の内容には入らない予
定ではあるが、18日(水)には、実質審議に入りそうな見込み。詳細は、16
日の委員会の後に開かれる理事懇にかかっている。

そもそも、憲法調査会で国民投票法の話が少しなされていた衆議院と違って、参
議院でこの法案の話がされるのは、ほぼ全く今回が初めてである。ゼロからの議
論スタート。これは、根本的に衆議院と参議院は異なる。

にもかかわらず、連日の委員会開催で5月3日までに成立とかふざけた報道もな
されているが(そんな報道してないで「最低投票率がなくていいのか?」とか報
道してくれ)、連日の審議開催なんて、そもそも慎重審議の姿勢を欠いている。

●理事懇で行われた関谷委員長の発言趣旨は次の通り。
今後の委員会運営について一言とし、「審議にあたっては、公正を旨として審議
が十分に尽くされるように努力していきたい」。
是非ともそうして頂きたい。1週間後、1ヶ月後にはこの言葉は忘れたとならな
いように、見てましょう、私たちは。

●参議院では、少なくとも3年はかけてじっくり審議をしてほしい。(12日に
衆議院で葉梨自民党議員が「教職員がどんな行為をしてはいけないのか、につい
て、法整備に3年」と言っていたんだし)そして、それでも煮詰まらなければ、
廃案も辞さないスタンスでお願いしたい。
そして、国民の声をじっくり聞いて欲しい。採決前提の公聴会ではなく、法案に
国民の意見を反映するための公聴会を開いて欲しい。公述人を公募する公聴会を
全都道府県で開催する必要があるし(4月5日・衆院民主党長妻議員発言)、公
聴会の応募は2ヶ月以上前に、締め切りまでゆとりを持って行って、公述人には
準備の時間を1ヶ月は与えて欲しい(4月5日田辺公述人)。議員による国民へ
の説明会があってもいい。
なんて書くと、「国会の常識が分からんやっちゃ。」と、国会通は思うでしょう
が、一般常識はこんなもんですよ。

●参議院議員へ私たちの意見を送ろう
「国民の声を聞け!」
「公務員や先生が話せないってどういうこと!」
「なんで、最低投票率の規定はないの?」
から、「こんな法律、必要ない!」まで!
連絡先一覧はこちら ↓
http://www.ne.jp/asahi/kyokasho/net21/siryou20070314.htm

●17日のイベントにご参加を!今後のイベント情報も追って流します。
・4月17日 18:30~19:30「ヒューマンチェーン」(国会へ行こうアクション)
 第2議員会館前集合 [国会議事堂前]

●傍聴のご案内(本会議は自由に傍聴ができるので、明日、傍聴ができる方は是
非ご参加下さい)
(以下参議院のHPより)
4月16日は、本会議 11:00 ~
日本国憲法に関する調査特別委員会 第一委員室 12:10~

「国会の本会議は、参議院の本会議は、原則として、自由に傍聴することができ
ます。傍聴を希望する方は、本会議開会当日、傍聴受付窓口(参議院別館議員面会所内)までお越しください。開会時刻の30分前から先着順に傍聴券を交付いたします。また、参議院議員の紹介により傍聴することもできます。この場合は紹介議員を
通じて傍聴券の交付をお受けください。なお、いずれの会議も、10歳未満の児
童及び幼児は、原則として傍聴できません。(10歳未満の児童については、特
に許可を受けた場合に限り傍聴することができます。)
問い合わせ先   参議院警務部受付係
TEL 03-5521-7444
サービスホン(テープによるご案内)
TEL 03-5512-3939          (引用終了)」

ご連絡遅くなってごめんなさい。なお、委員会傍聴は委員の許可が要るのですが、
傍聴の一斉手配を怠っていました。委員会は形式的なことだけということなので、
御許しください。参加される方は参議院議員の事務所にご連絡して傍聴希望の旨
伝えてください。連絡先は下記↓
http://www.ne.jp/asahi/kyokasho/net21/siryou20070314.htm

●日本弁護士連合会のイベントにも皆様いらしてください
日弁連も頑張って国民投票法の問題点を指摘し続けてきています(4月13日衆院
本会議、笠井共産党議員の答弁にも引用されました)。このシンポは憲法そのも
のについてですが、是非出席いただいて、国民投票法も引き続き頑張れ!と日弁
連にエールを送ってください。私も日弁連・憲法委員会のメンバーです。

日弁連主催 憲法60年記念シンポジウム
  憲法改正と人権・平和のゆくえ パートⅠ「規制緩和と格差社会から考える」
日時:2007年(平成19年)4月21日(土)13時~17時(開場12時)
場所:弁護士会館2階講堂 クレオ(地下鉄「霞ヶ関」駅 B1-b出口直結)
http://www.nichibenren.or.jp/ja/event/data/070421.pdf
参加無料・事前申込不要
格差社会と憲法問題について、気鋭の経済学者、憲法学者、マスコミ人、弁護士
をパネラーに、激論を交わします

講演 二宮厚美氏(神戸大学教授)
   「新自由主義的格差社会化のなかの憲法問題」
 ビデオ上映「ネットカフェ難民」(日本テレビ製作)
 パネルディスカッション
 パネリスト 愛敬浩二氏(名古屋大学教授)
       水島宏明氏(日本テレビ報道局開設委員)
       小久保哲郎氏(大阪弁護士会)
 コーディネーター
       宮尾耕二(日弁連憲法委員会事務局次長)

●このメルマガの過去ログはこちら
→ http://www.news-pj.net/kenpoushingi/index.html
→ http://kenpou.cocolog-nifty.com/angya/
→ http://www.nikkanberita.com/ 
憲法改正国民投票法についての詳細は、上記HPのほかに、下記もどうぞ
→ http://web.mac.com/volksabstimmung/
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(01:58)



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